- 新築にルンバ基地をつくりたい
- ルンバ基地に必要なサイズが知りたい
- ルンバ基地はどこに設置するのがベストなの?
スイッチひとつで面倒な掃除の手間を軽減してくれるロボット掃除機。
最近では新築建築時にロボット掃除機の収納スペースを最初から用意する家庭が増えてきています。
俗に言う「ルンバ基地」です。
(※以下、お掃除ロボット収納スペースのことをまとめて「ルンバ基地」として、解説させていただきます。)
この記事では、ルンバ基地作成時に役立つ、収納場所のアイディアやおすすめの設置場所とサイズ、注意すべきポイントについて解説していきます。
ルンバ基地づくりで失敗や後悔することを避けることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
結論だけ知りたい方へ
ルンバ基地はどこに設置するのがいいの?と迷ったらリビングの収納下がおすすめです。
リビング内に設置することで、汚れの溜まりやすいリビングを効率よく掃除でき、使い勝手が良くない収納スペースの下部分を活用することで、空間を最大限有効活用できます。
ルンバ基地のサイズは「高さ15cm×横幅75cm×奥行き61cm」がオススメです。
設置する際は「前面の空間」「高い段差」「赤外線を発する機器」「コンセントの位置」の4つに注意しましょう。


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ルンバ基地の設置場所はリビングがオススメ

ルンバ基地の設置場所としてはリビングが圧倒的にオススメです。
オススメな理由
- 長時間過ごすリビングは汚れやすいから
- 家の中で最も床面積が広いから
- 来客前のちょっとした掃除に役立つから
リクルートの実施したアンケートによると、夫婦は1日の8割前後をリビングで過ごしているとのこと。

過ごす時間が長くなれば、当然その分ホコリなどの汚れも溜まりやすくなります。
また、リビングは間取りの中で最も広い床面積となるケースが多く、広い面積を効率よく掃除することが可能になります。
来客前のちょっとした掃除の際にも手間なく掃除ができるので、ルンバ基地をつくるなら、リビング内を真っ先に検討するようにしましょう。
ルンバ基地設置場所のアイディア5選!

ルンバ基地をどのように設置するのが良いのか、迷ってしまう方のために収納のアイディアとそれぞれの収納方法のメリットとデメリットをご紹介します。
階段の下

階段の下にルンバ基地をつくる場合、無駄なスペースを有効活用できる一方、階段の形状によっては奥行きが足りずにお掃除ロボットが目立ってしまう可能性があります。
また、階段が廊下にある間取りの場合、お掃除ロボットを稼働する際にリビングの扉を開けないといけなくなるので、冬は寒く、夏は暑くなってしまうことには注意が必要です。
テレビボードの下

テレビボードの下にルンバ基地をつくるなら、造作家具でつくるのがおすすめです。
造作家具でつくることで、設置したいお掃除ロボットのサイズに合わせて、無駄なくスッキリと収納することができます。
しかし、造作家具でテレビボードをつくる場合の費用は20万円~50万円程と高額になるため、予算をオーバーしてしまわないように事前の見積もり依頼が必須です。
小上がりの下

小上がりの下にルンバ基地をつくる場合、奥行きを深くとれるため、ロボット掃除機全体をスッキリと隠すことができます。しかし、小上がりをつくる最大のメリットである収納スペースが減ってしまう点には注意が必要です。
また、お掃除ロボットは小上がりの上段は掃除ができないため、掃除の手間が増える点にも注意しましょう。
ソファーなどの大型家具の下

ソファーなどの大型家具の下にルンバ基地をつくる場合、新築時でなくてもルンバ基地として配置できる一方、家具が足の高いものに限定されてしまいます。
充電用のコンセントが必要になるので、コンセントの設置場所にも注意が必要です。
【オススメ】収納スペースの下

新築建築時にルンバ基地をつくるなら、収納スペースの下がオススメです。
収納スペースの下に配置することで、お掃除ロボットの上にホコリがたまることもなく、目線に入りづらいので、スッキリとした印象になります。
また、収納スペースの床に近い部分は物を出し入れするには使い勝手が良くないので、ルンバ基地にすることで、空間を最大限有効活用できます。
収納部分にロールカーテンや扉をつけておくことで、簡単に目隠しすることも可能です。

