- 快適に睡眠できる寝室にしたい
- 使い勝手のよい寝室にしたい
- 寝室を計画する上で、先に知っておいた方が良いことを教えて欲しい
寝室は睡眠によって、1日の疲れを癒す大切な場所です。
また、寝室はウォークインクローゼットなどの大きな収納スペースが併設されている場合が多く、家全体の収納を考える上でも大切な場所でもあります。
この記事では、わが家が建築時に参考にした寝室に関するみんなの後悔ポイントとわが家の後悔ポイントについて、【間取り】【住宅設備】【生活家電】の3つの項目に分けて解説します。
他の人の後悔したことを避けることで、生活しやすい満足度の高い寝室にすることができるので、是非参考にしてみてください。
気になる内容をチェック
寝室の【間取り】に関する後悔
- 寝室が狭すぎた・広すぎた
- 寝室の日当たりを考えられていなかった
- 寝室をトイレの横にしたら、音がうるさかった
- 寝室からトイレが遠く、目が覚めてしまう
- 寝室を子ども部屋の隣りにしたら、音が筒抜けになってしまった
- 寝室の収納スペースが足りなかった
- 1階に寝室をつくればよかった・つくらなければよかった
- 夫婦で寝室を分ければよかった
- 寝室横にベランダをつくればよかった・つくらなければよかった
寝室の【住宅設備】に関する後悔
- 寝室の床材を畳にすればよかった・しなければよかった
- 寝室の照明をダウンライトにしたら、まぶしかった
- 壁紙の色を落ち着いた色にすればよかった
- 使いたい位置にコンセントがなかった
- 扉を閉める音がうるさい
- 寝室の窓を大きくしすぎた
- 寝室の収納をウォークインクローゼットにしたらよかった・しなければよかった
寝室の【生活家電】に関する後悔
寝室の【間取り】に関する後悔
寝室が狭すぎた・広すぎた
適切な寝室の広さを計画できるかどうかは、寝室の使いやすさや過ごしやすさに大きく影響します。
狭すぎる場合は、置きたい寝具が置けない状況になってしまう可能性があり、逆に広すぎる場合は、その分収納を増やしておけばよかったなどの後悔につながる可能性があります。
寝室の広さを決めるためには、以下のポイントに注意しましょう。
寝室の広さを決める際の注意ポイント
- 寝室で使用する寝具の種類
- 寝室を利用する人数
- 寝室に置きたい家具
- 寝室で使用したい家電
- 寝室内での人の移動スペース
特に寝室で使用する寝具の種類と寝室を利用する人数には要注意です。
寝具が布団の場合の寝室を利用する人数と必要な広さの目安↓↓
利用する人数 (大人2+幼児) | 寝室をの目安 | 布団数広さの目安 | 寝室に必要な
---|---|---|
2人 | シングル 2枚 | 4畳半~ 6畳 |
3人 | シングル 2~3枚 | 4畳半~ 6畳 |
4人 | シングル 3~4枚 | 6畳~ 7畳半 |
5人 | シングル 4枚 | 7畳半~ |
わが家の場合は家族5人が6畳の寝室にシングルの布団を3枚敷いて、寝ています。
本当はあと1枚敷けると余裕をもって横になれるのですが、これ以上布団を敷くことができないため、仕方なく窮屈な状態で寝ています。
家族5人で横になる場合は、シングル布団が4枚敷けると余裕をもって横になることができます。
今回は寝具が布団のケースについて解説していますが、置きたい寝具がベッドの場合や寝具の他に家具を置きたいといった要望によっても、必要な寝室の広さは変わってきます。
具体的に必要な寝室の広さを確認したい場合は、シミュレーションしてみるのがオススメです。
▼シミュレーションに関する参考記事
寝室の日当たりを考えられていなかった
寝室に快適な睡眠環境を作る上で、日当たりは重要な要素です。
各方角に寝室を配置する主なメリット・デメリットは以下の通りです。
寝室の 配置 | メリット | デメリット | 評価 |
---|---|---|---|
東側 | 朝日によっ て目覚める ことができ る。 | 夜型の生活を している人は 午前ゆっくり 眠ることが難 しい。 | |
南側 | 適度に日が 入るので過 ごしやすい。 | 部屋の中が暑 くなりやすい | |
