- 注文住宅の間取り(玄関)で後悔したくない
- 使い勝手の良い玄関にしたい
- 家族が清々しく出勤、登校できるようなキレイな玄関にしたい
玄関は「家の顔」と呼ばれるように、その家に対する第一印象が決まる重要な場所です。
また、玄関は家の中と外をつなぐ場所であり、使いやすくキレイな玄関を計画できるかは、快適な日常生活を送る上でとても重要です。
この記事では、わが家が建築時に参考にした玄関に関するみんなの後悔ポイントとわが家の後悔ポイントについて、「間取り編」と「その他設備編」に分けて解説します。
他の人の後悔したことを避けることで、生活しやすい満足度の高い玄関にすることができるので、是非参考にしてみてください。
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玄関の後悔【間取り編】
玄関の後悔【その他設備編】室内
- 玄関のデザイン性が低い(オシャレでない)
- 玄関のニオイが気になる
- 玄関ドアが狭い
- 玄関タイルの汚れが目立ちやすい
- 玄関の照明を人感センサー付にすればよかった
- 玄関ドアをスマートキーにすればよかった
- 傘の収納場所を決めておけばよかった
玄関の後悔【その他設備編】室外
玄関の後悔ポイント【間取り編】
玄関が狭い
玄関の室内が狭いと、家に入った瞬間に非常に窮屈な印象になります。
また、玄関に置く靴や荷物が収納しきれなくなるため、来客に雑然とした印象を与えてしまいます。
SUUMOの記事内では下記のように解説されています。
「戸建住宅の場合、玄関の広さは最低2畳確保したいですね。2畳では狭いと思うかもしれませんが、廊下や階段と上手くつなげたり、窓を適切に設けて視線を通したりすることで、実際よりも広く感じさせることは可能です。」 「玄関の広さの目安は2畳?3畳?窓やホール、収納の工夫で明るく使い勝手の良い場所にしよう!」より一部抜粋
わが家の場合は3畳の玄関をつくりました。
土間部分には成人男性の靴が15足~20足分置ける余裕があるので、大人数の来客時にも安心です。
一般家庭の玄関としては十分な広さに感じます。
間取りの都合などで玄関の広さを確保できない場合は、窓を出窓にしたり、天井の高さを上げることで開放感を出すといった工夫を検討しましょう。
玄関の靴箱や収納スペースが不足している
玄関に置く靴や荷物を収納するためのスペースが不足していると、靴や荷物が出しっぱなしになり、雑然とした印象を与えます。
玄関といえば、靴箱を置くのが一般的ですが、玄関に置くものは靴だけではありません。
例えば、ベビーカーや傘、洗車道具や子どものおもちゃなど、収納スペースがないとこれらのものが玄関に溢れかえってしまいます。
玄関をスッキリとさせたいなら、下記のような収納方法を検討しましょう。
玄関の収納方法
- ファミリー玄関をつくる
- シューズクロークをつくる
- 階段下などを利用して収納スペースをつくる
わが家の場合は階段下を利用し、収納スペースをつくったことで、玄関がスッキリした状態で生活できています。
玄関の靴箱や収納スペースの大きさは、家族が持っている靴の数や玄関に収納したい物から具体的に設計することが重要です。
オリジナルの収納スペースをつくりたい方向けの参考記事↓↓
【収納のオーダー方法】素人でも書ける?新築収納部分の図面の書き方を3ステップで解説!
玄関を開けると通行人と目が合う
玄関を開けると、外の通行人と目が合うという状況は、他人に家の中をのぞかれるので、心理的なストレスを感じる原因となります。
また、日当たりの良い明るい玄関にするために、玄関に窓をつけると、室内の状況が外から丸見えになってしまう可能性があります。
間取りの都合上、玄関が道側に面している場合は玄関外に目隠しの格子をつけるなどの対策が必要です。
また、窓を設置する場合には窓ガラスに型板ガラスを採用したり、カーテンを設置するなどの工夫が必要です。
型板ガラスに関する参考記事↓↓
【型板ガラス】メリット・デメリットは?新築にオススメの採用場所4選!