オリジナルの収納スペースの作成方法については、別の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
オリジナルの収納をつくりたい方はこちら↓↓
ルンバ基地におすすめのサイズ

ルンバ基地に必要な高さや横幅、奥行きは設置するお掃除ロボットの種類によって異なります。
自動ゴミ収集機(クリーンベース)が一体となっていないタイプを設置する場合、サイズは高さ15cm×横幅75cm×奥行き61cmがおすすめです。
それぞれの数値の算出根拠について、解説します。
ルンバ基地の高さ(オススメは15㎝)

必要な高さは下記の2つのいずれかの要素によって決まります。
- 本体orホームベース(充電器)の高さ
- 巾木+コンセントの高さ
本体orホームベースの高さ(必要最低限の高さ)
本体もしくはホームベースの高さはロボット掃除機を収納するために、最低限必要となる高さとなります。
人気の高いお掃除ロボットのホームベースの高さまとめ
メーカー | シリーズ | 高さ | 本体の ホームベース の高さ |
アイロボット (ルンバ) | jシリーズ | 8.7cm | 9.1cm |
500シリーズ 600シリーズ | 9.2cm | 10.5cm | |
iシリーズ | 9.2cm | 10.5cm | |
eシリーズ | 9.2cm | 10.5cm | |
700シリーズ 800シリーズ 900シリーズ | 9.2cm | 10.5cm | |
エコバックス | DEEBOT N8シリーズ | 9.36cm | 10.0cm |
Anker | RoboVac X8シリーズ | 9.7cm | 8.5cm |
ILIFE | A9 | 7.6cm | 8.8cm |
お掃除ロボットを収納するためには、11㎝程度の高さが最低限必要ということが分ります。

巾木+コンセントの高さ

収納スペースの高さについて、巾木とコンセントの高さが影響する場合があります。
巾木(はばき)とは床と壁の接する部分に取り付ける板のようなものです。収納スペース内の壁紙が掃除の時に傷つかないようにするために、巾木をつけるのがオススメです。
巾木の有無と高さ
収納スペース内に巾木をつける場合は、巾木の高さを考慮する必要があります。巾木の一般的な高さは3㎝もしくは6㎝です。
コンセントのサイズと向き
収納スペース内には充電用のコンセントが必要となります。一般的な2口のコンセントのサイズは「縦12cm×横7cm」です。


コンセントを縦向きに設置する場合は12㎝、横向きに設置する場合は7㎝必要となります。
無駄なスペースを無くすことができるので、コンセントは横向きに設置するのがオススメです。
巾木+コンセントの高さの組み合わせ
![]() コンセント縦設置 | ![]() コンセント横設置 | |
---|---|---|
なし | 巾木必要な高さ 14cm | 必要な高さ 9cm |
評価 | 巾木ありが オススメ | △本体やホームベース の高さより低くなる | ×
あり 3㎝ | 巾木17cm (下記写真例) | 必要な高さ必要な高さ 12cm |
評価 | コンセントは 横向きがオススメ | △コンセントの設置や 本体の回収時にやや困難 | △
あり 6㎝ | 巾木必要な高さ 20cm | 15cm オススメ | 必要な高さ
評価 | 高すぎて本体が 丸見えに | ×◎ 使い勝手が良い |
※余裕高として、施工例を元に2㎝見込んでいます。

オススメの高さについての結論
本体orホームベースの収納に必要な最低限の高さ(11㎝)or 巾木とコンセントに必要な高さ(15㎝)=15㎝(オススメの横幅)※コンセントは横向き設置
ルンバ基地の幅(オススメは75㎝)

