- 新築建築時の家電選びで失敗したくない
- 大型家電を購入する際に知っておいた方がよいことってあるの?
- 実際に家を建てた人の感想を知りたい
新築建築に合わせて冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を新調する家庭は多く、新築で快適に生活するためには家電選びや家電の配置決めなどは非常に重要な作業となります。
しかし、大型家電はめったに買い換えるものではないため、どのような点に注意したらよいのか分かりづらく、購入後に後悔してしまう人が後を絶ちません。
この記事では、新築建築時に合わせて購入を検討する家電に関する【よくある後悔・失敗】について解説いたします。
他の人の後悔や失敗を避けることで、満足度の高い家電選びや家電の配置にできるので、ぜひ参考にしてみてください。
新築建築時の家電に関するよくある後悔・失敗3選!
家電が搬入できなかった
冷蔵庫や洗濯機といった大型家電はサイズを事前に確認していないと、いざ家電を運び入れようとした時に搬入できない可能性があります。
家電量販店で家電を購入する場合、客側の都合による家電の返品や交換にかかる商品の発送や回収料は基本的に客側の負担となってしまうため、注意が必要です。
一般的な住宅の場合、室内扉部分(開戸)が最も狭くなるケース多く、間口(内側の広さ)は65cm程度になります。
引き戸場合、間口の広さは75㎝程度が一般的です。
家電の搬入には、本体の幅プラス余裕幅として10㎝が必要といわれており、冷蔵庫や洗濯機といった大型家電を購入する場合は、事前に搬入経路の通路幅を確認する必要があります。
家電の色が部屋の雰囲気と合わなかった
せっかく壁紙や家具などで部屋の雰囲気を統一していても、家電の色バラバラだと、部屋の雰囲気を壊してしまう可能性があります。
特に家電をネットで購入する場合や、家電量販店のセールに合わせて購入する場合は注意が必要です。
売れ残った商品の中には人気のないカラーの物が多いため、値段のことだけを考えていると、部屋の雰囲気と合わないものを購入してしまうことがあります。
冷蔵庫や電子レンジなどの家電は、目立ちやすいため、要注意です。
失敗しないためのポイント
- 使用する色を3色までに限定する
- 色の配分を70:25:5の黄金比にする
ポイント①使用する色を3色までに限定する
「複数の色を使いすぎない」というのはカラーコーディネートの鉄則です。
家電の色を壁紙や家具なども含めて、3色までに限定することで、部屋全体を統一感のある雰囲気にすることができます。
ポイント②色の配分を70:25:5の黄金比にする
カラーコーディネートの基本として「配色の黄金比」というものがあります。
配色の黄金比とは「ベースカラー」「アソートカラー」「アクセントカラー」と呼ばれる色の種類を70:25:5の比率で採用することです。この黄金比にすることで、バランスの取れたカラーコーディネートにすることができます。
種類 | 配分 | 解説 |
---|---|---|
ベース カラー | 70% | 壁や天井、床などの広い面積を占める場所に使用する色のこと。 一般的に白が採用されることが多い。 |
アソート カラー | 25% | カーテン・家具など中面積を占める場所に使用する色のこと。 ベースカラーを引き立てるために使われ、茶色やグレーが人気が高い。 |
アクセント カラー | 5% | クッションや小さめの家具など小面積を占める場所に使用する色のこと。 |
家電の色を配色比率の高いベースカラーやアソートカラーに合わせることで、色彩に統一感をもたせることができます。
使いたい位置にコンセントがなかった
家電を使用するためには必須のコンセントですが、いざ家電を設置するとなって、「ここにコンセントがあれば・・・」と後悔してしまう人が後を断ちません。
コンセントを理想的な位置に設置するためには、設計の段階で具体的にどこでどのような家電を使用するのか、あらかじめ決めておく必要があります。
既に設計が終わっているという方も、壁に石膏ボードを貼る前なら増設や位置の変更が容易にできますので、諦めずに位置の変更を検討してみてください。
新築建築時に設置すべきコンセントの位置については、別記事にて解説しています↓↓
家電別の失敗・後悔ポイント25選!
