- 満足度の高い外構にしたい
- メンテナンスが楽な外構にしたい
- 新築建築時に知っておいた方が良い外構に関することを知りたい
外構は家の印象が決まる大切な要素です。
また、適切な外構を計画できるかは住み心地や建築後のメンテナンスに関わる重要事項でもあります。
この記事では、わが家が建築時に参考にした外構に関するみんなの後悔ポイントとわが家の後悔ポイントについて、【間取り】【設備】に分けて解説します。
他の人の後悔したことを避けることで、生活しやすい満足度の高い外構にすることができるので、是非参考にしてみてください。
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外構の【間取り】に関する後悔
外構の【設備】に関する後悔
外構の【間取り】に関する後悔
駐車場が狭すぎた・広すぎた
駐車場の広さに関する後悔は、新築の外構に関する後悔の中でもよくある後悔のひとつです。
狭すぎる駐車場は車が停めづらくなりますし、広すぎる駐車場は洗濯物干しスペースなどを広くすればよかったという後悔につながる可能性があります。
国土交通省の駐車場設計・施工指針によると、軽自動車を駐車するために必要な広さは幅2.0m×長さ3.6m、普通乗用車を駐車するために必要な広さは幅2.5m×6.0mとされています。
この広さには軽自動車で幅0.52m×長さ0.2m、普通乗用車で幅0.5m~0.7m×長さ1m程度のゆとりが設けられています。
しかし、扉の開閉や駐車のしやすさを考慮すると、車種に関係なく1m程度の長さと幅のゆとりを設けるのがオススメです
この数値を元に、駐車台数と必要な広さの関係をまとめると以下のようになります。
台数 | 駐車台数 | 軽自動車車 台数 | 普通広さ | 必要な坪数 |
---|---|---|---|---|
1 | 0 | 1 | 幅3.0m 長さ6.0m | 約5.4坪 |
1 | 1 | 0 | 幅2.5m 長さ4.4m | 約3.3坪 |
2 | 0 | 2 | 幅6.0m 長さ6.0m | 約10.9坪 |
2 | 1 | 1 | 幅5.5m 長さ6.0m | 約10坪 |
2 | 2 | 0 | 幅5.0m 長さ4.4m | 約6.7坪 |
3 | 0 | 3 | 幅9.0m 長さ6.0m | 約16.3坪 |
3 | 1 | 2 | 幅8.5m 長さ6.0m | 約15.4坪 |
3 | 2 | 1 | 幅8.0m 長さ6.0m | 約14.5坪 |
3 | 3 | 0 | 幅7.5m 長さ4.4m | 約10坪 |
わが家の場合、軽自動車1台と普通乗用車1台を置く想定で、幅4.5m×長さ6mの駐車場を計画しました。
しかし、想定していなかった倉庫を駐車場に置くことになってしまったため、幅が80㎝程狭くなってしまい、結局今は普通乗用車1台の駐車場として利用しています。
軽自動車の方は隣りの実家に停めることができたため、事なきを得ましたが、もし代わりに停める場所がなければ大きな後悔になっていました。
駐車場に必要な広さは車種や台数によって異なりますので、シミュレーションしておくのがオススメです。
▼間取りのシミュレーションに関する参考記事
駐車場を玄関の近くにすればよかった
車移動が基本の田舎では、駐車場と玄関の位置関係は暮らしやすさに大きな影響を与えます。
駐車場と玄関が近くに計画できた場合は生活が楽になりますが、距離を遠くに計画してしまった場合は後悔につながる可能性があります。
つくるメリット | 駐車場を玄関付近につくるデメリット | 駐車場を玄関付近に
---|---|
荷物の出し入れが楽 雨で濡れる心配が少なくて済む 車中から玄関のスマートドアが操作できる | 玄関の位置が分かりづらくなる 玄関先に圧迫感が出る 外観が悪くなる可能性がある |
駐車場と玄関を近くにつくる場合の最大のメリットは荷物の出し入れが楽になることです。
例えば、駐車場と玄関の距離が近いと買い物してきた重たい荷物を玄関まで運ぶ際に負担が少なくて済みます。また、多少の雨なら傘をささずに移動できるので、便利です。
一方、主なデメリットは玄関の位置が分かりづらくなることです。
駐車場と玄関の位置関係によっては、道から玄関が見えなくなってしまい、玄関の位置がわからなくなったり、玄関に圧迫感がでる可能性があります。
わが家の場合は玄関前に駐車場を配置しました。