西側 | 夜型の生活 をしている 人は午前中 ゆっくり眠 ることがで きる。 | 自然と目覚め るのが難しく なる。 | |
北側 | いつでも ゆっくり眠 ることがで きる。 | ジメジメした 環境になる。 布団を干しづ らい。 |
寝室の位置を計画する場合、東側と南側の両側に面した位置がオススメです。
東側に面することで、朝日を寝室内に取り込めるため、自然の光で清々しく起床することができます。また、南側にも面していることで、日中長い時間日が当たるため、寝室内がジメジメした環境になることを防ぐことができます。
わが家の場合は、東側と南側の両側に面した位置に寝室を配置しました。
東側に面していることで、朝日がよく当たるので規則正しい生活を送れています。
しかし、東側と南側に窓があることで午前中ゆっくりと寝たいときでも、カーテンの隙間から光がもれて目が覚めてしまうことがあります。
カーテンを窓よりも少し大きめのサイズにすることで、光がもれ入ることを予防することができるので、寝室の遮光カーテンは窓よりも少し大きめのサイズがオススメです。
寝室をトイレの横にしたら、音がうるさかった
「寝室をトイレの横にしたら、音がうるさかった」という後悔は、寝室によくある後悔のひとつ。
寝室をトイレ横に配置してしまうと、夜間誰かがトイレを使用する度に音で目覚めてしまうため、後悔につながる可能性が高いです。
トイレを使用する側としても、気を遣ってしまい、使いづらいトイレになってしまうので、トイレは部屋から独立した位置に配置することがオススメです。
わが家の場合はトイレと寝室の間にウォークインクローゼットを配置し、トイレが独立するようにつくりました。
全く音が聞こえないということはありませんが、寝室の隣りにトイレを配置するよりも、聞こえる排水音が軽減されているので、この配置にしてよかったです。
トイレの配置は寝室や子ども部屋の隣り合わせにしないように計画するのがオススメです。
▼トイレの後悔に関する参考記事
寝室からトイレが遠く、目が覚めてしまう
寝室からトイレまでの距離が遠いと、夜間目が覚める原因になります。
特に2階に寝室がある場合は1階にしかトイレがないと、夜間階段を上り下りすることで、寝付きが悪くなります。
また、寝ぼけた状態で階段を使用すると転倒のリスクも高まってしまうため、2階に寝室がある場合には2階にもトイレを計画するのがオススメです。
2階トイレの メリット | 2階トイレの デメリット |
---|---|
トイレ渋滞を防ぐことができる 階段を降りなくて済む 人の後に同じトイレを使用しなくて済む 災害時に安心 | 建築費用が高くなる 他の間取りに影響する 掃除の手間が増える トイレの排水音が響く |
わが家の場合は、2階にもトイレをつくることで、トイレまでの距離が遠くなりすぎないようにしました。
その他にも、夜間トイレを使用する際に目が覚めないように、廊下とトイレの照明の色を「電球色にする」「人感センサー付きのものにする」といった対策を行いました。
実際に生活していると夜間トイレに行くことが多いため、対策をしておいてよかったです。
2階に寝室を計画している人は、寝室との距離が遠くなることを防ぐことができるため、2階にもトイレをつくることをオススメします。
また、平屋の場合や寝室が1階にある間取りの場合でも同様に、トイレが2か所あるとストレスなくトイレを利用できますので、間取りをつくる際にはトイレは2か所計画するのがオススメです。
▼2階トイレに関する参考記事
寝室を子ども部屋の隣りにしたら、音が筒抜けになってしまった
寝室を子ども部屋の隣りにつくると、音が筒抜けになり後悔する可能性があります。
寝室と子ども部屋が隣り合わせの場合、子どもが起きているのか寝ているのか様子が分かって安心できる一方で、お互いの声やテレビなどの音が筒抜けになってしまい、プライバシーが守られていない環境になってしまいます。
子ども部屋と 隣接す のメリット | 子ども部屋と 隣接する デメリット |
---|---|
