家づくりは多くの人にとって一生に一度の大きな決断ですが、実際に住み始めてから「こうすればよかった」と後悔する人が後を立ちません。
特に間取りや住宅設備の選択ミスは、生活の快適さや利便性に大きく影響してしまうため、慎重に検討する必要があります。
この記事では、注文住宅建築後に多くの人が感じている「間取り」や「住宅設備」に関する後悔や失敗について解説いたします。
他の人の後悔を避けることで、満足度の高い家づくりができるので、ぜひ家づくりの参考にしてみてください。
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リビングの後悔・失敗事例
リビングは家族が集まる家の中心的な場所です。過ごす時間が長い分、リビングを快適な空間にできるかどうかが新築建築後の満足度に大きな影響を与えてしまいます。
収納量が足りずに雑多なリビングになってしまった
リビングは雑多になりがちなスペースです。 子どものおもちゃ、雑誌、リモコンなど、収納するスペースが不足すると、とたんに部屋の中は散らかってしまいます。
特に、注文住宅では「見た目を重視しすぎて収納量が不足してしまう」傾向にあるので、注意が必要です。
対策としては、間取りをつくる段階で、現在の持ち物をどこに収納するのか、計画的に決めておくのがオススメです。
コンセントが足りずに延長コードだらけになってしまった
リビングにはテレビや空気清浄機、スマホの充電器など、多くの電気機器が集まります。コンセントに関する計画がしっかりと検討できていないと、欲しいところにコンセントがないという事態に陥ってしまいます。
具体的にどこでどのような家電を使用するのかイメージしながら、適切な数と配置を決めるのが、コンセントの配置計画のポイントです。
吹き抜けやリビング階段を採用したら、冷暖房の効きが悪くなった
最近の新築では開放感を求めて吹き抜けやリビング階段を採用する方が増えています。しかし、吹き抜けやリビング階段には「冷暖房の効率が悪くなる」「1階の音が2階まで響いてしまう」といったデメリット面があります。
吹き抜けやリビング階段を採用する場合は窓のサイズを大きくしすぎない、断熱性の高い窓を採用するなどの対策を忘れないようにしましょう。
その他にも「リビング」での後悔や失敗は盛りだくさん。詳しくは別の記事でご紹介しています。
玄関の後悔・失敗事例
玄関は家族だけでなく、来客などの多くの人の目に触れる機会が多く、「家の顔」と呼ばれる場所です。玄関は常にすっきりと綺麗にしておきたいところですが、いざ生活をはじめると靴や傘などで雑多になりやすいエリアです。
靴の収納量が足りずに雑多な玄関になってしまった
靴の収納が不足してしまうと玄関に靴が出しっぱなしになってしまい、玄関が雑多な印象となってしまいます。
靴の収納スペースは、家族全員分の靴の数やサイズを考慮し、多少ゆとりをもって計画するのがおすすめです。
玄関のニオイがこもらないように対策をしておけばよかった
湿気や靴の臭いがこもりやすい玄関では、換気方法について事前に計画しておく必要があります。
換気方法としては窓や換気扇を設置するのが一般的ですが、消臭効果のある壁材を使うのも一つの手です。
照明を人感センサー付きのものにしておけばよかった
帰宅時や荷物を持っている際には、スイッチの操作が不要な人感センサー付きの照明が非常に便利です。
特に暗くなりがちな玄関では人感センサー付きの照明にすることで、転倒などのリスクを軽減することができます。
その他にも「玄関」での後悔や失敗は盛りだくさん。詳しくは別の記事でご紹介しています。
キッチンの後悔・失敗事例
キッチンは家族の健康のため、食事を調理する大切な場所です。
調理から片付けまで含めるとキッチンに立って作業する時間は長時間に及ぶため、使い勝手の良いキッチンを計画できるかが、家事の負担に大きな影響を及ぼします。
キッチンに勝手口をつけたらキッチンが寒くなった
勝手口とは台所についている出入口のことで、昔はほとんどの住宅で設けられていました。しかし、現代の生活スタイルでは使用頻度が低くなる場合も多く、「キッチンが寒くなる」「設置コストがかかる」などのデメリットもあるため、設置について慎重に判断する必要があります。
家事動線を確認し、特に必要がなければ設置しないようにするのがおすすめです。
食器洗い機乾燥の容量が足りなかった
大人数の家庭では、小型の食器洗い乾燥機では容量不足になるケースがよくあります。食洗機で洗うものは皿だけでなく、グラスや調理器具、水筒など以外と多くあります。
