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【超重要】よくある失敗は?新築収納の失敗・後悔ポイント26選!

この記事はこのような方にオススメ
  • 注文住宅の収納で失敗したくない
  • 収納を計画する際に知っておいた方がよいことってあるの?
  • 実際に家を建てた人の感想を知りたい

「収納」は日常生活の快適さに直結する非常に重要な住宅設備です。注文住宅を建築する人にとって、収納をうまく計画できるかどうかが、間取りづくりの大きな鍵となります。

しかし、初めての家づくりでよく分からずに建築士やハウスメーカーの担当者から提案された案を採用してしまい、後悔する人が後を断ちません。

この記事では、新築の収納に関する【よくある後悔・失敗】について解説いたします。

他の人の後悔や失敗を避けることで、満足度の高い収納づくりができるので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

新築建築時によくある「収納」に関する後悔・失敗5選!

収納量が足りなかった

新築建築時の収納に関する後悔として「収納量が足りなかった」という、後悔はよくある後悔のひとつです。収納が不足する原因としては、次の3つが考えられます。

収納が不足する原因

  • 初めから必要な収納量を検討できていなかった
  • 次第にものが増えて、収納が足りなくなった
  • 大きなサイズに買い替えたことにより、収納が足りなくなった

収納量をきちんと確保し、片付いた新築で生活したいなら、必要な収納量をきちんと検討することが重要です。新築建築時に収納の広さを計画する方法としては、「持ち物から算出する方法」「収納率で算出する方法」があります。

サク

オススメは「持ち物から算出する方法」です。

オススメ】持ち物から必要な収納を算出する方法

STEP
家族の持ち物をリスト化する

現在家族が持っているものをできるだけリスト化する

ポイント①小さなものはまとめても可

ポイント②将来的に収納が必要になりそうな物も入れておく

STEP
間取り図の中に書き込む

リスト化された持ち物を全て間取り図に書き込む

ポイント①大きなものから順番に書き込む

ポイント②大きなものはきちんとサイズを測る

図面から間取りのサイズを計測する方法については、別記事で紹介しています↓↓

持ち物をどこに、どのように収納するのか、具体的に決めておくことで、より正確に収納に必要な量を算出することができ、収納不足になることを予防することができます。

特に子育て世代なら、次第に物が増えていくので収納量は余裕をもたせておくのがオススメです。

参考収納率から収納に必要な面積を算出する方法

「持ち物をリスト化したり、図面に書いたりするのは面倒」という方は、収納率という考え方から収納に必要な面積を算出する方法を活用してみましょう。

収納率とは建物の全ての床面積に対し、どれだけ収納の面積があるかを表す比率のことです。戸建て住宅の場合、収納率は10%~15%が一般的といわれています。

【計算式】収納率=収納面積 ÷ 総床面積 × 100

サク

試しにわが家の収納率について算出してみたところ収納率は16.94%でした。

(参考:19.5m2 ÷ 115.1m2 × 100=16.94%)

実際に3年以上生活してみた体感としては、ものの多い子育て世帯の場合、10%では少なすぎます。子どもが2~3人いるような子育て世帯の場合は収納率15~20%がオススメです。

収納の奥行きが深すぎた・浅すぎた

「奥行き」とは収納正面(手前)から奥にかけての寸法のことで、小さなものを奥行きが深い収納に入れてしまうと、奥のものが取り出しづらくなってしまいます。

逆に、大きなものは奥行きがないと収納できなくなってしまうため、きちんと奥行きを検討していないと後悔してしまう可能性があります。

収納の奥行きは収納物のサイズによって決まります。

収納物別サイズの目安の例

シングル布団

折りたたんだ状態

※敷布団・掛布団でほぼ同サイズ

上着類

ハンガーにかけた状態

(写真は成人男性用上着)

※ハンガーの種類により必要な奥行きが異なる

ティッシュペーパー

※製品によって若干サイズが異なる

買い物かご(写真は一般的な33Lサイズ)

※カゴの大きさによりサイズが異なる

17Lの場合:幅32×奥行き41×高さ23

29Lの場合:幅34×奥行き48×高さ26

トイレットペーパー(12ロール)

