- 注文住宅の扉選びで失敗したくない
- 扉選びの際に知っておいた方が良いことってあるの?
- 実際に家を建てた人の感想を知りたい
扉は快適な居住空間を計画する中で、通行の安全面や家具の配置などに大きく影響する大切な設備です。
適当に決めてしまっては後悔につながる可能性が高い設備なので、しっかりと検討することが大切です。
この記事では、新築の扉選びに関する【よくある後悔・失敗】について解説いたします。
他の人の後悔や失敗を避けることで、満足度の高い扉選びができるので、是非参考にしてみてください。
扉の種類に関する後悔ポイント
扉選びを間違えた
住宅の室内扉は一般的に開き戸と引き戸で設計されますが、建築士や建築会社からの提案をそのまま採用してしまうと後悔につながる可能性があります。
扉を選ぶにはまず、それぞれの扉の特徴を理解しておくことが重要です。
扉の種類 | 扉の特徴 | 参考価格 (カタログ価格) |
---|---|---|
開き戸 | 引き戸より価格が安い デザイン性が高い 小さな子どもに勝手に開けられづらい 扉を開ける際、開く方向にスペースが必要 風の影響を受けやすい バタンと強く閉められることが多い | 72,900円 |
片引き戸 | 扉がゆっくりと静かに閉まる 半開きで開けることができる 開き戸より価格が高い 戸を収めるスペースが必要 | 96,700円 |
引違い戸 | 両方の扉から出入りできる 扉を外すことで大きな荷物を搬入できる 片引き戸より価格が高い 扉2枚分の壁面が必要 | 152,800円 |
引き分け戸 | 両方の扉を同時に開くことができる 扉の開閉により様々な空間利用ができる 引き違い戸より価格が高い 扉4枚分の壁面が必要 | 169,600円 |
価格を比較した製品の詳細情報はこちらからチェック
製品名:ウッドワン ピノアース
開き戸詳細:シングルドアN⁻VE(カタログP76)
片引き戸詳細:片引き戸(レールタイプ)N⁻VE(カタログP133)
引違い戸詳細:引違い戸(レールタイプ)N⁻VE(カタログP137)
引き分け戸詳細:引き分け戸(レールタイプ)N⁻VE(カタログP133)
引用元:ウッドワン ピノアースカタログ
扉選びは間違えると後から直すことが難しいため、選択を間違えると大きな後悔ポイントになる可能性があります。
失敗しない扉の選び方については別記事で解説していますので、参考にしてみてください。
開戸と引戸の選び方に関する参考記事↓↓
開き戸に関する後悔ポイント
開戸を選択した場合、左右どちらを軸として開閉するのか、また扉を手前側に開くのか奥側に開くのかを決める必要があります。
具体的な動線や利便性を考慮せずに、決めてしまうと家具の配置や部屋の有効活用に制約が生まれてしまう可能性があるので注意しましょう。
トイレの開戸を室内側に開くようにしたら、中にスリッパを置けなくなった
トイレの扉を室内側に開くようにしてしまうと、扉の裏にスリッパが置けなくなってしまいます。また、トイレ掃除の際に掃除しづらくなってしまいます。
トイレの開き戸は外開きにするのがオススメです。
開き戸を照明のスイッチがある方に開くようにしたら、押しづらくなった
扉が照明のスイッチがある方向に開くようにしてしまうとスイッチが扉で隠れてしまうため、スイッチが押しづらくなります。
照明のスイッチは扉の固定されていない側に配置するのがオススメです。
開き戸を廊下側に開くようにしたら、他の扉とぶつかってしまった
扉の位置が部屋同士で向かい合っている場合、両方の扉を廊下側に開くようにしてしまうと扉同士がぶつかってしまう可能性があります。
扉同士が向かい合っている場合、室内側と廊下側で開く方向を分けるか、引き戸の採用を検討するのがオススメです。
開き戸の扉と棚がぶつかってしまった
開き戸の開く方向に棚をつくった場合、ドアがぶつかってしまう可能性があります。
特に脱衣所の扉には注意が必要です。
脱衣所は間取りの中でも狭い場合が多く、室内側に開くようにしてしまうと中の衣装棚にぶつかってしまったり、室内の人に当たってしまう可能性があります。
脱衣所の扉は廊下側に開くようにするか、引き戸を採用するのがオススメです。
開き戸のハンドル部分が壁に当たってしまう
開き戸を選択した場合、ハンドル部分が壁にぶつかってしまう可能性があります。
わが家の場合、ハンドルがエコカラットに当たって少し割れてしまいました。
特にリビングへの入り口の扉は使用頻度が高いので、注意が必要です。
対策として埋め込み式のドアストッパーを採用する場合は壁面からやや離しぎみにするのがオススメです。
埋め込み式のドアストッパーはネジで止める仕様になっていますので、設置の際に立ち会ってみるのもオススメです。