食洗機の容量は余裕をもって大きめのサイズにしておくのがおすすめです。
キッチンの通路幅が狭く、2人だと作業しづらい
キッチンの通路幅が狭いと、料理中や家族とすれ違う際に窮屈さを感じることがあります。特に対面キッチンやアイランドキッチンを選ぶ際は注意が必要です。
通路幅は最低でも100cm、理想的には120cm以上を確保するのがおすすめです。頻繁に2人以上で作業する家庭の場合は通路幅を広くとっておくことで、作業時のストレスが軽減されます。
その他にも「キッチン」での後悔や失敗は盛りだくさん。詳しくは別の記事でご紹介しています。
脱衣所の後悔・失敗事例
脱衣所は間取りの優先度として後回しにされがちですが、実は間取りの「広さ」が使い勝手に大きく影響する場所です。
家族構成を考慮し、適切な場所や広さで計画することが重要です。
衣類の収納量が足りなかった
生活動線を意識し、脱衣所内に衣類収納を設ける家庭は多くありますが、収納量が不足してしまうと使い勝手が悪くなってしまいます。
夏場の衣類の量で必要な収納量を確保していると、冬場の衣類が収納しきれなくなるため、衣類のボリュームがかさばる冬場の衣類などの量を基準に収納量を計画するのがおすすめです。
脱衣所内が狭く、着替えの際に窮屈
脱衣所の広さは2畳ほどで計画される場合が一般的です。しかし、2畳のスペースの中に洗濯機や衣類の収納棚を設置した場合、実際に使えるスペースは1畳ほどとなってしまうため、着替えなどをする際に窮屈に感じてしまいます。
脱衣所の広さを検討する際はスペースに余裕がある場合は3畳程度の広さを確保しておくのがおすすめです。
脱衣所のドアに鍵をつけておけばよかった
脱衣所の扉に鍵をつけていないと、使用中に他の人が扉を開けてしまい、プライバシーの問題が生じてしまいます。特に家族に女児がいる場合は思春期頃になると「脱衣所に鍵をつけておけばよかった」と後悔する可能性が高まります。
鍵を取り付ける費用は、高くても5千円程度なので、迷ったら鍵は付けておくのがおすすめです。
その他にも「脱衣所」での後悔や失敗は盛りだくさん。詳しくは別の記事でご紹介しています。
トイレの後悔・失敗事例
トイレは1日に何度も利用する非常にプライベートな空間であり、来客も同じ空間を利用するので、家全体のイメージにも影響する重要な間取りの1つです。
トイレ内に収納スペース作ればよかった
トイレットペーパーや掃除用具、生理用品など、トイレ内には意外とものが多くあります。そんなトイレでは収納スペースを設けていないと、床や窓枠などに物を置くようになり、雑多な印象となってしまいます。
間取りの制限から「収納棚を設けるスペースがない」という場合は、限られたスペースでも設置できるニッチを収納としてつくるのがおすすめです。
2階にもトイレ作ればよかった
2階建て以上の住宅では、「夜中に1階まで降りるのが面倒くさい」「トイレのタイミングがかぶると、我慢しないといけない」などの理由から、2階にもトイレを作ればよかったと後悔するケースが多くあります。
2階建て以上の住宅を建てる場合は、複数階にトイレを設置するのがおすすめです。
トイレの音が他の部屋にもれてしまいストレスを感じる
トイレがリビングや寝室に隣接する間取りの場合、音漏れが気になるという声が多いです。トイレの音が気になるような間取りの配置にしてしまった場合、「落ち着いてトイレが利用できない」「夜中に利用しづらい」など不便なトイレとなってしまいます。
間取りを検討する際にはトイレが直接部屋に隣接しないように間に収納スペースをつくるなどの工夫が必要となります。
その他にも「トイレ」での後悔や失敗は盛りだくさん。詳しくは別の記事でご紹介しています。
寝室の後悔・失敗事例
寝室は睡眠によって、1日の疲れを癒す大切な空間です。
また、寝室はウォークインクローゼットなどの大きな収納スペースを併設する場合が多く、家全体の収納を考える上でも大切な場所でもあります。
寝具や家具を置く必要な広さが足りなかった
寝室の広さは、寝室内に設置する寝具や家具などの配置などに大きく影響します。狭くしすぎた場合は、置きたい寝具が置けない状況になってしまう可能性があります。
設置予定の寝具から必要となる広さを検討し、最低でも6畳以上の広さ確保は確保するようにしましょう。
エアコンの風が体に入って寒い
寝室内に設置するエアコンの位置が不適切な場合、寝ているときに体に冷たい風が当たってしまい、体調を崩してしまう原因となることも。