玄関と駐車場が近くにあることで、荷物の出し入れが楽でこの配置にしてとてもよかったです。また、わが家の場合はカーポートをつけていないので、玄関から車までの距離が遠いと雨の日にとても不便な駐車場になっていたと思います。
敷地や他の間取りのバランスに注意しながら、可能なら駐車場は玄関の近くに計画するのがオススメです。
物置きを置くスペースをあらかじめ決めておけばよかった
冬用タイヤの収納やゴミの仮置き場などとして活躍してくれる「物置き」
そんな物置ですが、間取りを計画する段階で設置場所を検討しておかないと後悔につながる可能性があります。
物置きの場所を決めておいた方がよい理由
- 駐車場や通路の広さに影響する可能性があるから
- 設置場所が使い勝手に大きく影響するから
- 置きたいサイズの物置きが置けなくなる可能性があるから
決めておいた方がよい理由①駐車場や通路の広さに影響する可能性があるから
あらかじめ物置きの設置場所を検討していないと、結果的に置ける場所に置くようになってしまい、駐車場や通路に影響する可能性があります。
特に中型もしくは大型の物置きを設置する場合は広いスペースが必要となるため、あらかじめ設置場所を検討しておく必要があります。
わが家の場合、間取りをシミュレーションする際に物置きの存在を忘れてしまっていて、駐車場が狭くなってしまいました。
元々2台駐車予定だった駐車場が1台しか停められなくなり、とても後悔しています。
決めておいた方がよい理由②設置場所が使い勝手に大きく影響するから
あらかじめ物置きの設置場所を検討していないと、結果的に置ける場所に置くようになってしまいます。しかし、物置きは設置場所が使い勝手に大きく影響します。
物置きの設置場所としては玄関や駐車場の近くがオススメです。
玄関の近くに物置きがあると中に宅配ボックスを収納することができたり、段ボールなどのゴミの仮置き場としても利便性が向上します。また、駐車場から近いとアウトドア用品などの出し入れが楽になるので、オススメです。
決めておいた方がよい理由③置きたいサイズの物置きが置けなくなる可能性があるから
あらかじめ物置きの設置場所を検討していないと、空きスペースに置けるサイズのものしか設置できなくなり、本来置きたかったサイズの物置きが置けなくなる可能性があります。
物置きのサイズは中に収納できるものに大きく影響します。自転車やテントなどの大きなものを収納するなら中型から大型の物置きが必要になるでしょう。また、収納したい物が大量にある場合も同様に大きなサイズの物置きが必要となります。
本来、物置き内に収納したかったものが収納できないと玄関や空き部屋に収納するしかなくなり、結果的に室内が煩雑になってしまう可能性があるので、注意しましょう。
室外機を置くスペースをあらかじめ決めておけばよかった
外構を計画する段階で見落としがちなのが、エアコンの室外機やエコキュートの設置場所です。
一見外構にはあまり関係なさそうですが、あらかじめ設置場所を決めていないと後悔につながる可能性があります。
設置場所を決めておいた方がよい理由
- 駐車場や通路の広さに影響する可能性があるから
- エコキュートが浴室から遠いとお湯が出るまでに時間がかかる
- エアコンと室外機までの距離が遠いと性能が落ちてしまうから
決めておいた方がよい理由①駐車場や通路の広さに影響する可能性があるから
あらかじめエアコンの室外機やエコキュートの設置場所を検討していないと、結果的に置ける場所に置くようになってしまい、駐車場や通路に影響する可能性があります。
わが家の場合、間取りをシミュレーションする際に室外機やエコキュートの存在を忘れてしまっており、駐車場が狭くなってしまいました。
特に家のまわりの通路が狭い場合、人が通れなくなってしまう可能性があるので、注意しましょう。
決めておいた方がよい理由②エコキュートが浴室から遠いとお湯が出るまでに時間がかかる
あらかじめエコキュートの設置場所を検討していないと、浴室からの距離が遠くなってしまい、浴室でお湯が出るまでの時間に影響を与える可能性があります。
わが家の場合、間取りをシミュレーションする際にエコキュートの存在を忘れてしまっており、浴室との距離が遠くなってしまいました。
使用する場所 | からの距離 | エコキュートまでの時間 | お湯が出る
---|---|---|
キッチン | 3m | 15秒 |
洗面台 | 7m | 32秒 |
浴室 | 9m | 37秒 |
冬に温かいお湯が出始めるまでに時間がかかるため、エコキュートの位置をあらかじめ浴室近くに計画できていたらよかったと後悔しています。
