- 注文住宅の内壁材選びで失敗したくない
- 内壁材を選ぶ際に知っておいた方がよいことってあるの?
- 実際に家を建てた人の感想を知りたい
新築の内壁材(壁紙、塗壁、タイルなど)選びは、室内の雰囲気づくりだけでなく、住み心地に大きく影響する重要な作業です。
しかし、メーカーから販売されている内壁材は壁紙だけでも、とても数が多く、何を選ぶか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、新築の内壁材選びに関する【よくある後悔・失敗】について解説いたします。
他の人の後悔や失敗を避けることで、満足度の高い内壁材選びができるので、ぜひ参考にしてみてください。
壁紙に関する後悔ポイント
壁紙は費用が安く、種類が豊富で、短時間で施工できるため、新築の内壁材として最も多く利用されています。そんな壁紙ですが、種類が豊富ゆえに選択を間違えてしまい、新築の後悔につながりやすいのも事実です。
壁紙のよくある後悔
- 壁紙の色や柄が想像と違った
- 〇〇調の壁紙を採用したら、見た目が安っぽくなった
- アクセントクロスを使いすぎた
- 丈夫な壁紙にすればよかった
- 壁紙に隙間ができてしまった
壁紙の色や柄が想像と違った
一般的に壁紙を選ぶ際は、工務店やハウスメーカーからクロスメーカーが作成しているカタログを借りて、その中から選択します。
カタログには参考用に実物のサンプルが掲載されていますがサイズが小さく、壁に張った後とのイメージに差が生じてしまう可能性があります。
失敗しないための対策方法
- 施工事例を確認する
- プロの意見を取り入れる
- シュミレーターを利用する【オススメ】
- サンプルを取り寄せる【オススメ】
施工事例を確認する
実際に同じ壁紙を使用した施工事例を確認することで、イメージしやすくなり、失敗を避けることができます。
壁紙にはひとつひとつ品番がありますので、品番で検索してみましょう。
プロの意見を取り入れる
迷いすぎて、自分では決められないという方は、カラーコーディネーターやインテリアデザイナーなどのプロの意見を取り入れるという方法も検討してみましょう。
サンゲツでは「ショールームオンラインコンサルテーション」というサービスが無料で利用できます。
自宅にいながら、パソコン・スマートフォン・タブレットを利用して、ショールームの専任スタッフへ相談することができるので、自宅で気軽に相談したい方やショールームが遠くてなかなか行けない方にはオススメです。
シュミレーターを利用する
サンゲツでは壁紙、床材、カーテンを着せ替えて部屋のイメージができる「my(マイ)コーデ着せ替えシミュレーション」というサービスが無料で利用できます。
登録不要で、簡単に利用できるので、ぜひ活用してみてください。
サンゲツ公式HP(my(マイ)コーデ着せ替えシミュレーション)はこちらから
壁紙のサンプルを取り寄せる
サンゲツのホームページからビジネスユーザー登録を行うことで、個人でも無料でサンプルを請求することができます。
実際に利用してみましたが、請求した翌日にはサンプルが届きました。
カタログよりも大きいサンプルが届くため、施工した後のイメージがしやすくなります。
壁紙の色や柄によって室内の印象が大きく変わるので、納得のいく壁紙選びができるようにしっかりと対策を行いましょう。
〇〇調の壁紙を採用したら、見た目が安っぽくなってしまった
新築の壁紙を選ぶ際、〇〇調と呼ばれる柄ものを選択すると、イメージしていたよりも見た目が安っぽくなってしまい後悔につながる可能性があります。
見た目が安っぽくなりがちな壁紙例
- レンガ調の壁紙
- コンクリート調の壁紙
- 木目調の壁紙
レンガ調の壁紙
人工的に作られたレンガの柄が規則的に並んでいると違和感があり、安っぽく感じてしまう可能性があります。
他の壁紙や床材に明るい壁紙を使用する場合には、レンガの壁紙だけが浮いた印象になり、安っぽく見える原因となります。
コンクリート調の壁紙
コンクリート調の壁紙は本物のコンクリートと比べると質感に違和感が生じてしまい、安っぽく感じてしまう可能性があります。
照明が明るいリビングで採用すると、より違和感を感じやすくなるので、照明の色や明るさとの相性も重要です。
木目調の壁紙
人工的に作られた木目の柄が規則的に並んでいると違和感があり、安っぽく感じてしまう可能性があります。
一方で、天井部分に採用するダークブラウン系の木目調の壁紙はオススメです。
わが家では、下がり天井や和室の上などに採用しました。
実際に採用してみて、違和感を感じることなく、オシャレな雰囲気を演出することができました。
〇〇調の壁紙を採用する場合は、家具やカーテンを含めた全体の調和を重視し、大きな面積に使用しないのがポイントです。
照明も含めて、全体の調和を大切にすることで、見た目のバランスがとれて、壁紙が安っぽく見えることを回避することができます。
アクセントクロスを使いすぎた