子どもの様子を確認しやすい 布団の移動が楽 音で寝ているのか起きているのか分かる | 音がして寝つきづらくなる 夫婦の営みが難しくなる 子どもに恋人ができたときに、電話しづらくなる |
わが家の場合は、寝室と子ども部屋の間にクローゼットや廊下を挟んで、隣り合わせにならない間取りにしました。
子どもが小さいため、まだ子ども部屋は使用していませんが、後々のことを考えると寝室と子ども部屋を隣り合わせにしなくてよかったです。
間取りを決める際には、廊下や収納を間に挟み、寝室と子ども部屋が壁一枚で隣接しないようにするのがオススメです。
寝室の収納スペースが足りなかった
寝室の収納スペースが不足していると、布団や衣類が収納しきれずに後悔してしまう可能性があります。
収納に必要な広さついては、収納率で算出する方法と持ち物から算出する方法があり、持ち物から算出する方法がオススメです。
【参考】収納率から収納に必要な面積を算出する方法
収納率=収納面積 ÷ 総床面積 × 100
※戸建ての場合、収納率は10%~15%が一般的といわれています。
【オススメ】持ち物から必要な収納を算出する方法
- 敷布団〇枚
- 掛布団〇枚
- 毛布〇枚
- 秋、冬用の上着約〇枚など
リスト化された持ち物を全て間取り図に書き込む
※どこの収納にどのように収納するか具体的に書き込む
収納が足りていればOK
持ち物をどこに、どのように収納するのか、具体的に決めておくことで、より正確に収納に必要な広さを算出することができます。
わが家の場合は、寝室に1畳の押し入れと2畳のウォークインクローゼットをつくりました。
押し入れ内には主に布団を収納し、ウォークインクローゼット内には主に衣類を収納しています。
事前に布団の量を計算していたことで、しっかり収納できています。
子育て世代なら、自然と物が増えていってしまうので、収納は少し多めにしていくのがオススメです。
▼収納に関する参考記事
1階に寝室をつくればよかった・つくらなければよかった
1階に寝室をつくることにはメリットとデメリットがあり、つくればよかった派とつくらなければよかった派の意見に分かれます。
わが家の場合は、つくらなければよかった派でした。
1階寝室 メリット | 1階寝室 デメリット |
---|---|
寝室までの移動が楽 緊急時にすぐに避難できる 寝室が暑くなりづらい | 他の間取りが狭くなる 生活音で寝つきが悪くなる 布団がカビやすくなる |
寝室を1階につくる主なメリットは寝室までの移動が楽になることです。階段を上り下りしなくて済むので介護や介助が必要になった時のことを考えると安心感があります。
一方、1階に寝室をつくる主なデメリットは他の間取りが狭くなることです。土地の広さに制約がある場合、1階に寝室をつくるとリビングや収納スペースが狭くなる可能性があります。
わが家の場合は土地があまり広くなかったため、寝室を1階にすることよりも、リビングを広くすることを優先しました。
仮に寝室を1階にした場合、リビングがかなり狭くなってしまいます。また、リビング横に配置するようになるため、生活音で眠れない寝室になっていたと思うので、わが家の場合は1階に寝室をつくらなくてよかったです。
1階の間取りの広さに余裕がないなら、2階に寝室をつくるのがオススメです。
夫婦で寝室を分ければよかった
積水ハウス㈱が全国の20~60 代の既婚の男女計 573 名を対象に実施した調査によると、夫婦別々の部屋で寝ている割合は20歳〜24歳で7%、65歳〜69歳で62.7%と年齢が上がるにつれ別々で寝ている割合も上がる結果となっています。
夫婦で同じ寝室を利用していて、長く生活しておく中で寝室を分けたくなったときに、寝室として利用できる部屋がないと後悔につながる可能性があります。
寝室を分ける メリット | 寝室を分ける デメリット |
---|---|
好きなタイミングで寝起きできる イビキや寝言が気にならない 好きな寝具で眠ることができる | 建築費用の増加 光熱費の増加 コミュニケーション機会の減少 |