玄関を開けると室内の様子が見えてしまう
間取りによっては玄関側から、見られたくない内部の状況が見えてしまうということがあります。
玄関は郵便配達員や来客も入る場所なので、見られたくない部分が見えてしまうと、心理的なストレスになります。
また、感染症対策として玄関付近に手洗い場を設ける間取りが流行りましたが、手洗い場を兼ねて洗面所を配置した場合、玄関から洗面所が丸見えになってしまうことも。
対策として、リビングドアを設置する、見られたくない部分の玄関側の壁面の長さを長くして見えないようにするなどの工夫が必要となります。
ファミリー玄関は不要だった
ファミリー玄関とは家族が使う玄関と来客が使う玄関が分かれているタイプの玄関です。
ファミリー玄関最大のメリットは玄関を常に綺麗な状態に保つことができる点にあります。
急な来客時にも慌てることなく、綺麗な玄関で対応できます。
一方デメリットは、ファミリー玄関をつくるのに玄関2つ分の広さが必要となる点です。
採用した人の中には「玄関2つ分の広さを使うぐらいなら、その分リビングや収納を広くすれば良かった」と後悔する人も。
わが家の場合はファミリー玄関ではありませんが、靴を収納することが習慣化できており、玄関は綺麗な状態を保つことができていますよ。
玄関を綺麗な状態に保つ方法はファミリー玄関以外の選択肢(シューズクローク・玄関横の収納スペース)もあるので、検討してみましょう。
玄関の後悔ポイント【その他設備編】~室内~
玄関のデザイン性が低い(オシャレでない)
玄関は家の顔であり、訪れる人の第一印象が決まる場所です。
そのため、玄関のデザイン性が低いと、家全体の印象が悪くなってしまう可能性があります。
玄関をオシャレに見せる方法
- 照明を工夫する
- 物を表に置かない
- 壁紙や壁材を工夫する
- 小物や植物等で飾り付ける
わが家の場合は玄関にエコカラットを設置しました。
エコカラットとは、調湿性や脱臭性能に優れたリクシルが販売する内装用の壁材です。
エコカラットをダウンライトで照らすことで、玄関をオシャレな雰囲気にすることができます。
また、足元には間接照明を入れて来客時には使用しています。
玄関がオシャレだと気持ちよく来客を迎えることができるので、SNSなどでオシャレな玄関の写真を探し、マネしてみるのがオススメです。
玄関のニオイが気になる
玄関は家族以外に来客も使用する場所です。
また、玄関前は通路になっているケースが多く、人が頻繁に行き来する場所なので、玄関から不快なニオイがすると、とてもストレスになります。
玄関の不快なニオイを防ぐためには、表に靴が出ないようにする、収納スペース内に換気扇や窓を設置する、芳香剤を設置するなどの工夫が必要です。
わが家の場合は靴などの収納スペースを扉で仕切っています。
扉で仕切ることで、玄関側に靴のニオイが広がらずに済んでいます。
しかし、扉と靴箱の距離が近いので、中に入った時にニオイが気になります。
靴の収納スペースを扉で仕切る場合は、扉と靴箱との間隔を広めにとるのがオススメです。
玄関ドアが狭い
玄関ドアが狭いと、新築に置きたい大きな荷物や家具を運び込むのが大変になります。
最悪の場合、購入した家具が新築に置けない可能性もあります。
わが家の玄関ドアには「親子ドア」と呼ばれる大小のドアが組み合わされた両開きのドアを採用しました。
小さい方のドア(写真右側)は固定されており、普段の出入りには大きい方のドア(写真左側)だけを使用します。
玄関ドアを親子ドアにすれば、必要な時には広く開けて荷物の搬入などができるため、大型家具の購入を予定している場合は親子ドアがオススメです。
玄関タイルの汚れが目立ちやすい
玄関は外と内をつなぐ場所であるため、汚れやすい場所です。
特に、雨天時には靴底に土や砂、落ち葉などの汚れが付着しやすく、玄関が汚れやすいです。