決めておいた方がよい理由③エアコンと室外機までの距離が遠いと性能が落ちてしまうから
あらかじめエアコンの室外機の設置場所を検討していないと、室外機と本体をつなぐ配管の長さが長くなってしまい、エアコンの性能に影響を与える可能性があります。
エアコンメーカーのダイキンの標準仕様書内には「配管長さが長くなるほど能力が低下することがあります。出来るだけ短い配管になるように設計してください」と記載されています。(ダイキン住宅設備用カタログより一部抜粋)
室外機を壁付けにすることで配管は短くすることができますが、運転音が室内に響いてしまう可能性があるので、寝室のエアコンの室外機の設置位置には、特に注意しましょう。
外構の【設備】に関する後悔
敷地内に砂利を敷いておけばよかった・敷かなければよかった
敷地内に砂利を敷くことにはメリットとデメリットがあり、砂利を敷いておけばよかった派と敷かなければよかった派の意見に分かれます。
砂利を敷く メリット | デメリット | 砂利を敷く
---|---|
雑草対策になる 玄関が汚れづらくなる 土埃の発生を抑えられる 上を歩くと音がするので、防犯対策になる 庭の見た目がよくなる | 掃除しづらい 底の薄い靴で歩くと痛い 子どもが投げて遊んでしまう可能性がある 石が跳ねて、家や車が傷つく可能性がある 追加費用が発生する |
敷地内に砂利を敷く1番のメリットは雑草対策が安価にできることです。
敷き砂利は一般的な戸建て住宅の駐車場や庭で利用されるコンクリート舗装と比べると、3分の1~6分の1程度の費用で施工することができます。
種類 | (1m2当たり) | 単価の目安
---|---|
砂利 | 3千円 ~5千円程度 |
アスファルト | 5千円 ~8千円程度 |
コンクリート | 1万5千円 ~2万円程度 |
一方、敷地内を砕石にする主なデメリットは掃除しづらくなることです。
砕石の上に落ちた葉っぱや枝は掃いて集めづらいため、掃除の手間が増えてしまいます。
砂利はアスファルトやコンクリートで舗装するほどは予算がないけれど、なるべく草引きや玄関の掃除を楽にしたい方にオススメです。
敷地内を全部コンクリートにしたらよかった・しなければよかった
敷地内をコンクリートで舗装することにはメリットとデメリットがあり、コンクリートにすればよかった派としなければよかった派の意見に分かれます。
わが家の場合はコンクリートにすればよかった派でした。
コンクリート舗装 メリット | コンクリート舗装 デメリット |
---|---|
雑草対策になる 虫の発生が予防できる 耐久性が高い 玄関が汚れづらくなる 湿気対策になる | 施工費用が高い 漏水があるとコンクリートを割らないといけない 照り返しが眩しい ガーデニングができない 撤去する際は費用が高い |
敷地内をコンクリート舗装にする1番のメリットはしっかりとした雑草対策ができるという点です。
砂利の場合は薄くなったところから所々雑草が生えることがありますが、コンクリート舗装の場合は割れない限りは雑草が生える心配はありません。
一方、敷地内をコンクリート舗装にする主なデメリットは施工費用が高いことです。
コンクリート舗装は敷砂利と比べると、3倍~6倍程度の費用が必要となります。
種類 | (1m2当たり) | 単価の目安
---|---|
砂利 | 3千円 ~5千円程度 |
アスファルト | 5千円 ~8千円程度 |
コンクリート | 1万5千円 ~2万円程度 |
わが家の場合、基礎+全舗装(133.8m2)で132万円と破格の安さで施工していただけました。
以前住んでいた家が土の庭付きの家で、すぐに草が伸びてきたり、虫が大量発生していたので、自分の家は絶対にコンクリートで舗装すると決めていました。
初期費用は少しかかりましたが、コンクリートは耐久性が高いため、この先ずっと虫や草に悩まされなくて済むと思うと本当によかったです。
コンクリートで舗装することで、敷地の境界線がはっきりするので、ご近所トラブルが心配な方にもオススメです。
コンクリート舗装部分に勾配をつけておけばよかった
敷地をコンクリートで舗装する際に、勾配をつけていないとトラブルの原因となる可能性があります。
勾配をつけないと起こるトラブル
- コンクリートの上に水たまりができる
- コンクリートに苔が生えやすくなる
- コンクリートの上が汚れやすくなる
コンクリートの上に水たまりができる