※製品によって若干サイズが異なるが、ほぼ同サイズ JIS規格値あり

幼児用紙おむつ

※製品によってサイズが異なる

写真左はマミーポコ56枚入りビッグ

写真右はマミーポコ80枚入り大きめMサイズ

収納したいものに合わせた奥行きや高さの収納にすることで、ものが取り出しやすく、使い勝手のよい収納にすることができます。

収納物に合わせたオリジナルの収納スペースのつくり方に関しては別記事で紹介しています↓↓

収納の位置が高すぎた・低すぎた

収納の位置が高すぎたり、低すぎたりするとものの出し入れが困難になり、きちんと収納の高さを検討しておけばよかったと後悔してしまう可能性があります。

収納の高さを計画する際は収納物の「使用頻度」を重視して収納場所を決めておくことで、使い勝手のよい収納にすることができます。

例えば、普段よく使用するものは手の届きやすい高さに収納することで、出し入れが楽になります。逆に使用頻度が低いものは、高い位置や低い位置に収納しておくことで、収納スペースをムダなく活用することができます。

使用頻度(高)使用頻度(低)
カバン・ランドセル
上着
筆記用具
化粧品
食器類
子どもの着替えやおもちゃ
旅行用のカバン
季節の飾り物
昔のアルバム
来客用の椅子
来客用の座布団
家電等の保証書や説明書
日常生活の使用頻度について

普段よく使うものはすぐに手の届く場所に収納をつくっておくことで、部屋が散らかることなく、スッキリとした空間を保つことができます。

「見せる収納」は維持が難しかった

「見せる収納」とは、収納したい物をあえて見える状態で収納し、室内をオシャレに見せる収納方法です。キッチン背面の棚に食器や調理器具を収納したり、リビングの棚に本や小物を収納したりと、見せる収納は人気があります。

そんな「見せる収納」ですが綺麗な状態を維持することは思っている以上に難しく、「見せる収納」とは逆の「隠す収納」にしておけばよかったと後悔してしまう可能性が高いです。

意外と難しい「見せる収納」に必要なポイント

  • 収納するものに統一感をもたせる
  • ものの定位置を決める
  • ものを置きすぎない

収納するものに統一感をもたせる

見せる収納にする場合、収納するものに統一感をもたせることが重要です。色やサイズ、デザインを統一することで、収納に統一感をもたすことができます。

ものの定位置を決める

見せる収納にする場合はものの定位置を決めて、「使ったら元の場所に返す」を継続することが重要です。定位置に毎回返すことで、最初に決めたデザイン性が保たれ、キレイな見た目をキープすることができます。

ものを置きすぎない

日常生活を送っていると自然とものが増えていってしまうものです。ですが、見せる収納にとってものの置きすぎ、詰め込みすぎはNGです。

ひとつひとつはオシャレなものでも、一気に雑多な印象になってしまいます。見せる収納の場合は収納に余白をつくり、スッキリと見せるのがポイントです。

以上のような3つのポイントについて、実生活をイメージした時に難しく感じる場合は、「見せる収納」ではなく、「隠す収納」にしておくのがオススメです。

生活動線を考えて収納を検討しておけばよかった

生活動線とは、人が日常生活を送る中で、家の中を移動するルートを線にして示したものです。生活動線は間取りを考える上で非常に重要な要素となりますが、収納を計画する上でも、とても大切な要素となります。

生活動線をあまり考慮せずに収納を計画してしまうと、使いたい場所と収納の場所が離れてしまうなど、出し入れが不便な収納になってしまい後悔してしまうかもしれません。

生活動線には「家事動線」「衛生動線」「通勤動線」「来客動線」の4種類があり、それぞれの動線を意識して収納の位置・量・形状を検討するようにしましょう。

「家事動線」とは炊事や掃除などを行う際の動線

生活動線の中でも収納を検討する際に最も重視したいのが「家事動線」です。家事動線を意識し、収納の位置や量を計画することで、家事の負担を軽減することができます。

特に家事動線を意識したい収納5選!