リクシルの調査によると、玄関床タイルで最も気になる汚れは「靴に付着した泥の跡」という結果に。
多くの方が玄関タイルの泥汚れに悩まされているようです。
玄関の泥汚れを目立ちづらくするためには、土間部分に施工する玄関タイルの色に工夫が必要です。
タイルの色 | 特徴 | オススメ度 |
---|---|---|
ブラウン系 | 泥汚れが目立ちづらい ホコリや髪の毛が目立ちづらい サビ汚れが目立ちづらい 家のテイストにやや合わせづらい | |
黒・グレー系 | ホコリや髪の毛は目立ちづらい 家のテイストに合わせやすい 乾いた泥汚れが目立ちやすい 圧迫感が出る | |
白・ベージュ系 | 家のテイストに合わせやすい ホコリや髪の毛が目立ちやすい 黒っぽい泥汚れが目立ちやすい 照明の光が反射しやすい |
わが家の場合はグレー系のタイルを使用しました。
実際に住んでみるとホコリや髪の毛は比較的目立ちづらいですが、乾いた土汚れは若干目立ちやすいです。
油系の汚れが付くと、一部だけ湿ったような汚れが付くので、多少厄介です。
ブラウン系のタイルなら土汚れも目立ちづらいので、玄関の汚れが気になる方にはブラウン系統のタイルがオススメです。
玄関の照明を人感センサー付きにすればよかった
玄関は夜間でも頻繁に人が出入りする場所なので、人感センサー付きの照明を採用するのがオススメです。
スイッチで操作するタイプの照明を採用した場合、毎回の操作が必要になり、とても不便です。
玄関の照明を人感センサー付きのタイプにすることで、スイッチを操作することなく、人が通るたびに自動で明かりがつくようになります。
また、人感センサー付きの照明にすることで、照明がつけっぱなしになることも予防してくれます。
わが家の場合は、ダウンライトの照明を人感センサー付きのタイプにしました。
わが家の場合は玄関前がリビングへ向かう通路となっていて、頻繁に玄関前を通ります。
子どもを抱っこした状態や両手に荷物を持った状態でも、自動で照明がつくので大変助かっています。
玄関のみでなく、人が通路として利用する空間の照明は人感センサー付きのタイプがオススメです。
玄関ドアをスマートキーにすればよかった
近年では玄関ドアをスマートキーにする住宅が増えています。
スマートキーとはキーをポケットやバックに入れたままドアの解錠・施錠、が行えるキーのことです。
玄関ドアをスマートキーにすることで、鍵の操作が容易になります。
鍵を回して開錠・施錠するタイプの鍵は遠隔操作ができず、鍵を開け閉めをする際にも非常に手間がかかります。
わが家の場合はYKKapのスマートコントロールキーを採用しました。
車のキーと同じようにカバンに鍵を入れた状態で、ボタンを押すだけで簡単に鍵の操作が可能です。
少し離れた車の中から開錠・施錠できるので、雨の日や施錠忘れの時も非常に助かっています。
Ykk apのスマートコントロールキーはスマホ専用アプリ「スマートコントロールキー」を使うことで、スマホで鍵の操作が可能になります。また、ポケットキーの紛失や電池切れの際にもアプリから鍵の操作が可能なので、オススメです。
開錠・施錠方法などは各製品によって異なる部分があるので、比較して使い勝手のよいドアを探してみるようにしましょう。
傘の収納場所を決めておけばよかった
傘は日常生活を送る上で、必須のアイテムです。
雨天時には雨で体が濡れるのを防ぎ、晴天時には日傘として紫外線から守ってくれます。
一般的に傘はどこの家庭にも常備されているものなので、新築建築時には設計段階から傘の収納方法について考えておく必要があります。
傘を日光が当たる室外で保管すると色あせの原因となります。
また、室内で保管する場合、玄関の表に保管すると生活感が出て雑多な印象になってしまいます。
