- 2階にもトイレはあった方がよい?
- 2階にトイレをつくるデメリットってあるのかな?
- せっかくの新築は暮らしやすい家にしたい
住宅の設備として必要不可欠な「トイレ」
2階建て住宅の場合、各階にトイレを設置している住宅もあれば、1階のみの住宅もあり、2階にトイレを設置すべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、なぜ2階にもトイレがあった方が良いのか、各階にトイレを設置するメリットとデメリットを紹介していきます。
2階にもトイレがあることで快適な新築ライフを送ることができますので、是非参考にしてみてください。
2階にもトイレをつくるメリット
メリット①トイレの渋滞を防ぐことができる
家族が増えると忙しい朝の通勤・通学時にトイレを利用するタイミングが重なってしまうことは日常茶飯事です。
そのような場面で、トイレが1つしか無いと、タイミングによっては通勤・通学が遅れてしまうことがあり得ます。
トイレの我慢により、腹痛を起こしてしまう可能性もあります。
2階にもトイレがあれば、タイミングが重なってしまった場合に同時に利用できるので、トイレの渋滞を未然に防ぐことができます。
メリット②夜間のトイレで階段を使用しなくて済む
日経ビジネスの記事(「夜間頻尿は年のせい」とあきらめる前に知っておきたい3大原因)では、50歳を過ぎると約6割の人が「夜中に1回以上」トイレに起きていると解説されています。
記事によると加齢により段々と夜間にトイレを利用する頻度は増加していくようです。
若い人でも、夜間にトイレに起きてしまった経験のある方は多いのではないでしょうか。
寝室とトイレの間に階段があると、トイレの利用が睡眠の妨げになるばかりでなく、階段での転倒のリスクもあります。
2階にトイレがあれば、寝室からトイレまでの距離が短くて済み、階段を使う必要もないので、睡眠の妨げや転倒のリスクを回避することができます。
メリット③他の人が使用した後、すぐに同じトイレを使用しなくて済む
同じ家族間であっても、トイレの使用法に関して悩んでいる方が多いようです。
他人がトイレに入った後すぐにトイレに入ることについて
先日妻に人がトイレに入った後すぐに、トイレに入らないでくれる?と言われ少々ケンカになりました。
私がもっと気を使うべきなのでしょうか?
「使用後のニオイが気になる」ということが主な原因ですが、使用後に毎回スプレーをするのも面倒です。
2階にもトイレを設置しておけば、他の人が入った直後のトイレを使用するという場面を減らすことができます。
メリット④災害時に安心
長く生活していると大規模な災害や大寒波などに遭遇する可能性もあります。
そのような非常時には、ライフラインが一定期間使用できなくなる場合があります。
東日本大震災 (平成23年) | 熊本地震 (平成28年) | |
---|---|---|
電気 | 466万戸が停電 東北電力管内 3日後に約80% 約3か月で 復旧完了 | 48万戸が停電 約5日後に 復旧完了 |
水道 | 257万戸が断水 1週間で約57% 約6か月半で 復旧完了 | 45万戸が断水 1週間で約9割 約3か月半で 復旧完了 |
停電・断水時にトイレを使用する際には、バケツ等で大量の水を注いで流す必要があり、重労働なのはもちろんのこと水の確保や貯蔵が難しい場合があります。
このような際に各階にトイレがあるとトイレタイプの使い分けができるので便利です。
トイレタイプの使い分けとは?
1階は来客も使用するので
タンクレストイレ
2階はコストや災害時の使用を考慮して
タンク式トイレ
タンク式トイレは水圧によって押し流すので、停電時でも普段と変わらない使用方法で利用でき、断水時にタンク内に一定量の水を蓄えておくことができるので、災害時にはタンク式トイレが使い勝手が良いです。
2階にもトイレを設置するデメリット
2階にもトイレを設置するデメリット
デメリット①建築費用が高くなる
2階にトイレを設置するにはトイレ本体価格のみでなく、水道や下水道の配管、電気の配線、窓や扉など様々な設備が必要になります。
わが家では1階と2階で使用用途に合わせて、トイレのタイプやグレードを使い分けました。
こだわりすぎると、高額になっていくので、基本的に家族しか使用しない2階のトイレは必要最低限のグレードのものを選ぶのがオススメです。
デメリット②他の間取りに影響する
トイレに必要な広さは1畳程度が一般的ですが、2階にトイレを設置する場合、その分の間取りのスペースが必要になります。
寝室や子ども部屋に隣り合った位置に配置してしまうと、使用時の音が気になってしまいます。
わが家では寝室の間にウォークインクローゼットを配置し、周囲を廊下や階段にすることで音が気にならないような対策を行いました。
トイレは1階や2階に関係なく、各部屋に隣接していない独立した位置に配置することがオススメです。
デメリット③掃除の手間が増える
2階にもトイレを設置した場合、単純にトイレの数が増えるため、掃除の手間が2倍になります。
また、トイレットペーパーやトイレ用洗剤の補給、タオルの交換が必要になり、日ごろの家事の負担が増えてしまうことは間違いないでしょう。
わが家ではトイレの中に収納スペースを設け、その中に大量のトイレットペーパーや掃除用具を収納しています。
1回でまとめて補給するので、消耗品の補給手間を減らすのに役立っており、オススメです。
ニッチ(壁をくぼませてつくったスペース)の幅でも充分トイレットペーパーや掃除用洗剤などを収納することができますよ。
デメリット④トイレの排水音が響く
2階にトイレを設置する場合、1階の床に向けて排水管が必要となります。
この排水管を通してトイレの水は排水されるのですが、トイレの使用時には短時間で大量の水が流れるため、排水音が1階に響いてしまいます。
わが家の2階トイレの排水管はリビングの収納スペース裏に配置しました。
排水管には防音材を巻いてもらい、なるべく音が響かないような対策を行いました。
無音の状態でトイレを使用した時に音が聞こえる程度で、普段生活している分には全く気になりません。
2階にトイレを設置する場合は、排水管に防音材を巻いたり、排水管の設置位置に注意しておくなど対策を行うことがオススメです。
まとめ:2階にもトイレを設置するのがオススメ
各階にトイレを設置するメリットとデメリットを解説してきましたが、デメリットの多くは対策可能な内容となっています。
資金や間取りの課題がクリアできる場合には、2階にもトイレを設置することがオススメです。
特に家族の人数が多い家庭では、2階にトイレを設置するメリットは大きいので、是非設置を検討してみてください。
2階にもトイレをつくるメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
トイレの渋滞を 防ぐことができる | 建築費用が 高くなる |
夜間のトイレで 階段を使用しなくて済む | 他の間取りに 影響する |
他の人が使用した後、 すぐに同じトイレを 使用しなくて済む | 掃除の手間が 増える |
災害時に安心 | トイレの排水音が 響く |
新築のトイレで後悔したくない方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
コメント