夫婦で寝室を分ける主なメリットは、睡眠の質の向上です。寝室が分かれていることにより、エアコンの設定温度が自由にできたり、音を気にすることなく眠れるため、良質な睡眠をとることができます。
一方、主なデメリットは建築費用の増加です。新築時から寝室を分けようとすると部屋数が増えて、建築費用が増加してしまいます。
わが家の場合、現在寝室は同じ部屋を利用しています。
家族が同じ部屋を寝室として利用することで、エアコンにかかる電気代を節約することができます。
また、子どもが小さいうちは夜間オムツを交換したり、抱っこしたりと夫婦で協力が必要な場面もあるため、子どもが小さい間は同じ寝室を利用するのがオススメです。
建築当初から寝室を分けようとすると建築費用や電気代が高くなるため、寝室を分けたくなったらどの部屋を利用するのか想定しておくのがオススメです。
寝室横にベランダをつくればよかった・つくらなければよかった
寝室からベランダに出られるような間取りにはメリットとデメリットがあり、寝室横にベランダをつくればよかった派とつくらなければよかった派の意見に分かれます。
わが家の場合は、つくらなければよかった派でした。
寝室横ベランダの メリット | 寝室横ベランダの デメリット |
---|---|
布団が干しやすい 喫煙できる エアコンの室外機を置くことができる | 断熱性が下がる 転落の危険性がある 防犯上の不安が増える |
寝室横にベランダをつくる主なメリットは寝室の布団が干しやすくなることです。大きく重たい布団をさっと干すことができるため、家事の負担を軽減することができます。
一方、寝室横にベランダをつくる主なデメリットは寝室内の断熱性が下がることです。ベランダへ出るためには人が出入りするための大きな扉が必要となり、ガラス面が広くなることなどから断熱性が下がってしまいます。
わが家の場合はベランダ自体をつくりませんでした。
ベランダをつくらないメリット
- 建築費用を削減できる
- 掃除する手間がかからない
- ベランダの床や壁のメンテナンス費用がかからない
わが家の場合は建築費用の削減や掃除の手間を減らしたかったためベランダをつくらない代わりに、布団干し用のバーを窓に設置しました。
窓に布団干しバーをつけるだけなら、安く施工できますし、子どもが窓から転落する危険性も軽減することができるので、布団を干すために寝室横にベランダをつくろうか悩んでいる人にオススメです。
寝室の【住宅設備】に関する後悔
寝室の床材を畳にすればよかった・しなければよかった
一般的に寝具として布団を選択する場合は床材に畳を選択する方が大半です。ですが、畳にはメリットとデメリットがあり、畳にすればよかった派と畳にしなければよかった派の意見に分かれます。
わが家の場合は、畳にすればよかった派でした。
寝室畳の メリット | 寝室畳の デメリット |
---|---|
背中が痛くない 布団から落ちても安心 冷たくない | キズつきやすい 変色しやすい 交換費用が必要 |
寝室の床材に畳を採用する主なメリットは布団で寝た時に体が痛くなりづらいことです。床が固いと布団で寝る際に体が痛くなり、肩こりや腰痛の原因となってしまいます。
一方、寝室の床材に畳を採用する主なデメリットは傷みやすさです。フローリングと比べると耐用年数が短く劣化してしまうため、約10年で交換が必要となります。
わが家の場合は寝室の床材に畳を採用しました。
子どもが小さいと寝相が悪く、布団から転がり落ちることは日常茶飯事です。床材をフローリングにしていた場合、布団から落ちた衝撃で、痛くて目が覚めてしまう原因となっていたと思います。
寝具に布団を採用する場合には、床材は畳にしておくことをオススメします。
寝室の照明をダウンライトにしたら、まぶしかった
ダウンライトはシーリングライト(天井に直接取り付ける照明)と比べ、スポット的に光を照らすため、下から直視するとまぶしく感じます。そのため、寝室の照明をダウンライトのみで計画した場合、後悔する可能性が高くなります。
寝室の照明計画のポイント
- ダウンライトを採用したい場合は、寝具の真上をさける