ルンバ基地に必要な横幅は、下記の2つの要素によって決まります。
- お掃除ロボット本体の幅
- ホームベースに帰るために必要な幅
お掃除ロボット本体の幅(必要最低限の幅)
基地の幅を狭くしてしまうと、使用できるお掃除ロボットが限られる可能性があるので、注意が必要です。
各メーカーのお掃除ロボットの幅を比較します。
メーカー | シリーズ | 最大幅 |
アイロボット (ルンバ) | sシリーズ | 31.2cm |
jシリーズ | 33.9cm | |
500シリーズ 600シリーズ | 34cm | |
iシリーズ (i3・i3₊) | 34.2cm | |
iシリーズ (i7・i7₊) eシリーズ | 35.1cm | |
700シリーズ 800シリーズ 900シリーズ | 35.1cm | |
エコバックス | DEEBOT N8シリーズ | 35.3cm |
Anker | RoboVac X8シリーズ | 34.5cm |
ILIFE | A9 | 33cm |
今回調査した中では、エコバックスのDEEBOT N8シリーズが最大(35.3cm)となっており、アイロボットのルンバのeシリーズが最小(31.2cm)でした。
本体の幅プラス両側に5㎝ずつ余裕幅を考慮すると、収納スペースとして最低限必要な幅は45㎝程度となります。
ホームベースに帰るために必要な幅

ルンバやその他のお掃除ロボットでも同様にホームベースの両側に壁との距離を50㎝確保することが推奨されています。
「充電ドックを壁の前に設置し、両側0.5メートル、正面1.5メートルの範囲内に障害物がないようにしてください。」ILIFE公式HPより
仮にルンバのホームベース(ルンバi・e・500~900シリーズ用)を設置し、推奨値の50㎝確保しようとすると横幅が1.1m以上も必要になりますが、実際には推奨値以下の幅でも、問題なく使用できます。
筆者の家では半畳(壁の内側75㎝)のスペースにアイライフのホームベースを設置していますが、問題なく帰還してくれています。


オススメの幅についての結論
お掃除ロボットの本体を収納するのに必要な最低限の横幅(45㎝)+ホームベースに帰るために必要な余裕幅=75㎝(オススメの横幅)
ルンバ基地の奥行き(オススメは61㎝)

奥行きに関しては、以下の2つを合計した数値で考える必要があります。
- お掃除ロボット本体の幅+ホームベースの影響幅を合計した奥行き
- 視界に入らないようにするために、必要な奥行き
お掃除ロボット本体の幅+ホームベースの影響幅を合計した奥行き(必要最低限の奥行き)
収納に最低限必要な奥行きはお掃除ロボットの幅にホームベースの影響幅を合計した値です。

ホームベースの影響する奥行きは、どの機種も約5㎝程度です。
メーカー | シリーズ | 収納に必要な 奥行き(A+B) | (A) | 本体最大幅影響奥行き(B) | ホームベースの
アイロボット (ルンバ) | jシリーズ | 38.9cm | 33.9cm | 5cm |
500シリーズ 600シリーズ | 39cm | 34cm | 5cm | |
iシリーズ | 39.2cm | 34.2cm | 5cm | |
eシリーズ | 40.1cm | 35.1cm | 5cm | |
700シリーズ 800シリーズ 900シリーズ | 40.1cm | 35.1cm | 5cm | |
エコバックス | DEEBOT N8シリーズ | 40.3cm | 35.3cm | 5cm |
Anker | RoboVac X8シリーズ | 39.5cm | 34.5cm | 5cm |
ILIFE | A9 | 38cm | 33cm | 5cm |
お掃除ロボット本体を全て収納するには、41cm程度の奥行きが最低限必要となります。
② 視界に入らないようにするために必要な奥行き
お掃除ロボットを収納する際には、視界に入らないようにするための奥行きをとっておくと部屋の中をスッキリとした見た目にすることができます。
収納スペースが高さ17cmの場合で、人が床に座った時の目線(日本人の平均座高87cm)から見た時の見え方を紹介します。
奥行きをお掃除ロボット幅と同じにした場合


奥行きをお掃除ロボットの幅+10㎝にした場所


奥行きをお掃除ロボット+20cmにした場合


生活空間をスッキリと見せたい方は基地の奥行きがお掃除ロボット本体の幅プラス20cm以上にすることで、視界に入らないようにすることができます。
筆者宅の場合は高さが17㎝あり、少し本体が見えますが、高さを15㎝にすると、もう少し本体を目立ちづらくできます。
オススメの奥行きについての結論
お掃除ロボットの幅にホームベースの影響幅を合計した最低限の奥行き(41㎝)+視界に入らないようにするために必要な奥行き(20㎝)=61㎝(オススメの奥行き)
ルンバ基地設置の際に注意すべき4つのポイント

