- なぜ家づくりで後悔する人が多いの?
- 地元の小さな工務店ってなんだか不安
- 家づくりで後悔しないための対策法を知りたい
新築戸建て住宅の価格は年々上昇傾向にあり、比較的金額を抑えることができる地元の小さな工務店(以下小さな工務店として紹介します)の魅力が高まってきています。
※小さな工務店とは社長が営業を担当し、実際の建築作業は自社の大工と下請けの専門業者で行うような工務店のことです。
しかし、小さな工務店で家を建てることに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に小さな工務店で新築を建てた経験から、小さな工務店で建てる場合のよくある後悔内容と後悔しないための対策方法について解説していきます。
後悔しないための対策を知っていれば、安心して家づくりできますよ。
わが家の後悔と対策法
→対策:契約前に金額に含まれる内容を確認
→対策:要望の依頼方法を工夫する
→対策:自ら定期的に情報収集を行う
大手のハウスメーカーで建てる方も参考になる内容となっていますので、家づくりを検討中の方は参考にしてみてください。
小さな工務店の後悔内容まとめ
実際に小さな工務店で家を建てた方の後悔内容について、まとめました。
細かなサポートが受けられなかった
「営業もかねて事務や見積もりなどやっている代表の方ですので細かいところまでは手がいきにくい」
社長が営業や相談窓口になっているような少人数の工務店では、細かなところまでサポートができないことも。
知人の紹介だと言いたいことも言えなかった
「知り合いの紹介でした、なので、言いたいことも言えない変な感じになってしまった」
知人から紹介された工務店で建てるとせっかくの注文住宅なのに、要望が言い出しづらくなることも。
要望内容がうまく伝わらなかった
「注文者の描くことと施工業者の作成することの食い違い」
イメージだけで話しを進めると、完成後に思っていたものと違う形になってしまうことも。
依頼していた内容が忘れられていた
「もちろん口頭で言った事は忘れてしまったり、発注間違いや施工間違いなどのミスは同じように起こります」
伝えておいたはずなのに忘れられていて、要望と違う形になってしまったということも。
請負金額の内訳があいまいだった
「このあいだ契約したのですが、金額が曖昧なんです。
何にいくら、何にいくら・・・という風に紙には書いてあるのですが」
見積書や契約書の金額の内訳があいまいで、本当に合っているのか不安になることも。
わが家の後悔内容とその対策
後悔内容:契約額が大幅に増額した
わが家の体験談
当初の契約時にこちらの予算の上限を伝えて契約を行っていたので、建築に必要は費用は全て含まれているという認識でした。
しかし、実際には当初の契約内容には外構費用や地盤改良代などが含まれておらず、当初の契約金額から200万以上多く支払うことに。
契約額が増額になる主な要因は以下の2つです。
- 施主側の希望による増額
- 全ての工事費が当初の契約内に含まれていないことによる増額
キッチンやお風呂等の設備のグレードを上げたり、外構工事を充実させたりすることによる増額は施主側の希望による増額のため、致し方ありません。
しかし、そもそも全ての工事費が当初の契約額に含まれていない場合があります。
契約額に外構費等が含まれていないことを聞いていなかったので、トラブルになりかけました。
対策法:契約前に金額に含まれる内容を確認
金額に何が含まれているのか、契約前に確認するようにしましょう。
確認が必要な内容の例
内容 | 金額の目安 | わが家の場合 |
---|---|---|
建築設計費 | 30万円 ~100万円 | ×含まれず |
地盤調査 地盤改良費 | 50万円 ~200万円 | ×含まれず |
外構費 | 50万円 ~300万円 | ×含まれず |
キッチン等の 設備費用 | 200万円 ~400万円 | 〇含まれていた |
水道 下水道工事費 | 50万円 ~200万円 | 〇含まれていた |
照明設備 電気工事費 | 50万円 ~150万円 | 〇含まれていた |
建築工事に関する費用は、どれか1つでも含まれていないと大きな増額となるので、注意が必要です。
予算を越えてしまったとはいえ、わが家は土地代込みの総費用2,539万円という格安で建てることができました。
小さな工務店で建てるとコスパが良い理由は、こちらの記事内で紹介しています↓↓
【工務店選び】安くできる?工務店で建てる家のメリット&デメリット10選!
後悔内容:依頼していた内容が忘れられていた
わが家の体験談
コンセントが依頼していた場所に付いていなかった。
コンセントが依頼した場所とは違う場所に付いていた。
ニッチが、指定していたサイズより大きめになっていた。
家づくりが本格的に進んでいく中で、様々な要望が出てきます。
- ニッチ(壁を凹ませた空間)を作って欲しい
- ルンバ基地を作って欲しい
- 収納の棚を稼動棚にして欲しい
※わが家で実際に出た要望の一部です。
このような要望に対し、自由度高く実現してくれるのが小さな工務店の魅力です。
しかし、口頭だけで依頼したのではうまく伝わらなかったり、忘れられたりしてしまう場合があります。
対策法:要望の依頼方法を工夫する
オススメの依頼方法①メールやLINEで依頼する
連絡先交換が可能な場合は、メールやLINEで依頼するのがオススメです。
メリット
- 写真で確認できる
- 建築後に不具合が発覚した場合、修繕依頼をしやすい
- 履歴が残り、依頼したことの根拠となる
メールやLINEで連絡を取ることができれば、会わなくても写真などで確認することが可能です。
確認を急ぐこともあるので、すぐに確認できるようにしておくと後悔を減らすことができますよ。
オススメの依頼方法①具体的に紙に書いて渡す
細かな要望をする際には、紙に書いて渡す方が具体的に伝わりやすくオススメです。
わが家ではキッチンカウンターや収納棚などの形状を全て図面に書き出して、依頼しました。
なんとなくのイメージだけで伝えていると、収納予定だった物が入らなかったりして後悔することになります。
図面の書き方は、こちらの記事内で紹介しています↓↓
【収納のオーダー方法】素人でも書ける?新築収納部分の図面の書き方を3ステップで解説!
後悔内容:申請できたはずの補助金が申請できなかった
わが家の体験談
コロナ関連で臨時的に作られた補助金があったが、工務店側は気づいておらず、50万円ほどの補助金が申請前に予算の上限に達してしまい、申請できなかった。
小さな工務店の場合、住宅の補助金に関する最新情報を把握できていないことがあります。
工務店の中には補助金の申請は施主対応にしているところもあります。
わが家の場合、補助金に関する手続きは全て施主対応でした。
対策法:自ら定期的に情報収集を行う
補助金を取りこぼしがないようにするためには、自分で定期的に最新の情報を収集することが重要です。
住宅に関する補助金は、ひとつ申請を見逃すと数十万円単位で、損をしてしまうので人任せにしていたのでは、後悔の原因となってしまいます。
補助金というものは、基本的には住んでいる地域の自治体もしくは県や国からもらえるので、ホームページを確認しておきましょう。
愛媛では地域材の家づくり促進として、木材協会が県産材の無償提供してくれる事業もありますよ。
幅広く情報を収集すると思わぬ補助金に出会うことも。
まとめ:対策次第で、後悔の無い家づくりは可能!
「大手は安心、小さな工務店は不安」という何となくのイメージだけで、大手ハウスメーカーを選ぶのは非常にもったいないです。
小さな工務店にもメリットは多くあり、対策次第で大手ハウスメーカーにはできない自由度の高い世界で1つだけの家づくりができます。
よくある後悔のほとんどは事前に対策を知っていれば防ぐことができた内容です。
後悔の無い新築にしたいなら、他の人の失敗から対策を考えることが重要ですので、是非参考にしてみてください。
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