  • パントリー
  • ストックヤード
  • 子どものオモチャの収納場所
  • 小さな子どもの衣類の収納場所
  • 食器類の収納場所

「衛生動線」とはトイレや浴室など衛生面に関係する動線

トイレや浴室、洗面所など衛生面に関する動線上には衣類やタオル、掃除用具を収納する場所が必要になります。手の届く範囲を意識し、収納を計画することで、使い勝手の良い収納を計画することができます。

特に衛生動線を意識したい収納5選!

  • 脱衣所のタオルの収納場所
  • 脱衣所の衣類の収納場所
  • トイレの掃除用具の収納場所
  • 洗面所のタオルの収納場所
  • 洗剤などの収納場所

「通勤動線」とは仕事や学校へ通勤するまでに通る動線

朝の忙しい時間の中でスムーズに仕度を終わらせるためには、準備物の収納場所を可能な限り集約する必要があります。上着やカバン、お弁当などをリビングのキッチン付近に集めることで、通勤準備に使い勝手の良い収納を計画することができます。

特に通勤動線を意識したい収納5選!

  • 上着の収納場所
  • カバンやランドセルの収納場所
  • 玄関のくつの収納場所
  • 玄関の雨具の収納場所
  • 車や家の鍵の収納場所

「来客動線」とは来客の目に触れる範囲の動線

玄関から客間やリビングへ移動する動線上には、来客用の上着やカバンなどを収納する場所が必要となります。住人用の収納スペースと分けておくことで、急な来客時にもスムーズに対応できるようになります。

特に来客動線を意識したい収納4選!

  • 上着の収納場所
  • カバンの収納場所
  • 玄関のくつの収納場所
  • 玄関の雨具の収納場所

リビングの収納に関する失敗・後悔ポイント

リビングの入口付近に衣類・カバン収納をつくっておけばよかった

普段よく利用する上着やカバンの収納場所をつくっていないと、リビングがすぐに散らかってしまうため、収納スペースをつくればよかったと後悔する可能性があります。

特に夫婦が共働きで、子どもがいる家庭の場合、通勤や通学に利用する上着やカバンの量が多く、散らかりやすくなるので、要注意です。

上着やカバンが散らからない工夫

  • ファミリー玄関をつくる
  • ウォークスルータイプの収納をつくる
  • 【オススメ】リビング入口付近に収納スペースをつくる
リビング入口付近の収納スペース

上着やカバンでリビングを散らからしたくない方には、リビングの入口付近に収納スペースをつくるのがオススメです。リビングの入口付近に収納スペースがあることで、出かける際や帰宅時にサッと荷物を出し入れでき、とても便利です。

サク

わが家の場合(5人家族)、半畳の収納スペースがすぐにいっぱいになってしまい、足りないぐらいでした。

子どもが2人から3人いる家庭の場合は、1畳程度の収納スペースをつくるのがオススメです。

Wi-Fiルーター収納をつくっておけばよかった

Wi-Fiルーターとは、パソコンやスマートフォンなどの端末機器を無線でインターネットに接続するために必要な機器です。

今や9割近い家庭が無線でインターネットを利用できる状態が整備されており、新築建築時には当然のように設置する機器となるため、専用の設置場所を設けておくことで、室内をスッキリとした印象にすることができます。

専用の収納場所をつくる際はWi-Fiルーターの最適な設置位置の条件を満たすことが重要なポイントです。条件を満たすような収納場所にすることで、Wi-Fiが届かないといったトラブルを避けることができます。

Wi-Fiルーターの最適な設置位置

  • 家の中心付近の場所
  • 家電製品から離れた場所
  • 床から1~2m程離れた高さの場所
  • 水槽から離れた場所
  • 金属から離れた場所

リビングは家の中心付近に配置されるケースが多く、Wi-Fiに繋がりやすい環境を整えるために、リビング内にWi-Fiルーターの収納場所をあらかじめ検討しておくのがオススメです。