新築建築に合わせて奮発して購入した家電がいざ使ってみると「ココを重視して選べばよかった」「別の場所に設置すればよかった」など様々な点で後悔してしまうことはよくあります。
各家電に関するよくある失敗・後悔ポイントを事前に押さえることで、各種家電に関する失敗や後悔をさけることができます。
冷蔵庫に関するよくある失敗・後悔
冷蔵庫に関するよくある失敗や後悔は以下のとおりです。
- 観音開きタイプを選べばよかった
- 冷凍室の容量が足りなかった
- 壁紙と同系色の色にすればよかった
- 収納スペースに余裕をもたせておけばよかった
特に冷蔵庫の扉の開き方や冷凍室の容量については、後悔に繋がりやすいポイントなので注意が必要です。
冷蔵庫の前面がキッチンの作業台なら、観音開きタイプがオススメ
冷蔵庫のドアの開き方は「右開き」「左開き」「両開き」「観音開き」の4つのパターンがあり、冷蔵庫の設置位置や冷蔵庫前のスペースの広さによって決めることで、使い勝手の良いタイプを選択することができます。
冷蔵庫の前面にキッチンの作業台や調理スペースがくる場合は観音開きタイプがオススメです。
観音開きタイプは1つ1つの扉のサイズが小さいため、通路への影響を最小限にすることができます。また、扉を開閉するときに全開にしなくて済むため、節電効果もあります。
オススメの観音開き冷蔵庫
冷凍室の容量は大容量タイプがオススメ
冷蔵庫を選ぶ際は、冷蔵庫の容量、扉の開閉方法、デザイン性、使い勝手の良さ、価格などを総合的に判断して決める必要がありますが、冷凍室の容量を重視するのがオススメです。
忙しい子育て世帯にとって、調理時間を短縮してくれる冷蔵食品はお弁当や食事の一品を助けてくれる重要な存在です。また、急速冷凍などの技術の進歩により、美味い冷凍食品が多く販売され、冷凍食品の消費量は年々増加しています。
美味しく手軽に食べられる冷凍食品を大量に保存しておくためには、冷凍室の容量は大きめのサイズを選ぶのがオススメです。
冷凍庫の大きなオススメの冷蔵庫
洗濯機に関するよくある失敗・後悔
洗濯機に関するよくある失敗や後悔は以下のとおりです。
- ドラム式洗濯機にすればよかった・縦型洗濯機にすればよかった
- 容量が足りなかった
- 乾燥機能付きのものにすればよかった
- 洗剤・柔軟剤の自動投入機能付きのものにすればよかった
- 温水洗浄機能付きのものにすればよかった
特にドラム式か縦型かの選択については、後悔に繋がりやすいポイントなので注意が必要です。
子どもが小さい時期はドラム式洗濯機がオススメ
「ドラム式にするか、縦型にするか・・・」洗濯機を選ぶ際にどちらのタイプを選択するかは、洗濯機選びの際に最も悩むポイントではないでしょうか。
どちらのタイプを選択するかは、子どもがいる家庭の場合、子どもの年齢によって決めるのがオススメです。
子どもが小さなうちは、洗濯物の汚れ具合が比較的軽度の場合が多いため、洗濯から乾燥までの工程が完結できるドラム式洗濯機にすることで、家事の手間を少なくできます。
一方、子どもが小学校から高校生の間は縦型洗濯機にすることで、習い事や部活で汚れてしまった衣類をしっかりと洗浄することができます。
わが家の場合はドラム式洗濯機を採用しました。
現在の家族構成としては夫婦+子ども3人(5歳・2歳・1歳)ですが、1日に洗濯機を朝と夜の2回使用しています。朝の使用時はパシャマや顔を洗った際のタオルなどのため比較的量が少なく、洗濯から乾燥までを一気に行います。
夜の使用時は日中の汚れ物で量が多く、一気に乾燥まで行うと、乾ききっていないことが多いため、半分程度は浴室に干して、半分は乾燥機能で乾燥することで、翌朝にはしっかりと洗濯物が乾いた状態になっています。
わが家のルーティーン
8:00 パジャマ類を洗濯&乾燥
18:00 乾いた洗濯物を畳んで収納
20:00 日中の汚れ物を洗濯
21:00 半分は浴室などで乾燥し、半分は洗濯機で乾燥
6:00 乾いた洗濯物を回収し、畳んで収納
「なるべく家事の負担を軽減したい」という方には、乾燥機能のついたドラム式洗濯機の活用がオススメです。
洗濯機のタイプを選ぶ際は、それぞれの洗濯機の特徴を理解し、家族構成や生活スタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
オススメのドラム式洗濯機
エアコンに関するよくある失敗・後悔
エアコンに関するよくある失敗や後悔は以下のとおりです。