- ダウンライトを採用したい場合は、間接照明を合わせて検討する
- 【オススメ】シーリングライトを採用する
対策①寝具の真上をさける
寝室のメイン照明にダウンライトを採用したい場合は、寝具の真上にダウンライトが来ないように配置するようにしましょう。
寝具の真上を避けることで、まぶしく感じることを軽減することができます。
対策②間接照明を合わせて検討する
寝室のメイン照明にダウンライトを採用したい場合は、間接照明をつけることを検討してみましょう。
サブの照明として間接照明があることで、就寝時はダウンライトを消して間接照明の光で眠りにつくということも可能になります。
対策③シーリングライトを採用する【オススメ】
シーリングライトを採用することで、照明がまぶしいという問題は簡単に解決することができます。
シーリングライトなら、照明の数も少なくて済むため、初期費用を削減することができるのでオススメです。
わが家の場合は寝室の照明にシーリングライトを採用しました。
シーリングライトにすることで、照明を施主支給(自分で持ち込み)にでき、照明代の節約にもなりました。
シーリングライトなら調光機能付きのものが手軽な金額で購入できるので、寝室の照明にはシーリングライトがオススメです。
壁紙の色を落ち着いた色にすればよかった
色は人間の心に大きな影響を与えるため、一日の疲れを癒す寝室の壁紙選びには注意が必要です。
色彩の専門家の意見
「実際に、色による影響は数値化もされてもいます。体に様々な色の光を当てて、汗の量や脳波等から筋肉の緊張度を測った『ライト・トーナス値』といわれるものがあります。ライト・トーナス値が一番高い色、つまり緊張度が高い色が赤で、オレンジ、黄色、緑、青、の順にライト・トーナス値が低くなっていき、ベージュやパステルカラーが最も低い色、つまり最もリラックスできる色、とされています。(SUUMO記事:壁紙は、色が与える影響や心理的な効果も考えて選ぼう!コーディネート例19選付きより引用)
寝室の壁紙に緊張度の高い赤やオレンジに近い色を選んでしまうと、リラックスできない空間となってしまうため、後悔につながる可能性が高くなります。
わが家の寝室の壁紙は白をメインとして、アクセントでグレーが少し紫ががった色味の壁紙を採用しました。
色味はパステルカラーに近く、とてもリラックスして睡眠できています。
寝室は家の中でも特にリラックスしたい空間のため、赤やオレンジなどの緊張の高まる色を避け、リラックスできるような色味の壁紙を選ぶのがオススメです。
使いたい位置にコンセントがなかった
寝室で使用する家電は意外と多く、使用する家電によって使いたい位置(配置や高さ)が異なるため、適切な位置にコンセントがないと後悔につながる可能性があります。
寝室で使用する家電例
- 除湿機
- 加湿器
- 扇風機
- ベビーモニター
- 授乳ライト
- 間接照明
- 携帯電話
特に注意したいのが、枕元の携帯電話充電用のコンセントと足元の空調家電用のコンセントです。
位置に注意したいコンセント①携帯電話充電用コンセント
携帯電話の充電や授乳ライトの使用時に使うコンセントは枕元にあると使いやすいです。
わが家の場合は、枕元に2か所コンセントをつくりました。
枕元にコンセントがあることで、寝る直前に携帯電話を充電器に差し込むことができるので、とても便利です。
わが家の場合は布団なので、コンセントの高さは床から25㎝の高さに設置していますが、ベッドを使用する場合はベッドの高さに合わせた位置に配置する必要があります。
使用したい寝具に合わせて、適切な位置と高さに配置するようにしましょう。
位置に注意したいコンセント②空調家電用コンセント
除湿機や加湿器といった空調家電は使用時に音が発生するため、枕元に置いてしまうと睡眠の妨げになる可能性があります。そのため、空調家電用のコンセントは足元(なるべく枕の位置から遠いところ)に計画するのがオススメです。
わが家の場合は布団の足元に空調家電用のコンセントをつくりました。
わが家の除湿機は湿度などの情報がライトで光って表示されるので、もし枕元に置くようにしていたら、稼働音と光で寝つきの妨げになっていました。