サク

ちなみに、わが家の場合は、自治体から配布された防災無線もここに収納していますよ。

お掃除ロボットの収納スペースをつくっておけばよかった

近年、新築建築時に合わせて導入するケースが多くなっているお掃除ロボット。

間取り作成時に収納場所を検討していないと、子どものおもちゃになって壊されたり、本体がホコリかぶってしまうなどの事態に陥ってしまうため、収納スペースを検討しておけばよかったと後悔してしまう可能性があります。

お掃除ロボットの収納場所(別名ルンバ基地)としては、リビング内の収納スペースの下部分につくるのがオススメです。

収納スペースの下部分につくることで、ものが取り出しづらく、使い勝手のあまり良くないスペースを最大限有効活用できます。また、奥行きのある収納スペース下につくることで、本体や充電機器が視界に入らなくなるため、リビングをスッキリとした印象にすることが可能です。

具体的なお掃除ロボット収納(ルンバ基地)のつくり方について↓↓

コードレス掃除機の収納スペースをつくっておけばよかった

バッテリー性能の向上により、普及が広がったコードレス掃除機。お掃除ロボットと同様に、新築建築時に合わせて導入を検討するケースが多く、設計時から専用の収納スペースを検討しておけばよかったと後悔してしまう可能性があります。

コードレス掃除機の収納場所としては、リビングのダイニングキッチン付近につくるのがオススメです。

食べこぼしによって汚れやすいダイニングキッチン付近に専用の収納スペースをつくることで、いつでもサッと取り出せるため、家事の負担を軽減してくれます。

コードレス掃除機専用の収納スペースのつくり方に関する参考記事↓↓

書類や本の収納スペースをつくっておけばよかった

インターネットの普及により、書類や本などの紙の量は段々と減ってきていますが、契約書などの重要な書類や保育園、幼稚園などで配布される書類には、まだまだ紙のものも含まれます。

書類や本の収納スペースを用意していないと、リビングの至る所に散らかってしまい、間取り作成時に収納を用意しておけばよかったと後悔につながる可能性があります。

書類や本の収納スペースをつくる際には、棚の高さに注意しましょう。

わが家の書類用の棚(デスクスペース横)

A4サイズ(横21㎝×縦29.7㎝)のファイルや書類の収納を想定して高さを31㎝にしたのですが、サイズがギリギリすぎて収納しづらくなってしまいました。

A4サイズのファイルや書類を想定した収納をつくるなら、高さは35㎝程度がオススメです。

買い物カゴの収納スペースをつくっておけばよかった

2020年7月から始まったレジ袋の有料化により、急速に広がったエコバッグ。特に人気となったのが、自分専用の買い物カゴです。

自分専用の買い物カゴを使うことで、店員が購入したものをカゴに直接移し入れてくれるため、袋へ移し入れる手間がなくなります。しかし、買い物カゴはサイズが大きく、収納場所を設けていないと収納場所に困ってしまう可能性があります。

買い物カゴの収納場所としては、リビングの入口付近に収納スペースをつくるのがオススメです。

リビングの入口付近に収納スペースがあることで、出かける際はサッと手に取りやすく、片付けの際にもキッチンから近いため、楽に片づけることができるので、オススメです。

畳スペースを小上がり(収納付き)にしたら、お掃除ロボットが掃除できなくなってしまった

小上がりとは30㎝程度の高さの段差で空間を区切ることによって、つくられたスペースのことを指します。高く上げた段差部分を収納にすることで収納量を増やすことができるため、比較的狭めのリビングで人気があります。

そんな小上がり部分は、リビングとの段差が大きく、お掃除ロボットが掃除できないスペースとなってしまうため、お掃除ロボットを最大限活用したい家庭の場合、後悔してしまう可能性があります。

メリットデメリット
収納量が増える
腰掛けることができる
空間にメリハリが出る
お掃除ロボットが掃除できない
足をぶつける
子どもが転落する
小上がりのメリット・デメリット

お掃除ロボットを最大限活用したい方は、小上がりで収納量を増やすよりも、他の部分で収納量を確保しておくのがオススメです。

テレビ裏収納をつくればよかった・つくらなければよかった

テレビ裏収納とはテレビ裏の壁面を少し前に出して、テレビ裏と壁面との間に収納スペースをつくる間取りのことです。

テレビ裏収納をつくることで、テレビの配線が表から見えなくなったり、生活感の出る掃除機やゲーム機、日用品などをまとめて収納できるようになるため、リビングをスッキリと見せることができます。

