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【収納のオーダー方法】素人でも書ける?新築収納部分の図面の書き方を3ステップで解説!

この記事はこのような方にオススメ
  • 注文住宅の収納部分などを細かく指定したい
  • 素人でも出来る簡単な図面の書き方が知りたい
  • 新築にオリジナルの収納やデスクスペースなどをつくりたい

新築建築時に広さや形状などの検討が必要となる「収納」

使い勝手が良いように、細かく指定したいという方も多いのではないでしょうか。

収納部分を細かく指定するには図面を書いて、依頼するのが最も間違いなく伝わるオススメの方法です。

この記事では、設計業務に10年以上勤めてきた経験から、簡単に収納の図面を書く方法について紹介します。また、本記事の後半部分では実践して分かった理想的な収納にする秘訣についても解説いたします。

図面が書けるようになると、自分たちの生活状況に合わせた理想の収納を手に入れることができますので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

【図面の書き方】3ステップで解説!

ステップ①必要な物を用意する

まずは図面を書く下準備として、必要な物を用意しましょう。

必要な物リスト

  • 設計図面
  • 方眼紙
  • 三角スケール
  • 消せるボールペン(あると便利)

用意物①設計図面

建築士の作成した設計図面の内、立面図平面図を主に使用します。

立面図とは建物を正面から見た図面で、平面図とは建物内を上から見た図面です。

サク

図面は汚れても大丈夫なように、コピーを用意するのがオススメです。

用意物②方眼紙

方眼紙があると図面が書きやすく、作業効率が上がります。

方眼紙を使うメリット

  • 水平な線を書くことができ
  • 垂直な線を書くことができる
  • 同じ長さ、同じ角度の線を複数書くことができる

特に図面作成経験の無い方は、方眼紙で書くのがオススメです。

用意物③三角スケール

三角スケールとは三角柱の形をした定規です。

1つの面に対し、異なる2種類の縮尺の目盛り(1/100・1/500など)がついてて、6種類の縮尺を測ることができます。

サク

設計業務に携わる人の間では、通称「サンスケ」などと呼ばれています。

縮尺に合わせた長さの線を引くことで、正確な図面にすることができます。

間取り図のサイズも測ることができるので、通路の幅や収納スペースのサイズなどを知りたいときに非常に便利です。

家づくり中の方は必ず持っておきたい定規です。

用意物④消せるボールペン(あると便利)

必須ではありませんが、あると便利なのが消せるボールペンです。

シャープペンシルや鉛筆で図面を書こうとすると、消しゴムのカスが出るのが厄介です。消せるボールペンがあれば、消しゴムのカスも出ないし、用紙がボロボロになることもありません。

太い線だと文字や細かな線が書きづらいため、細さは0.38のボールペンがオススメです。

ステップ②図面から収納スペースのサイズを測る

収納部分の図面を書くためには、まず収納スペースになる場所のサイズを測る必要があります。

サク

わが家の「衣類・カバン収納」を例に解説します。

設計図面の縮尺を確認する

建築士の作成した図面の縮尺(図面上の長さと実際の長さとの比を表したもの)を確認します。

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わが家の平面図の場合、縮尺は60分の1でした。

三角スケールには60分の1の縮尺定規はありませんので、この場合は三角スケールの600分の1定規を使用して計測します。

本来、600分の1の定規の10の目盛りまでで、10mを計測できるのですが、これを今回は10分の1に換算して計測します。10と表示されているところが1mとして計測できます。

収納スペースの横幅を計測する

平面図から横幅を計測します。

間取りの大きさは半畳(91㎝×91㎝)ですが、柱や壁の厚みで内側は75㎝になっていることが分かります。

実測でも75㎝になっていることが確認できました。

収納スペースの奥行きを計測する

同じく平面図から奥行きを計測します。

横幅と同じ75㎝になっていることが分かります。

実測でも75㎝になっていることが確認できました。

収納スペースの高さを計測する

1/100(100分の1)の図面

床から天井までの高さを計測します。

サク

わが家の図面には、1階の床から2階の床までの高さしか記載されていなかったため、建築士に聞いて高さを設定することにしました。

実測してみると床から天井までの高さは約259cm(1階の床から2階の床までの高さマイナス約27.3㎝)でした。

図面によっては、床から天井の高さが記載されていない場合がありますので、その場合は建築士に確認するようにしましょう。

ステップ③図面を書く

作成する図面は三角法と呼ばれる図法を使い、物体を正面・側面・平面からみた図面を作成します。

正面図の書き方

正面図の書き方:手順①縮尺を決める

まずは図面の縮尺を決める必要がありますが、2m程度のものを書くなら、縮尺は20分の1がオススメです。

三角スケールには200/1(200分の1)の縮尺しかないので、10倍することで、20分の1として作図可能です。20分の1にした場合、大きな1目盛りが10cmとなります。