片引き戸に関する後悔ポイント
片引戸とは1枚の引戸を開け閉めする扉のことです。
片引戸を選択した場合、左右どちらに開閉するのか、また扉を室内側に引き込むのか、廊下側に引き込むのか決定する必要があります。
具体的な動線や利便性を考慮せずに、決めてしまうと室内空間の利用に制約が生まれてしまう可能性があります。
引き戸の引き込み先を室内側にしたことで、スイッチの位置が押しづらくなってしまった
扉を室内側に引き込むように設置した場合、引き込み先の背面にはスイッチが設置できないため、スイッチの位置が遠くなり押しづらくなる場合があります。
室内側の壁面を活用できるので片引き戸の引き込み先は廊下側に引き込むように設置するのがオススメです。
引き戸の引き込み先を室内側にしたことで、コンセントの位置が使いづらくなってしまった
扉を室内側に引き込むように設置した場合、引き込み先の背面にはコンセントをつけることができなくなります。
特に子ども部屋や寝室などの狭い空間の場合には要注意です。
コンセントの設置場所の検討に関する参考記事↓↓
引き戸の引き込み先を廊下側にしたことで、景観が悪くなった
扉を廊下側に引き込むように設置した場合、室内の壁面を有効活用することができるようになる一方で、レールや枠が廊下側から見えるため人によっては景観が悪いと感じる場合があります。
わが家の場合は扉や枠を白で統一したことで、景観に関しては特に後悔していません。
2階の子ども部屋や寝室などで特に来客に見られることの少ない場所の場合、扉の色は迷ったら白にしておくのがオススメです。
引き違い戸に関する後悔ポイント
引き違い戸とは2枚の引戸を開け閉めする扉のことです。
物の取り出しやすさから押し入れなどの収納場所に使われるのが一般的です。
片引き戸にすればよかった
引き違い戸を部屋の入口に採用するにはメリット以上にデメリットが多く、片引き戸にしておけばよかったと後悔する可能性が高いです。
メリット | デメリット |
---|---|
扉を外せば大型家具を搬入できる 両方の扉から入ることができる | 扉2枚分の壁面が必要 価格が高い 気密性が低くなる 防音性が低くなる |
わが家の実家のリビングの入り口がなぜか引き違い戸なのですが、片方の扉しか使っていません。
部屋の入口に利用する引き戸の場合、片引き戸にするのがオススメです。
引き分け戸に関する後悔ポイント
引き分け戸とは2枚の引戸を中央部分から左右に分けて開閉する引き戸のことです。
扉の開閉により空間を広げたり狭くしたりすることができるため、間仕切りとして利用するのが一般的です。
上吊りタイプにすればよかった
引き分け戸をリビングなどの空間の間仕切りとして使用した場合、レールタイプにしてしまうとレールの中にホコリが溜まりやすくなってしまいます。
わが家のリビングでも間仕切りに引き戸を使用しているのですが、レールタイプのため、ホコリが溜まってしまいます。
空間の間仕切りとして使用する場合は、上吊りタイプにするのがオススメです。
その他設備に関する後悔ポイント
脱衣所の扉に鍵をつければよかった
脱衣所の扉に鍵をつけていないと使用中に他の人に開けられてしまう可能性があります。
家族間であっても子どもが思春期になった時のことを考えると脱衣所の扉には鍵をつけておくのがオススメです。
価格は5千円程で取りつけることができるので、プライバシーを守りたい空間には鍵の検討を忘れないようにしましょう。
子ども部屋に鍵をつければよかった・つけなければよかった
子ども部屋に鍵をつけていないと子どもから後付けで鍵をつけて欲しいと言われてしまう可能性があります。
わが家の場合は「子どもが部屋に引きこもったらいけないから」という理由で鍵をつけませんでした。
しかし、自分が子どもの頃を思い出すとプライベートをしっかりと守られた空間があった方が安心できた時期もあったかと思います。
子ども部屋に鍵をつけるかどうかは、家族間でしっかりと話し合って決めるようにしましょう。
まとめ:みんなの後悔を活かして、理想的な新築を手に入れよう
扉は快適な居住空間を計画する上で、大切な設備です。
ですが、設計の段階で決定しないといけない設備のため、イメージするのが難しく、後悔や失敗につながりやすい設備でもあります。
後悔のない扉にするには、既に新築を建てた人の後悔ポイントを自分の家づくりに活かすのがオススメです。
扉選びは通行の安全面やスイッチ・家具の配置などに大きく影響します。
「みんなの後悔」を家づくりに活かして、理想の家づくりに役立ててみてください。
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