エアコンの設置位置を決める際には寝具との位置関係を確認し、直接体に風が当たらない配置を計画しておくのがおすすめです。
寝室の窓を大きくしたら、外気の影響を受けやすい寝室になってしまった
寝室に大きな窓をつけることで、明るく開放的な空間を演出できる一方、断熱性が低下してしまい、外気の影響を受けやすくなってしまいます。
冬には結露が発生し、カビが生える原因となってしまうかもしれません。
寝室の窓については設置する方角などを考慮しつつ、必要以上に大きくしすぎないのがおすすめです。
その他にも「寝室」での後悔や失敗は盛りだくさん。詳しくは別の記事でご紹介しています。
浴室の後悔・失敗事例
浴室は仕事や家事の一日の疲れを癒してくれるくつろぎの空間です。
家族が毎日使う場所なので、使い勝手だけでなく、掃除などの維持管理のしやすさについてもしっかりと検討しておきたい場所です。
もう少し広い浴室にしておけばよかった
浴室が狭いと体が洗いづらい、泡が飛んで浴室の壁が汚れるなどの不都合が生じます。
戸建住宅の浴室の広さは、1坪サイズが一般的とされていますが、子どもが小さく、一緒に入浴する期間が長い家庭の場合は、少し余裕がある1.25坪サイズがおすすめです。
気密性や断熱性を重視して窓を選べばよかった
浴室内の窓は換気目的で設置されることが多いですが、窓を選ぶ際は気密性や断熱性を重視して選ぶことが重要です。
気密性や断熱性の低い窓を選んでしまうと、冬場に寒い浴室になってしまいます。
浴室内に設置する窓は開閉できないfix窓か気密性や断熱性の高いトリプルガラスを使用した、樹脂サッシのタイプがおすすめです。
黒い浴槽にしたら、水アカや石けんカスなどの汚れが目立ちやすかった
ショールームに展示されているような黒い色の浴槽は、見た目が高級感があり、魅力的に見えます。しかし、黒い浴槽は水アカや石けんカスなどの汚れが目立ちやすいといった特徴があります。
浴室は毎日利用する場所なので、掃除が大変だと後悔につながる可能性が高まります。
水アカなどの汚れの目立ちにくい浴槽の色としては、白やベージュなど明るめの色がおすすめです。
その他にも「浴室」での後悔や失敗は盛りだくさん。詳しくは別の記事でご紹介しています。
外構の後悔・失敗事例
外構は家づくりの後半で検討する場合が多く、疲労で検討があまくなりがちな場所です。
しかし、外構は生活の利便性や外観に大きく影響する重要なポイントなので、しっかりと計画する必要があります。
駐車場のスペースが足りなかった
駐車場のスペースが不足してしまうと、「来客時に車が停められない」「家族の車が増えたときに対応できない」といった事態に陥ってしまいます。
駐車予定の台数をきちんと把握し、必要な広さを確保する必要があります。
植栽を行ったら、想像以上にメンテナンスが大変だった
外構で植栽行うことにより、彩りやデザインを加え、見た目を良くすることができます。しかし、植栽を行うことで必要となるメンテナンスが予想以上に手間がかかり、後悔につながる可能性があります。
メンテナンスの実施が難しく感じる人は植栽を行わないか、植栽を選ぶ際に成長速度や落葉の頻度も考慮するようにしましょう。
はじめからカーポートをつけていたらよかった
「当初は予算の都合でつけなかったが、設置しておけばよかった」という声の多いカーポート。
特に子育て世帯はチャイルドシートへ子どもを乗せるのに時間がかかったり、両手が荷物でふさがっていることも多く、カーポートを設置しておくことで、車への乗り降りがとても楽になります。
建築後にカーポートを設置する場合、外構を取り壊したりする手間や費用が必要となるため、建築時に合わせて設置をしておくのがおすすめです。
その他にも「外構」での後悔や失敗は盛りだくさん。詳しくは別の記事でご紹介しています。
家づくりで後悔しないための5つのポイント
家づくりの成功の鍵は、「情報収集」と「行動力」にかかっています。ここでは、それぞれのポイントをさらに掘り下げ、家づくりで後悔しないための具体的な方法や注意点などを紹介します。
後悔のない家づくりを実現するためのヒントとしてお役立てください。
ポイント①時間をかけて情報収集を行う
家づくりで後悔しないためには、十分な情報収集が不可欠です。ただし、情報収集といっても漫然と行うと途方もない時間がかかってしまいます。
目的を持って効率よく行うことが重要です。
家づくりに関する情報収集方法
- ブログやSNS
- モデルハウスなどの見学会
- 書籍や雑誌
- ハウスメーカーのメルマガ
- ハウスメーカーのカタログ