正面図の書き方:手順② 間取りを書き込む

計測した間取りの高さと幅を三角スケールを使って、図面に書きます。

書き込んだ図形に対して、寸法を忘れずに書き込んでおくようにしましょう。

必要に応じて正面図の左右や上下に図面を書き足していくので、なるべく用紙の中央下に書くのがオススメです。

正面図の書き方:手順③ 希望する形(高さ・幅・素材など)を書き込む

どの高さに、どれだけの幅のものを何の素材で作るのか、希望する形を書き込みます。

側面図の書き方

側面図の書き方:手順①間取りを書き込む

正面図の横に計測した間取りの高さと奥行きを書き込みます。正面図に隣り合わせで書くことで、簡単に高さを統一することができます。

側面図の書き方:手順②希望する形(奥行き)を書き込む

正面図では分からない、側面からみた収納内の形状を書き込みます。

ポールの位置はハンガーの幅を考慮して、壁から30㎝のところに設置しました。実際に服をかけたハンガーをポールに引っかけても、壁に干渉することなく収納できています。

図面を元に作成した収納

単純な構造の場合は、正面図と片側の側面図の2つで図示できますが、複雑な構造の場合は平面図や両側の側面図が必要になる場合があります。

平面図の書き方

正面図と側面図で図示できない又は分かりづらい場合は、平面図を作成します。

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わが家のウォークインクローゼットを例に解説します。

正面図と側面図は先ほどの手順で既に書き込んでいます。

平面図の書き方:手順①間取りを書き込む

正面図の上にステップ②と同じ方法で計測した間取りの幅と奥行きを書き込みます。正面図に隣り合わせで書くことで、簡単に幅を統一することができます。

平面図の書き方:手順②希望する形(上から見た形状)を書き込む

平面図や断面図だけでは分かりづらい、上から見た形状を書き込みます。

ウォークインクローゼットは通路が狭くなりがちなので、左右で幅を変えて通路幅を確保しました。

サク

ポールを2段にすることで、夫婦それぞれの服を分かりやすく収納できますよ。

理想的な収納をつくる秘訣

理想的な収納をつくる秘訣は「何をどのように収納するのか、具体的に決めておく」ことです。

同じ収納スペースでも中に何をどのように収納するかによって、形状が変わります。

サク

わが家の寝室内の収納を例に収納の形を検討してみます。

何を入れるのか考える

寝室の収納に入れる主なものは布団などの寝具です。

収納したい物

  • シングルサイズの敷布団
  • シングルサイズの掛布団
  • 毛布
  • タオルケット
  • 布団カバー
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収納したいものの中で、大きなものから順番に考えていくのがポイントです。

収納したいものの内、敷布団と掛布団が大きなスペースを必要とするので、この2つを中心に収納の形を検討していきます。

どのように収納するのか考える

布団は折りたたんで収納するため、折りたたんだ際のサイズを測ります。

シングルサイズの布団は折りたたんだ際に100㎝は最低でも横幅が必要です。

収納スペースの横幅が165cmあるので、60cmほどスペースに余裕があることが分かります。

サク

布団の横幅は、サイズによって異なるので、確認しておきましょう。

布団の種類布団のサイズ
シングル
敷布団
横幅100㎝
長さ210㎝
シングル
掛布団
横幅150㎝
長さ210㎝
セミダブルロング
敷布団
横幅120㎝
長さ210cm
セミダブルロング
掛布団
横幅175㎝
長さ210cm
ダブルロング
敷布団
横幅140㎝
長さ210cm
ダブルロング
掛布団
横幅190㎝
長さ210cm
布団のサイズは西川公式HPより

シングル布団の収納に必要な横幅(100㎝)を参考に、右側に布団収納スペースとして、105㎝幅の収納を2段つくりました。

実際に使ってみると、横幅はもう少し余裕があった方が出し入れしやすいことが分りましたので、シングルサイズの布団なら横幅115㎝程度がオススメです。

余ったスペースを活用する

左側の余ったスペースは、コート掛けスペースとして有効活用することにしました。

ポールの高さが190㎝で、下側に余裕があるので、小さなチェストを置いています。

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最上段のスペースは、棚板の長さを短くすることで、奥行きを浅くし、荷物を取り出しやすくしました。

このように具体的に、何をどのように収納するのか決めておくことで、無駄なスペースの少ない使い勝手の良い収納をつくることができます。

わが家が図面作成でオーダーした収納の紹介

紹介した衣類カバン収納スペース、ウオークインクローゼット及び寝室の収納以外にも、図面を作成しオーダーでつくっていただいた場所があるので、ご紹介します。

キッチンカウンター収納

キッチンカウンター前に奥行きが50㎝ある大容量収納とレンジフード(換気扇)前に書類を収納する棚をつくりました。

どちらも中の棚は可動棚になっており、収納するものによって高さを変えることができます。

サク

キッチンカウンター前の収納はリビングをスッキリと片づけておきたい方に特にオススメです。

階段下収納

階段下を利用して、玄関横にシューズクロークと土間収納をつくりました。

靴箱部分の棚は可動棚になっており、靴の種類によって高さを変えることができます。

サク

雨具をかける壁面部分にはキッチンパネルの活用がオススメです。

子ども部屋の収納

子ども部屋に成長に合わせて、収納の形を変えられるように、中板の無いシンプルな押し入れをつくりました。

子どもでも衣類をかけられるように、ポールの高さはやや低めの170㎝の位置に設置しています。

サク

間口が広くなり、大きな棚も収納できるので、収納の扉は三連引き戸がオススメです。

まとめ:オリジナル図面の作成で、大満足な収納を手に入れよう!

全くの素人でも収納スペース程度の図面なら、今回紹介した方法で図面を作成することが可能です。

サク

実際は板の厚みなどで数センチ程度はズレが生じるので、あまり神経質にならずに書いてみるのがオススメです。

重要なのは何をどのように収納したいのか伝えることです。

今回紹介した図面の作成方法を活用することで、収納部分以外にもデスクスペースなどもオーダーできるようになりますので、ぜひ活用してみてください。

後悔ZEROの家づくり研究所
サイト運営者 サク
当サイトは【家づくりで後悔する人を減らしたい】という思いで、家づくりに関する後悔情報を中心に配信しています。
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