空調家電用のコンセントは枕元を避け、枕の位置から距離をとるように計画しましょう。
▼コンセントの位置に関する参考記事
扉を閉める音がうるさい
寝室の扉を閉める音がうるさいと中で寝ている人を起こしてしまい、トラブルの原因となるため後悔につながる可能性があります。
扉を静かに閉めるためには、扉にソフトクローズ機能をつけるようにしましょう。
引き戸だけでなく、開き戸用の部品もあるため、扉の種類に関わらず寝室の扉にはソフトクローズ機能をつけるのがオススメです。
わが家の場合はソフトクローズ機能付きの引き戸を採用しました。
子どもを寝かしつけした後に寝室に入る際や夜間トイレに出入りする際に扉を閉める音が静かなので、ソフトクローズ機能付きにしてよかったです。
ソフトクローズ機能をつける費用は5千円~1万円程度で、ハウスメーカーによっては標準仕様の場合もあるため、寝室の扉にソフトクローズ機能がついているか事前に確認しておくようにしましょう。
寝室の窓を大きくしすぎた
寝室に大きな窓をつけることで、開放的な空間を演出できる一方、大きな窓にはデメリットも多く寝室に大きな窓を採用した場合、後悔につながる可能性があります。
大きな窓のデメリット
- 断熱性が落ちる
- 窓やカーテンの価格が高くなる
- 家具や床が日焼けする
- 外から室内の様子が見える
寝室に大きな窓を採用した場合の一番のデメリットは断熱性の低下です。
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の調査によると、室内の暑さの原因の約7割、寒さの原因の約6割は窓にあるようです。
必要以上に窓を大きくしすぎないことで、外気の影響を受けづらい寝室にすることができます。
わが家の場合、寝室の南側と東側の2か所に高さ90㎝×横幅165㎝の窓をつくりました。
窓から布団を干すためにこのサイズにしましたが、外気温の影響を大きく受けてしまうので東側の窓は小さくすればよかったと後悔しています。
寝室のみでなく、家全体として窓は必要以上に大きくしすぎないのがオススメです。
寝室の収納をウォークインクローゼットにしたらよかった・しなければよかった
寝室に併設する収納をウォークインクロゼットにするような間取りにはメリットとデメリットがあり、ウォークインクローゼットをつくればよかった派とつくらなければよかった派の意見に分かれます。
わが家の場合は、どちらかというとつくればよかった派でした。
ウォークイン クローゼット メリット | ウォークイン クローゼット デメリット |
---|---|
広い収納スペースを確保できる 収納する物を綺麗に管理できる 扉の前に人が立つスペースが不要になる | 広いスペースが必要となる 建築費用が増額となる 収納内の詳細な設計が難しい |
寝室に併設してウォークインクローゼットをつくる主なメリットは広い収納スペースを確保できることです。寝室横に広い収納スペースがあることで、冬に使うコートなどのかさばる上着や布団をたっぷり収納することができます。
一方、寝室横にウォークインクローゼットをつくる主なデメリットは広いスペースが必要となり、他の間取りに影響を与えてしまう可能性があることです。
ウォークインクローゼットにする場合は最低でも2畳の広さが必要となり、他の間取りに影響がある場合はどちらを優先すべきか検討する必要があります。
わが家の場合は寝室横に2畳のウォークインクローゼットをつくりました。
中の形状をオーダーでつくっていただいたので、2畳のウォークインクローゼットでも大満足な収納にすることができました。
しかし、一般的に2畳程度の狭いウォークインクローゼットはつくらなければよかったという後悔につながる可能性が高いです。
狭いウォークインクロゼット後悔理由
- 通路幅が狭く窮屈
- 収納しづらい
- ウォークインにしない方が収納量を確保できる
狭いウォークインクローゼットで後悔する主な理由は通路幅の狭さです。人が通るためには通路幅を80㎝程度確保しないと窮屈な空間となります。