アクセントクロスとは部屋の壁紙の一部にメインとなる壁紙と異なる色や柄の壁紙を取り入れ、部屋のアクセントにすることです。
空間にアクセントを加え、個性を演出しますが、過剰に使用すると内装全体のバランスを崩してしまうことがあります。
アクセントクロスを使用する壁の面積は一般的に20%〜30%程度までが目安と言われています。
正方形に近い部屋の場合、4つある壁面の内、1面までが目安です。
アクセントクロスは施主の個性を演出できる素敵な素材ですが、適切なバランスを保つことが大切です。
程々の使用と全体の調和を考慮しながら、空間にアクセントを添えていくことが理想的です。
耐久性の高い壁紙にすればよかった
綺麗な壁紙も一部が汚れたり、破れたりしていると、とたんに不衛生な印象になってしまうため、壁紙選びは見た目だけでなく耐久性に関しても考慮することが重要です。
特に子どもやペットのいる家庭では、壁紙が傷みやすい傾向があるので、注意が必要です。
耐久性を重視して壁紙を選ぶなら、耐久性の高さに特化したサンゲツの「スーパー耐久性壁紙」がオススメです
わが家の壁紙はメインの壁紙として、サンゲツのスーパー耐久性壁紙を使用しました。
わが家には3人の子どもがいて、おもちゃを壁にぶつけたり、壁にぶつかったりすることは日常茶飯事です。
ですが、新築建築から3年経過した今でも壁紙が傷んだり、汚れが染み込むことなく、綺麗な状態をキープすることができています。
スーパー耐久性壁紙について、詳しくは別記事で紹介しています↓↓
【新築にオススメ】傷まない壁紙?スーパー耐久性壁紙のメリット・デメリット5選!
新築の内壁材選びでは、見た目だけでなく、耐久性にも十分な注意が必要です。適切な素材を選ぶことで、長期的な住み心地を向上させ、無駄なメンテナンスの手間やコストを抑えることができます。
壁紙に隙間ができてしまった
新築建築後に壁紙に隙間ができてしまうということは、建築後のよくある現象のひとつです。
この現象は木材や壁紙が膨張と収縮を繰り返すことによって、起きる現象のため、予防を考えるよりも、起きた後の対応について考えておくことが重要です。
建築後のメンテナンスの有無について確認し、隙間ができた際の補修の対応について依頼しておくようにしましょう。
ハウスメーカー側や工務店側で補修の対応をしていないようなら、市販のコーキング材を使用してセルフで直すことも可能なので、焦らずに補修するようにしましょう。
塗り壁に関する後悔ポイント
塗り壁とは天然素材の「漆喰」や「珪藻土」などを下地の上に塗って仕上げる壁のことで、仕上がりが美しく、調湿効果や消臭効果があります。
しかし、デメリットもあり、知らずに採用してしまうと後悔につながってしまう可能性があります。
内壁材を塗り壁にしたら、費用が高額になった
新築建築時に塗り壁を採用しようとすると、一般的な壁紙と比べて、3倍~8倍ほど費用が高くなります。
種類 | 価格の目安 |
---|---|
壁紙 | 1,200円~1,500円 |
塗り壁(漆喰) | 5,000円~10,000円 |
塗り壁(珪藻土) | 5,000円~10,000円 |
施工に必要な材料や専門の職人が必要となるため費用が高くなり、施工に必要な工期も長くなります。
採用を検討する際は、必ず事前に見積りをとり、予算をオーバーしてしまう場合は部分的な採用や代替え案についても検討してみましょう。
塗り壁にしたら、カビが発生してしまった
塗り壁には天然素材のもつ調湿効果があり、湿度が高い時は空気中の湿気を吸い取り、湿度が低い時には空気中に吸い取った湿気を放出してくれます。
しかし、換気が不十分で湿度が高い状態が続くと、カビが発生してしまい、塗り壁を採用して後悔してしまう可能性があります。
塗り壁を室内に採用する場合は、湿度の高い梅雨時期は除湿機を活用するなどして、室内の湿度を下げ、吸い込んだ湿気を吐き出させてあげることが重要になります。
塗り壁にしたら、汚れが浸み込んでしまった
塗り壁の表面は目に見えない小さな穴が空いているため、水分を含んだ汚れが浸み込みやすいです。
小さな子どもがいる家庭の場合、子どもが濡れた手で壁に触ったり、飲み物を壁に散らしてしまうことはよくあります。その際に汚れを壁が吸い込んでしまうため、採用して後悔してしまう可能性があります。
塗り壁に汚れが浸透してしまった場合は、サンドペーパーで表面を削ると汚れを浸み込んだ層を削り取ることができるので、塗り壁の採用を検討している方はぜひ実践してみてください。
タイル張りに関する後悔ポイント
タイル張りとは、陶器や磁器などでできたタイルを壁や床などに張って表面を仕上げる方法です。陶器製のタイルはデザインが豊富で傷つきにくく、耐久性や耐水性が高いという特徴があります。
しかし、タイル張りにはデメリットもあり、知らずに採用してしまうと後悔につながる可能性があります。
キッチンをタイル張りにしたら、目地の掃除が大変だった
一枚一枚タイルを張り合わせて施工するタイル張りですが、タイルとタイルの間には「目地」と呼ばれる隙間ができます。