一方でテレビ裏収納にはデメリットもあるため、つくってよかったという意見とつくらなければよかったという意見に分かれる間取りです。

メリットデメリット
リビングをスッキリと見せることができる
収納量を増やすことができる
ホコリで汚れづらい
リビングが狭くなる
施工にコストがかかる
撤去するのが困難
テレビ裏収納をつくるメリット・デメリット

テレビ裏収納の最大のデメリットは、リビングが狭くなるという点にあります。テレビ裏の収納スペースは人の出入りを考慮すると最低でも半畳分の幅が必要となるため、その分リビングが狭くなってしまいます。

リビングが縦長の形状の場合や階段下などの空きスペースを活用できるような間取りの場合に採用を検討するのがオススメです。

キッチンスペースの収納に関する失敗・後悔ポイント

床下収納は不要だった

床下収納とは床材の下の空間部分につくられた収納スペースのことで、昔はぬか漬けなどの保存食の保管場所としてよく利用されていました。

しかし、床下収納はかがんだ状態で、ものを出し入れしなければならず、普段使いの収納としてはあまり勝手は良くありません。使用目的を明確にせずに採用してしまった場合、後悔につながる可能性があります。

メリットデメリット
場所を取らずに収納量を増やすことができる
生活感の出るものを隠すことができる
床下点検口を兼ねることができる
ものを出し入れしづらい
床の強度が落ち、きしむ
設置費用がかかる
床下収納をつくるメリット・デメリット

設置費用として約5万円ほど必要となるため、他で十分に収納量が確保できている場合は、つけないのがオススメです。

パントリーが広すぎた・狭すぎた

パントリーは和訳すると「食品庫」の意味です。食料品や消耗品・調理器具などをまとめて保存しておくスペースとして、新築建築時に採用されることの多い、人気の間取りです。

キッチン付近にパントリーをつくることで、生活感の出る食料品や調理器具などを生活感なくスッキリと収納することができます。

メリットデメリット
生活感なくスッキリと収納できる
食料品を大量にストックできる
整理整頓しやすくなる
スペースの確保が必要
設置費用がかかる
ものが増えすぎると管理しづらくなる
パントリーをつくるメリット・デメリット

便利なパントリーですが、採用を検討する際は「広さ」に注意が必要です。

広すぎると必要以上にストックしてしまったり、他の間取りを狭くしてしまう原因となってしまいます。また狭すぎるパントリーは本来収納したかった食料品や調理器具などが収納できなくなってしまう可能性があります。

サク

わが家の場合、半畳のパントリースペースと収納棚の一部に食品や飲料を収納しています。

5人家族ですが、常温で保存できる食料品はそう多くないため、収納量としては十分足りている状態です。パントリーの広さを検討する際は、実際にどの程度収納するものがあるのかという視点から検討するのがオススメです。

パントリーの奥行きが深すぎた

新築建築時によくある「収納」に関する後悔・失敗5選!の中の【収納の奥行きが深すぎた・浅すぎた】でも解説したとおり、収納の奥行きは収納するもののサイズによって決まります。

壁付けタイプのパントリーの場合、奥行きを深く(奥行き60~70㎝程度)することで、ホットプレートやカセットコンロなどの大きな調理器具も収納できるようになる一方で、デメリットも発生します。

メリットデメリット
大きな調理器具などが収納できる
収納量が増える
ゴミの一時置き場に活用できる
奥のものが取り出しづらい
奥に何があるか見えない
キッチンの通路が狭くなる
パントリー奥行きを深くするメリット・デメリット