2畳程度の狭いウォークインクローゼットを計画している場合は、ウォークインにする必要性があるのか再度検討し、ウォークインにしたい場合は内部の通路幅に注意するようにしましょう。
▼オリジナルの収納スペースづくりに関する参考記事
寝室の【生活家電】に関する後悔
エアコンの風が体に当たって寒い
寝室内に設置するエアコンの位置が不適切な場合、寝ているときに体に冷たい風が当たってしまい後悔につながる可能性があります。
エアコンの位置を決める際には寝具との位置の関係を確認しておきましょう。
エアコンの風が当たりやすい場所
- エアコンの正面
- エアコン正面の壁下
- エアコンの下
わが家の場合、風向きを上向きにしているので、エアコン正面の壁面下が最も風が当たる状況になっています。
エアコンの風が下に寝ている子どもたちに当たらないように上向きに調整した場合、天井を近くを通過した風は正面の壁に当たって、下に降りてきます。
そのため、エアコン正面の壁下は風が当たりやすい場所となります。
エアコンの風が当たることを避けたい場合は、寝具の位置がエアコン正面や正面の壁面下にこないような配置を検討するようにしましょう。
寝室にテレビが必要だった・不要だった
寝室にテレビを設置するかどうかは、個人の好みや生活スタイルによって異なるため、必要派と不要派の意見に分かれます。
わが家の場合は、今のところ不要派でした。
寝室にテレビが必要な人の例
- 就寝前の時間を寝室で過ごしたい人
- 好きな番組を邪魔されずに楽しみたい人
- 寝る直前までテレビを見ていたい人
例えば、就寝前のリラックスした時間を寝室で過ごしたい人にとっては、寝室にテレビが必要になるかもしれません。また、毎週の夜のドラマを楽しみにしている人にとっては、他の人に邪魔されない自分専用のテレビが寝室にあると便利でしょう。
わが家の場合、寝室にテレビは置いてませんが、今後のことも考えてテレビ用のコンセントだけはつけました。
テレビを設置する場合はテレビ専用のコンセント設置しておく必要があります。
テレビの需要は年々低下してきていますが、建築後に増設するには1万~5万円程の費用が必要となるため、迷ったら専用のコンセントだけは設置しておくのがオススメです。
まとめ:みんなの後悔を活かして、理想的な寝室を手に入れよう
寝室に必要な広さや設備は住む人のライフスタイルによって異なります。
「寝具は布団なのか、ベッドなのか」「寝室を利用する人数は何人なのか」など使い勝手のよい寝室を計画するには、家族構成やライフスタイルを十分に検討しておくことが重要です。
しかし、実際には住んでみないと分からない部分も多いため、後悔のない寝室にするためには、既に新築を建てた人の後悔ポイントを自分の家づくりに活かすのがオススメです。
寝室の後悔まとめ
寝室の【間取り】に関する後悔
- 寝室が狭すぎた・広すぎた
- 寝室の日当たりを考えられていなかった
- 寝室をトイレの横にしたら、音がうるさかった
- 寝室からトイレが遠く、目が覚めてしまう
- 寝室を子ども部屋の隣りにしたら、音が筒抜けになってしまった
- 寝室の収納スペースが足りなかった
- 1階に寝室をつくればよかった・つくらなければよかった
- 夫婦で寝室を分ければよかった
- 寝室横にベランダをつくればよかった・つくらなければよかった
寝室の【住宅設備】に関する後悔
- 寝室の床材を畳にすればよかった・しなければよかった
- 寝室の照明をダウンライトにしたら、まぶしかった
- 壁紙の色を落ち着いた色にすればよかった
- 使いたい位置にコンセントがなかった
- 扉を閉める音がうるさい
- 寝室の窓を大きくしすぎた
- 寝室の収納をウォークインクローゼットにしたらよかった・しなければよかった
寝室の【生活家電】に関する後悔
寝室は人生の約3分の1を過ごす大切な空間です。
「みんなの後悔」を家づくりに活かして、理想の家づくりに役立ててみてください。
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