目地部分は油汚れやシミが浸透しやすく、カビも発生しやすいため、キッチンのように汚れやすい場所に採用した場合、後悔につながる可能性があります。
目地の汚れを予防するには、汚れやすい水回り部分のタイルの上に透明な保護シートを貼るのがオススメです。
保護シートがタイルが汚れるのを防いでくれるので、シートを張り替えるだけで、常に綺麗な状態に保つことができます。
キッチンパネルに関する後悔ポイント
キッチンパネルとは熱や水気、汚れに強い壁面材で、コンロやシンク周辺で使用されることが多いため「キッチンパネル」と呼ばれています。
実はキッチンパネルと言っても素材は様々です。「不燃メラニン化粧板」「ホーロー」「ステンレス製などの金属」といった種類があり、一般的には「不燃メラニン化粧板」のことをさします。
本記事中では「不燃メラニン化粧板」のことをキッチンパネルとして、解説します。
デザイン性の高いものを選べばよかった
キッチンパネルを選択する際に実用性を重視しすぎて、デザイン性について後回しにしていると後悔につながる可能性があります。
一般的にキッチンパネルとして利用される不燃メラニン化粧板ですが、実は色や柄が豊富で、沢山の製品の中から選ぶことができます。
キッチンパネルといえば、表面がツルツルとしたイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。しかし、最近ではエンボス加工と呼ばれる表面に凸凹をつけて、立体感を表現する加工の施された製品も販売されています。
ツルツルした表面のパネルだとデザイン性は劣りますが、吸盤がくっつきやすいというメリットがありますよ。
キッチン周辺をオシャレにしたい方は、豊富な製品の中から部屋の雰囲気に合わせたものを選択するのが重要です。
もっとキッチンパネルを活用すればよかった
キッチンパネルは耐久性や耐水性が高く、汚れても掃除しやすい素材のため、実は様々な場所で活用することができます。
わが家で実際に活用したオススメの活用場所をご紹介します。
オススメの活用場所
- キッチン
- 洗面所
- シューズクローク
キッチンパネル活用場所①キッチン
キッチン周りは油汚れや水汚れが飛び散りやすい場所のため、掃除しやすいキッチンパネルの採用がオススメです。
キッチンパネル活用場所②洗面所
洗面台の周辺は水が飛び散りやすく、通常の壁紙だと傷んでしまうため、キッチンパネルがオススメです。
キッチンパネル活用場所③シューズクローク
シューズクローク内は雨具や泥汚れのついた靴などを収納するため、水や汚れに強いキッチンパネルがオススメです。
新築の内装を選ぶ際には、うまくキッチンパネルを活用することで、掃除のしやすい快適な居住空間にすることができます。
キッチンパネルに関する参考記事↓↓
【キッチンパネル活用術】キッチン以外もあり?新築時にオススメの採用場所7選!
エコカラットに関する後悔ポイント
エコカラットとは建築材料・住宅設備機器業界最大手のリクシルが販売している内壁材です。
調湿、消臭効果などがあり、デザイン性に優れているため、室内にアンセントを演出する内壁材として人気があります。
そんなエコカラットにも欠点などがあるため、知らずに採用してしまうと後悔につながる可能性があります。
エコカラットが割れてしまった
エコカラットは「多孔質セラミック」と呼ばれる粘土や鉱物などの無機物を焼いて固めたものです。そのため、強い衝撃を加えると割れてしまうことがあります。
注意すべき場所
- 子どもが遊ぶスペース
- 「角」になる部分
- 開き戸の背面側
子どもが遊ぶスペース
畳スペースなどの子どもが遊ぶ場所では、壁を叩いたり、壁に物を投げられたりすることがあるため、エコカラットを採用すると割れてしまう可能性があります。
「角」になる部分
壁面の角部分は物がぶつかりやすく、エコカラットが割れやすくなります。
開き戸の背面側
開戸はバタンと子どもが強く開け閉めしてしまうことがよくあります。そんな開戸の背面側にエコカラットがあると、開き戸のハンドル部分がエコカラットにぶつかってしまうことがあります。
わが家では開戸の背面側にエコカラットを採用したため、一部かけてしまいました。
開戸の背面側にエコカラットを採用する場合は、ドアストッパーを壁から少し離し気味にしておくのがオススメです。
エコカラットに関する参考記事↓↓
【エコカラットの代わりに外壁材を使用】価格や仕上がりを徹底比較!!
まとめ:みんなの後悔を活かして、理想的な新築を手に入れよう
内壁材は快適な居住空間を計画する上で、大切な設備のひとつです。
ですが、内壁材はとても種類が多いため、選定するのがとても難しく、後悔や失敗につながりやすい設備でもあります。
後悔のない内壁材を選ぶには、既に新築を建てた人の後悔ポイントを自分の家づくりに活かすのがオススメです。
「みんなの後悔」を家づくりに活かして、理想の家づくりに役立ててみてください。
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