傘の保管先としては、収納スペースの中に保管するのがオススメです。
わが家の場合は玄関の収納スペース内に傘をひっかける場所をつくりました。
背面には水や汚れに強いキッチンパネルを張り壁が傷まないようにしています。
玄関の収納スペース内に雨具置場があると玄関がスッキリするので、オススメです。
玄関の後悔ポイント【その他設備編】~室外~
玄関に表札は不要だった
昔の住宅では、世帯主のフルネームを記載した表札を出すのが一般的でしたが、昨今は表札を出さない人も多くなりました。
表札は後付けも可能なので、必要性を感じた場合に後から設置するのがオススメです。
少し古いアンケート調査になりますが、「SUUMOジャーナル 編集部」が2016年3月に行った調査によると、持ち家の場合で表札を出さない人の割合は全体の22.7%で、約4分の1の人が表札を出していないという結果でした。
表札を出さないメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
個人情報を知られなくて済む セールス訪問対策 表札代のコストカット | 荷物の誤配送の可能性あり 訪問客が迷う可能性あり 表札代が必要 |
表札を出す主なメリットは郵便物の誤配送を防ぐことができる点ですが、最近では表札がなくても誤配送されることは少なくなりました。
かえって表札を出すことで、家族構成などの個人情報が漏れて、セールス訪問が増える可能性もあります。
わが家の場合は表札をつけずに2年以上生活していますが、特段困ったことはありません。
住んでいる場所が地方だと、同じ郵便配達員が配達してくれるので、誤配送の可能性は低くなります。
表札は後付けも可能なので、一旦表札なしで生活してみて、必要性を感じるようなら取り付けるのがオススメです。
宅配ボックスを置くスペースをつくればよかった
最近は、ネット通販の利用が増えたこともあり、自宅に宅配ボックスを置く家が増えてきました。
宅配ボックスとは、在宅・不在問わず、届いた荷物を受け取ることができる便利な収納スペースです。
受取人が家にいない時はもちろん、着替え中や調理中ですぐ玄関先に出ることができない時でも、荷物を受けとることが可能です。
受け渡し時間の調整や、再配達の手間を気にする必要がなくなるので、新築建築時に導入したい便利なアイテムです。
玄関付近に宅配ボックスを設置することで、配送員に気づきてもらいやすくなるので、設置場所としては玄関付近がオススメです。
わが家の場合は玄関横の倉庫内に宅配ボックスを設置しました。
倉庫の表には宅配ボックスが中にあることをお知らせするステッカーを貼っています。
雨ざらしにならないので、宅配ボックス自体が劣化することを防げるますし、荷物が濡れる心配もないので倉庫の中に設置するのはオススメです。
まとめ: みんなの後悔を活かして、理想的な玄関を手に入れよう
玄関は家の顔であり、家の印象を決める重要なポイントであるため、設計時には十分な検討が必要です。
後悔のない玄関にするためには、既に新築を建てた人の後悔ポイントを自分の家づくりに活かすのが重要です。
玄関の後悔まとめ
玄関の後悔【間取り編】
玄関の後悔【その他設備編】室内
- 玄関のデザイン性が低い(オシャレでない)
- 玄関のニオイが気になる
- 玄関ドアが狭い
- 玄関タイルの汚れが目立ちやすい
- 玄関の照明を人感センサー付にすればよかった
- 玄関ドアをスマートキーにすればよかった
- 傘の収納場所を決めておけばよかった
玄関の後悔【その他設備編】室外
家族のライフスタイルに合わせて、必要なスペースやデザインを考慮し、後悔のないような玄関デザインを実現することが大切です。
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