主なデメリットは、手前のものが邪魔をして、奥のものが取り出しづらくなることです。奥の方は光も入らないため、暗く何があるのか見えづらい状態になります。

奥行き60㎝のわが家のパントリーの様子

奥行きの深い壁付けタイプのパントリーにする場合は、棚を稼動棚にしておくのがオススメです。

稼働棚にすることで、中に収納する物に合わせて、棚の数や高さを変えることができるので、スペースを無駄なく活用することができます。

ゴミ箱を置くスペースを考えていなかった

間取りを検討する際に、ゴミ箱を置くスペースを決めていないと、ゴミ箱が視線に入ることでリビングに生活感が出たり、生活動線が悪く、使い勝手の悪い配置になってしまう可能性があります。

家庭から出るゴミの多くは紙ごみ・生ごみ・プラスティックがその大半を占めており、キッチン付近から出るものが多いため、メインとなるゴミ箱はキッチン付近に設置するのが一般的です。

わが家の場合、30ℓサイズのゴミ箱を3つ燃えるゴミ用・プラスチック用・空き缶用に用意したのですが、家族が増えるとゴミの量も多くなり、燃えるゴミのゴミ箱はすぐにいっぱいになってしまいます。

子育て世帯の場合は、あらかじめ大きなサイズ(45ℓサイズ)のゴミ箱を置く想定で、ゴミ箱の収納スペースを検討しておくのがオススメです。

キッチンカウンター下収納をつくっておけばよかった

キッチンカウンター下収納とはキッチンカウンター(キッチン側から見てリビングやダイニング方向にある台)側の下スペースにつくる収納のことです。

対面キッチンと相性が良く、リビングやダイニング側に収納量を確保できるので、子どものいる家庭ではおもちゃや着替えなどの収納スペースとして大活躍します。

メリットデメリット
リビングの収納量が増える
リビングが片付けやすくなる
スペースを有効利用できる
スペースの確保が必要
設置費用がかかる
扉を付けていないと生活感が出る
キッチンカウンター下収納のメリット・デメリット

キッチンメーカー純正のキッチンカウンター下収納は奥行きが20~30㎝程度と比較的奥行きの浅いものが一般的です。ですが、キッチンカウンター下収納をつくるなら、奥行きを40㎝程度確保するのがオススメです。

奥行きのある大容量の収納にしておくことで、リビングがとても片付けやすくなるので、スッキリとした空間をキープすることができます。

トイレの収納に関する失敗・後悔ポイント

トイレ内に収納スペースをつくっておけばよかった

トイレ内で使用するものは意外と多く、トイレ内に収納スペースをつくっておけばよかったという後悔は、新築建築時のよくある後悔のひとつです。

収納する物(例)

  • トイレットペーパー
  • 掃除用具
  • 芳香剤
  • 生理用品
  • 子ども用補助便座

窓のサッシ部分や床に物を置いたりしてしまうと、散らかった印象になりますし、後置きで収納を置くとトイレが狭くなる原因となってしまいます。

トイレの収納スペースを計画するには、間取りを作成する段階で収納スペースを決めておくのがオススメです。間取り作成の段階で検討しておくことで、様々な方法で収納スペースをつくることができます。

トイレ内収納のアイデア①階段下を活用する

階段横にトイレを配置する場合、デットスペースになりがちな階段下のスペースを活用するのがオススメです。

階段下を利用することで、奥行きが確保できるため、収納場所に困りがちな子ども用補助便座を収納したり、大量のトイレットペーパーを収納することができます。

サク

トイレットペーパーや掃除用品の補充作業の頻度を少なくでき、家事の負担を軽減することができます。

トイレ内収納のアイデア②ニッチを活用する

間取りの関係上、奥行きのある収納をつくることができない場合は、ニッチ(壁を凹ませた空間)の活用がオススメです。

ニッチの幅(奥行き12㎝以上)があれば、トイレットペーパーや掃除用品などを十分収納することができます。

サク

ニッチは外壁側の壁面には設置できない点にはご注意ください。

トイレの収納の位置が高く、ものが取りづらい

トイレ内の収納を高い位置につくってしまった場合、ものが取り出しづらく、もっと低い位置に収納をつくっておけばよかったと後悔する可能性があります。

例えば、排泄中にトイレットペーパーが足りなくなってしまった場合、途中で立ち上がることは困難です。また、収納から物を取り出そうとした時に便座の中に落ちてしまうリスクがあります。