せっかく設置したルンバ基地が使い勝手が悪かったり、使えない基地になってしまっては意味がありません。
ルンバ基地を設置するにあたり、注意すべき4つのポイントをご紹介します。
- 前面の空間に障害物を置かない
- 階段などの段差の近くに置かない
- 近くに赤外線を発する機器を置かない
- コンセントの位置と向き
前面の空間に障害物を置かない

お掃除ロボットはホームベースから出る赤外線を頼りに帰還します。
もし、ルンバ基地の前面に障害物がある状態だと、ホームベースへの帰還率が悪くなってしまいます。
ルンバ(アイロボット)の公式情報では、ホームベースの設置場所として、正面に1.2m以上のスペースを確保することが推奨されています。
ホームベース正面に1.2メートル(4フィート)以上のスペースを確保してください。この範囲内にはテーブルや椅子などの家具を置かないでください。アイロボット公式HP(よくあるご質問)より一部抜粋
ホームベースへの帰還率を上げるために、前面には障害物を置かないようにしましょう。
階段などの段差の近くに置かない

ルンバ(アイロボット)の公式情報では、ホームベースの設置場所として、階段などの段差から1.2m以上のスペースを確保することが推奨されています。
ホームベース®と階段などの段差との間に1.2メートル(4フィート)以上のスペースを確保します。アイロボット公式HP(よくあるご質問)より一部抜粋
ルンバには段差センサーが内蔵されているため、基本的には階段などから落ちることはないようですが、センサー部分の掃除を怠ると、落下の可能性があるようです。

「お手入れ不足の状態や特殊な環境では、段差センサーが稼働しない可能性があります」アイロボット公式HPより一部引用
高いところからの落下は故障の原因となりますので、階段などの高い段差からは距離をとって設置するようにしましょう。
近くに赤外線を発する機器を置かない

お掃除ロボットはホームベースから発せられている赤外線を頼りに帰還しているため、ホームベースの近くに赤外線を発する機器があった場合は干渉してしまう可能性があります。
ホームベース®から2.5メートル(8 ft)以内に他のホームベース®が設置されていないか確認してください。これらの機器の赤外線が干渉する場合があります。アイロボットよくあるご質問より一部引用
赤外線を発する機器の例
- デュアルバーチャルウォール
- 他の機種のホームベース
ルンバ基地を計画する際にはデュアルバーチャルウォールや他の機種のホームベースを近くに置く予定がないか、事前に確認しておきましょう。
コンセントの位置と向き

ホームベース設置のためはコンセントが必須ですが、設置場所には注意が必要です。筆者宅のように収納スペース内の手前の側面につけてしまうとコンセントやコードが目立ってしまいます。
コンセントは奥側に設置することで、コンセントやコードが見えなくなるので、スッキリとしたルンバ基地にすることができます。
15cmの高さがあれば、十分手を入れてコンセントを差し込むことができるので、コンセントは奥の背面に設置しましょう。
新築のコンセント計画に関する参考記事↓↓
まとめ:細部までこだわって、大満足のルンバ基地を手に入れよう

お掃除ロボットは最適な位置やサイズの収納スペースがあることで、その機能を最大限に活かすことができます。
ルンバ基地設置についてのまとめ
ルンバ基地の設置場所はリビングの収納下がおすすめ。
ルンバ基地のサイズは「高さ15cm×横幅75cm×奥行き61cm」がおすすめ。
設置する際は「前面の空間」「高い段差」「赤外線を発する機器」「コンセントの位置」の4つに注意。
新築建築時に専用のルンバ基地を設ける場合、コンセントの位置は奥面の横向きがおすすめ。
専用のルンバ基地は新築建築時にしか作ることは難しいのでぜひ、最適なルンバ基地をつくって、快適な新築を手に入れてみてください。
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