- エアコンの設置場所が悪い
- エアコンの規格(適応畳数)を適当に決めてしまった
- しばらく使用しない部屋(子ども部屋)のエアコンは設置しなければよかった
特にエアコンの設置位置については、後悔に繋がりやすいポイントなので、注意が必要です。
エアコンの設置位置は間取りの設計段階から決めておくのがオススメ
エアコンの設置位置が悪いと様々なトラブルを引き起こす原因となってしまいます。
トラブル例
- 冷房の風が直接当たって寒い
- 見た目が悪い(目立ちすぎなど)
- 照明の光に干渉してしまい、暗い場所ができてしまう
わが家の場合、寝室のエアコンの風(冷房)が体に当たってしまう位置に取り付けてしまい後悔しています。
冷房の風は下に寝ている人に当たらないように上向きに調整していますが、天井を近くを通過した冷風が正面の壁に当たって、下に降りてきてしまいます。そのため、エアコン正面の壁下に寝ていると冷房の風が直接当たるようになってしまいました。
寝室や子ども部屋などでエアコンの風が当たることを避けたい場合は、寝具の位置がエアコン正面や正面の壁面下にこないような配置にするのがオススメです。
エアコンを設置するためには専用のコンセントを設置したり、配管を通すための穴をあける必要があるため、間取りを作成する時点で場所を決めておくのが理想的です。
テレビに関するよくある失敗・後悔
テレビに関するよくある失敗や後悔は以下のとおりです。
- 壁掛けテレビにしておけばよかった
- テレビに窓からの光が反射して眩しい
- テレビが大きすぎた
特にテレビの設置方法と光の反射については、後悔につながりやすいポイントなので、注意が必要です。
テレビの位置を移動する可能性が低いなら、壁掛けテレビがオススメ
テレビの一般的な設置方法としては、2パターンあり、テレビ台の上に乗せるか、専用の金具を壁に取り付けて、壁掛けにするかのどちらかになります。
新築建築時にテレビ台に設置する方法を選択した場合、「壁掛けテレビにしておけばよかった・・・」と後悔につながる可能があります。
メリット | デメリット |
---|---|
掃除が楽 見た目がスッキリする 倒れる心配が不要 | テレビの場所を変えられない 買い替えの際に手間がかかる レコーダーやゲーム機器などの置き場所がない |
壁掛けテレビにする最大のメリットは掃除が楽になる点です。リビングはホコリが舞いやすい空間のため、テレビ台がないことで、掃除の手間をひとつ減らすことができます。
わが家の場合、テレビ台の上に設置することを選んだのですが、壁掛けテレビにしておけばよかったと後悔しています。
テレビ台の上に乗せるようにしたことで、子どもの手が届く高さになってしまったため、液晶が壊され、最近購入したアマゾンのfireTVstickが早くも壊されてしまいました。
壁掛けテレビにするためには、壁面を補強するか、壁の中にある柱に金具を固定する必要があるため、新築建築時に合わせて壁掛けテレビにしておくのがオススメです。
テレビの設置位置と窓の配置には注意が必要
「テレビに窓からの光が反射して眩しい」という後悔は新築時によくある後悔のひとつです。間取り作成時にテレビと窓の位置関係をよく確認しておかないと、日中テレビが見えづらい状況になってしまいます。
わが家の場合、窓の位置はテレビの正面を外しましたが、座る位置によっては光が反射してしまいました。
窓の位置はテレビの正面を避けても座る位置や角度によっては、光が反射してしまう可能性があります。
テレビへの光の反射対策としては、窓の設置を計画する段階で、テレビの正面付近の窓を見直すか、テレビの正面付近に窓をつけるな場合は、窓にカーテンをつけておくのがオススメです。
ハウスメーカーや工務店によっては、建築確認申請後の窓の位置の変更ができない場合があるため、設計の段階でテレビと窓の位置関係は早めに確認しておくようにしましょう。
コードレス掃除機に関するよくある失敗・後悔
コードレス掃除機に関するよくある失敗や後悔は以下のとおりです。
- すぐに充電切れになってしまう
- 吸引力の強い製品にすればよかった
- 本体が軽い製品にすればよかった
- メンテナンスの楽な製品にすればよかった
- 収納場所をあらかじめ決めておけばよかった
特にバッテリーと吸引力については後悔につながることが多い重要ポイントです。
長時間掃除機をかけたい方には、バッテリー交換式のコードレス掃除機がオススメ