サク

特に最近の便座の蓋は自動で開く物が多いため、要注意です。

トイレ内に収納をつくる場合は、便座に座った状態から手の届く範囲につくるのがオススメです。便座近くに収納があれば、立ち上がる必要もなく、ものを便座内に落としてしまうこともありません。

玄関の収納に関する失敗・後悔ポイント

靴の収納スペースが足りなくなった

玄関は訪問する人が必ず入る場所で、「家の顔」など言われたりします。多くの人の目に触れる玄関は常に綺麗にしておきたい場所です。

しかし、靴を収納するためのスペースが不足していると、靴が玄関に出しっぱなしになり、来客に雑然とした印象を与えてしまいます。

LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)が一人暮らし20歳~69歳の男女1,207人を対象にアンケート調査を実施した結果では、靴の数の平均は男性5.5足、女性10.5足という結果に。(出典:靴・傘の数の平均は? 一人暮らしで玄関のシューズボックス以外に靴を収納している人は約4割。一人暮らしの靴と傘の数・玄関収納に関する調査を発表より)

仮に男性2人・女性2人の4人家族の場合、単純計算でいくと32足分の収納スペースが必要となります。成人用の靴を1足収納するためには約20㎝分の収納の幅が必要となるため、640㎝(6.4メートル)の収納幅を確保する必要があります。

子どもの習い事(サッカーや野球など)によっては習い事用の靴も収納が必要となるため、余裕をもった収納量を確保しておくのがオススメです。

雨具の収納スペースを決めておけばよかった

雨具(傘やカッパなど)は生活を送る上で、必須な日用品ですが、新築建築時に収納場所を決めている人は意外と少なく、後から収納場所を決めようとすると収納場所に困ってしまう可能性があります。

傘は日光が当たる室外で保管すると、色あせの原因となります。また、室内で保管する場合、玄関で保管すると生活感が出てしまい、玄関が雑多な印象になってしまいます。

雨具の保管先としては、収納スペース内の土間部分に保管するのがオススメです。収納スペース内にコンセントをつけておけば、除湿機を設置して、濡れた雨具を乾燥させることもできます。

サク

わが家の場合、背面には水や汚れに強いキッチンパネルを張り、壁が傷まないようにしています。

収納スペース内に雨具置場があることで玄関がスッキリとするので、オススメです。

キッチンパネルの活用に関する参考記事↓↓

シューズクローク内の照明を人感センサー付きのタイプにしておけばよかった

人感センサーライトとは人の動きを感知して、自動で照明がついたり、消えたりする照明です。シューズクロークのように、中に人が入り込むタイプの収納の照明には人感センサーライトがオススメです。

シューズクロークとは主に靴の収納を目的としてつくる収納スペースで、土間収納やシューズクローゼットなどとも呼ばれます。

中に入り込むタイプの収納の場合、照明を消し忘れてしまうことがよくあります。人感センサーライトにしておくことで、自動で消灯されるため、消し忘れることがなく、電気代の節約につながります。

オススメの人感センサー付きライト採用場所

  • 廊下・階段
  • 玄関ホール
  • 玄関前
  • 勝手口
  • ウォークインクローゼット
  • トイレ

詳細については別記事にて解説していますので、参考にしてみてください↓↓

脱衣所の収納に関する失敗・後悔ポイント

冬用の衣類がかさばり、収納スペースが足りなくなった

普段よく使用する衣類の収納場所として、脱衣所内や脱衣所に併設してつくる収納スペース内はとてもオススメです。脱衣所に衣類の収納場所をつくることで、朝の身支度や入浴後の寝間着への着替えなどがスムーズに行えます。