家づくり関連の情報源としては昔は書籍や雑誌が一般的でしたが、インターネットが普及した現代ではブログやSNS(YouTubeやピンタレスト)からの情報収集が特におすすめです。
SNSやブログでは施主のリアルな体験談が多く、間取りや設備の具体的な失敗談がとても参考になります。
ポイント②実際の施工事例などを見学に行く
施工事例などの見学は、図面やカタログでなどからは得られない「リアル」を確認できる貴重な機会です。特に、実際に住んでいる家の訪問は、施主の体験談を聞くことができ、非常に参考になります。
施工事例などの見学に行く方法
- 完成見学会の参加
- 住宅展示場への見学
- 知人宅の見学
- ショールームの見学
住宅の見学といえば、住宅展示場への見学が一般的ですが、実はいきなり住宅展示場へ見学へ行くのはおすすめではありません。個人情報の聞き取りがある場合が多く、営業の電話が入ってくることがあります。
住宅の見学はある程度候補の工務店を絞ってから行くか、知人宅に行くのがおすすめです。
ポイント③土地を選ぶ際は実際に足を運び、周囲の環境を確認する
土地選びは家づくりの基盤です。どれだけ良い間取りや設備を設計しても、土地に問題があると住み心地が大きく損なわれます。インターネット上の情報や地図だけでは見えない点を確認するために、現地訪問は必須となります。
土地選びの際にチェックすべきポイント
- 土地の広さや形状
- 日当たりと風通し
- 騒音や匂いの有無
- 被災リスク
- 生活施設へのアクセス
- 前面の道路の幅など
「日当たりや風通し」「騒音や匂いの有無」については特に現地に行った際に確認したい内容です。今は周りに建物が建っていない土地でも、将来的に建物が建つ可能性があるかなども確認しておきましょう。
ポイント④要望の優先順位を明確にする
家づくりにおいて、すべての要望を叶えることは予算や敷地の制約上難しい場合が多いです。そのため、家族で話し合って、妥協できるポイントと譲れないポイントを明確にすることが重要です。
要望整理のポイント
- 家事動線や生活動線を重視する
- 設置費用や維持管理費を考慮する
- 将来のことも考慮する
家づくりは家が完成すれば一旦ゴールとなりますが、重要なのはそのあと快適に過ごしていけるかどうかです。家づくり中は盛り上がって要望を色々と盛り込んだとしても、実際に活用しなければ意味がありません。
将来のことや維持管理費のことも見据えて、優先順位を整理することが重要です。
ポイント⑤建築会社の比較を行う
家づくりにおいて最も重要なのが建築会社選びです。
良いパートナーと巡り合えるかどうかが家づくりの成否を左右します。選ぶ会社によって施工の質やサポート体制、費用が大きく異なるため、慎重に選定する必要があります。
建築会社選びのポイント
- 担当者の対応
- 建築費用
- 建築実績
- 保証・アフターメンテナンス
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まとめ:家づくりには「理想の家」について家族で話し合うことが大切
本記事では新築時に避けたい「間取り」や「住宅設備」に関する後悔について、解説いたしました。
新築建築時によくある後悔まとめ
リビングでよくある後悔↓↓
・収納量の不足
・コンセントの不足
・吹き抜けやリビング階段
玄関でよくある後悔↓↓
・靴の収納量不足
・玄関のニオイ問題
・照明を人感センサー付きにしたらよかった
キッチンでよくある後悔↓↓
・勝手口が不要だった
・食洗器の容量不足
・通路幅が狭い
脱衣所でよくある後悔↓↓
・衣類の収納量不足
・狭くて窮屈
・ドア鍵の設置忘れ
トイレでよくある後悔↓↓
・収納をつくればよかった
・2階にもトイレをつくればよかった
・音が漏れてしまいストレス
寝室でよくある後悔↓↓
・必要な広さの不足
・エアコンの配置が悪い
・大きすぎる窓
浴室でよくある後悔↓↓
・浴室内の広さ不足
・窓の気密性や断熱性
・黒い浴槽の汚れ
外構でよくある後悔↓↓
・駐車場の広さ不足
・植栽のメンテナンス
・カーポートの設置
家づくりでは、しっかりと時間をかけて「理想の家」について家族で話し合うことが大切です。特に照明や収納、床材、屋根など、長期的に使う部分については、将来を見据えた選択をすることが重要です。
本記事で紹介した後悔ポイントを参考に、理想的な家づくりを進めてください。
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