コードレス掃除機の弱点として、強い吸引力で使用した場合、短時間(10分程度)でバッテリー切れになってしまうという点があります。再度バッテリーを充電するには数時間必要となるため、途中でバッテリー切れになってしまうと掃除が長時間中断してしまいます。
バッテリー交換式なら掃除の途中で、充電が切れた場合でもバッテリーを交換することで、すぐに作業を再開することができます。
オススメ機種
吸引力の持続性を重視したいなら、サイクロン式のコードレス掃除機がオススメ
掃除機の種類は集じん方式の違いにより、紙パック式とカプセル式とサイクロン式の3種類に分けることができます。
紙パック式の掃除機では吸い込んだゴミは直接専用の紙パックに集めらます。一方、カプセル式とサイクロン式では吸い込んだゴミは一旦、ダストボックス内に集められます。
ダストボックスに集められたゴミはカプセル式の場合、フィルターのみでゴミと空気を分離する仕組みとなっており、サイクロン式の場合は、遠心力でゴミと空気を分離した後に、微細なゴミをフィルターで除去する仕組みとなっています。
メリット | デメリット |
---|---|
吸引力が落ちづらい 排気がキレイ ランニングコストがほぼ不要 | ゴミ捨て時にほこりが舞いやすい メンテナンスの手間がかかる 価格が比較的高め |
紙パック式やカプセル式の掃除機は紙パックやフィルターの目詰まりにより、吸引力が落ちることがよくあります。一方で、サイクロン式の場合は、ダストボックス内のゴミを捨てるたびに吸引力が復活するため、吸引力を重視するなら、サイクロン式がオススメです。
オススメ機種
ロボット掃除機に関するよくある失敗・後悔
ロボット掃除機に関するよくある失敗や後悔は以下のとおりです。
- マッピング機能付きの製品にすればよかった
- 収納場所をあらかじめ決めておけばよかった
- 家具の下に入り込める高さの製品にすればよかった
- 自動ゴミ収集機能付きの製品にすればよかった
- 拭き掃除ができる製品にすればよかった
特にマッピング機能の有無と収納場所については後悔につながることが多いため、注意すべきポイントです。
効率よく掃除したいなら、マッピング機能付きのロボット掃除機がオススメ
マッピング機能とは、内蔵カメラやセンサーを利用し、部屋の間取りを認識する機能です。この機能が付いていると部屋の間取りを把握して、隅々まで掃除することができます。
逆にマッピング機能がついていないタイプだと、ランダムに動き回るため、効率が悪く、掃除しきれない場所も発生してしまいます。
少し価格は高くなってしまいますが、ロボット掃除機を購入するなら、マッピング機能付きの機種が断然オススメです。
低価格帯のオススメ機種
新築で使用するなら、ロボット掃除機専用の収納スペースをつくるのがオススメ
ロボット掃除機を使用するためには、充電機器を設置した収納スペースの確保が必要です。あらかじめ収納スペースを検討していないと、生活感が出る原因や本体がホコリで汚れる原因となってしまいます。
新築建築に合わせてロボット掃除機専用の収納スペースをつくるなら、リビングの収納スペースの下がオススメです。
特に衣類の収納スペース下はオススメです。スペースにある程度奥行きがあり、収納の低い部分は使い勝手があまり良くないので、ロボット掃除機の収納スペースにすることで、空間を最大限有効活用できます。
収納部分にロールカーテンをつけておくことで、簡単に目隠しすることも可能です。
わが家の場合は図面を自作することで、理想的な収納スペースを手に入れることができました。
具体的なつくり方やサイズについては、別記事で解説しています↓↓
まとめ:みんなの後悔を活かして、理想的な新築を手に入れよう
「新築で快適な生活を送りたい」と考えるなら、間取りの検討だけでなく、生活空間の中で利用する家電についても考慮する必要があります。
ですが、一概に家電といっても種類が多く、ネットの口コミや家電量販店での店員とのやりとりによって商品を決めてしまったり、設置位置や搬入方法まで検討できていなくて後悔する人が後を絶ちません。
新築建築時の家電について後悔したくないなら、既に新築を建てた人の後悔ポイントを自分の家づくりに活かすのがオススメです。
「みんなの後悔」を家づくりに活かして、理想の家づくりに役立ててみてください。
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