しかし、季節によって衣類のボリュームが変わることを考慮していないと収納量が不足し、収納したい衣類が収納しきれない状態に陥ってしまう可能性があります。

サク

わが家の場合、冬服に衣替えしたときに収納量が不足ぎみです。

現在5人家族で、約半畳のスペースに設置した衣類用の収納タンス(横79㎝×奥54㎝)を使用して生活しています。

実際の使用状況から、衣類の収納に必要な広さを算出しました。

家族の人数広さの目安
2人半畳程度
3人1畳程度
4人1畳程度
5人1畳半程度

2人につき半畳程度の収納があれば、冬用の普段使いの服を十分収納することが可能です。脱衣所内に収納スペースを設ける場合は、冬用の衣類の量を目安に、収納の広さを検討するようにしてください。

間取りの広さに余裕がある人は、収納棚を置く以外の方法を検討してみましょう。

間取りに余裕がある人にオススメ

  • 脱衣所に併設して、ウォークインクローゼットをつくる
  • 脱衣所に併設して、ウォークスルークローゼットをつくる
  • 脱衣所を広くして、ランドリールームにする

衣類を脱衣所付近にまとめて保管することで、家事動線が短くて済みます。また、季節ごとの衣替えの手間がなくなるので、脱衣所に併設してクローゼットをつくるのはとてもオススメです。

寝室の収納に関する失敗・後悔ポイント

押入れにデッドスペースができてしまった

寝室の収納として採用することの多い、押し入れ。一般的に多い1畳サイズの押し入れの場合、収納として使用できる内側の横幅は約168㎝、奥行きが約78㎝となり、寝具を収納した際に68㎝程のデッドスペースができてしまいます。

68㎝だと布団をもう1枚収納する幅はなく、結果的に隙間に枕やシーツをごちゃっと収納するようになってしまいます。デッドスペースを有効活用するには、収納部分を縦に分割するのがオススメです。

デッドスペース部分を縦に分割することで、収納場所に困りがちなコートやスーツなどの縦長い衣類を収納することができます。

わが家の場合はシングル布団の収納に必要な横幅(100㎝)を参考に、布団収納スペースを105㎝にしたのですが、実際に布団を収納してみるともう少し余裕のあった方が布団が取り出しやすかったです。

サク

シングルサイズの布団を収納するなら、横幅は115㎝程度確保しておくのがオススメです。

寝室の収納をウォークインクローゼットにすればよかった・しなければよかった

ウォークインクローゼットとは人が収納スペースに出入りできるクローゼットのことです。ウォークインクローゼットにはメリットだけでなくデメリットもあり、知らずに採用してしまうと後悔につながる可能性があります。

メリットデメリット
大量にものを収納できる
収納する物を綺麗に管理できる
中で着替えができる
他の間取りに影響を与えてしまう
建築費用が増額となる
収納内の詳細な設計が必要
ウォークインクローゼットのメリット・デメリット

寝室に併設してウォークインクローゼットをつくることで、冬用の衣類や普段使用しないカバンや寝具などをたっぷりと収納することができます。

一方、寝室横にウォークインクローゼットをつくる主なデメリットは広いスペースが必要となり、他の間取りに影響を与えてしまう可能性があることです。

ウォークインクローゼットをつくることを優先した場合、子ども部屋が狭くなったり、トイレの位置を移動しないといけないなでの、トラブルにつながる可能性があります。

無理に狭いスペースをウォークインクローゼットにしようとすると収納量が少なく、ものの出し入れがしづらい使い勝手の悪い収納になってしまう可能性が高いので、収納をウォークインにする場合は、最低でも2畳の広さから計画するのがオススメです。

2畳の広さでも理想的なウォークインクローゼットにしたい方向けの参考記事↓↓

まとめ:みんなの後悔を活かして、理想的な新築を手に入れよう

収納は居住空間内の生活の快適さに直結する非常に重要な住宅設備です。

ですが、最適な収納の配置や大きさを完璧に計画するのはプロでも難しく、後悔や失敗につながりやすい設備でもあります。

後悔のない収納を計画するには、既に新築を建てた人の後悔ポイントを自分の家づくりに活かすのがオススメです。

「みんなの後悔」を家づくりに活かして、理想の家づくりに役立ててみてください。

後悔ZEROの家づくり研究所
サイト運営者 サク
当サイトは【家づくりで後悔する人を減らしたい】という思いで、家づくりに関する後悔情報を中心に配信しています。
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