コンクリートに勾配をつけていないと、水たまりができてしまう可能性があります。
水たまりがあると車の乗り降りの際に靴が濡れてしまいますし、雨上がりのたびに避けて通らないといけなくなるので不便です。
特に駐車場や洗濯物を干すスペースには水たまりができないように注意しましょう。
コンクリートに苔が生えやすくなる
コンクリートに勾配をつけていないと、水の乾きが悪くなり、苔が生えやすくなります。
コンクリートの上に苔が生えていると見た目も悪いですし、滑って転倒してしまう危険性もあります。
特に家と家の間の通路などの日当たりの悪い箇所には要注意です。
コンクリートの上が汚れやすくなる
コンクリートに勾配をつけていないと、土ぼこりや葉っぱなどが雨で流れていかないため、汚れが溜まりやすくなります。
白いコンクリートの上だと汚れが目立ちやすいため、来客に不衛生な印象を与えてしまいます。
わが家の場合はコンクリート部分に1~2%程度の勾配をつけてもらいました。
狭い通路も勾配をつけておいたことで、汚れが溜まりづらく、水たまりもできていないので、勾配をつけておいてよかったです。
敷地内をコンクリートで舗装する場合は、排水したい箇所に向けて1~2%ほど勾配をつけておくのがオススメです。
カーポートが必要だった・不要だった
駐車場にカーポートをつけることにはメリットとデメリットがあり、カーポートをつければよかった派とつけなければよかった派の意見に分かれます。
わが家の場合はカーポートをつければよかった派でした。
カーポート メリット | カーポート デメリット |
---|---|
車の乗り降りの際に雨で濡れなくて済む 車が花粉や黄砂などで汚れづらくなる 車が紫外線で傷むのを防ぐことができる 車の除雪作業をしなくて済む 外作業の際に日よけになる 車内温度の上昇を抑えられる | 施工費用が高い 柱が邪魔で駐車場が狭くなる 場所によっては玄関に圧迫感がでる 屋根が壊れる可能性がある 1階の日当たりに影響する可能性がある 駐車できる車両に制限がかかってしまう |
駐車場にカーポートをつける最大のメリットは車の乗り降りの際に雨で濡れなくて済むという点です。
子どもを抱っこしていたり、買い物の荷物がある時に、車から降りて傘をさすことができるので、濡れることなく玄関まで入ることができます。
一方 、駐車場にカーポートをつける主なデメリットは施工費用が高いことです。
FIRST 600タイプ | エフルージュZ価格 | カタログ詳細 |
---|---|---|
基本セット | ¥276,400‐ | (51⁻24) H20 奥行5052 ×間口2422 |
たて2連棟セット | ¥572,400‐ | (J51・J51⁻24) H20 奥行10064 ×間口2422 |
M合掌セット | ¥576,400‐ | (M51⁻24・24) H20 奥行5052 ×間口4860 |
Y合掌セット | ¥579,400‐ | (Y51⁻24・24) H20 奥行5052 ×間口4860 |
車1台用のカーポートでおよそ30万円~50万円、車2台用でおよそ60万円~100万円が施工費用の目安となっており、住宅のオプションの中では高額な部類に入ります。
わが家の場合は、カーポートは設置しませんでした。
駐車場が玄関前にあるので、玄関が暗くなるのと見積り額が36万円と高額だったため、設置をあきらめました。
ですが、実際に生活していると雨の日に不便さを感じることは多く、他のところで予算を調整できるならカーポートがあればよかったと感じています。
特に子育て世代は出かける際の荷物が多かったり、買い物の量も多く両手がふさがっていることも多いので、カーポートはつけておくのがオススメです。
フェンスが必要だった・不要だった
敷地にフェンスをつけるにはメリットとデメリットがあり、フェンスをつければよかった派とつけなければよかった派の意見に分かれます。
わが家の場合は、フェンスをつければよかった派でした。
フェンスをつける メリット | フェンスをつける デメリット |
---|---|
転落を防止できる 布団や洗濯物を干すことができる 目隠しになる 敷地の境界が明確になる 防犯効果がある | 設置費用が必要になる 背の高いフェンスは日当たりが悪くなる可能性がある 隙間の狭いフェンスは風通しが悪くなる可能性がある 圧迫感を感じる可能性がある 雑草のつるが巻き付く |
敷地にフェンスをつける主なメリットは転落防止になる点と目隠しになる点です。
敷地に高低差がある場合に転落してケガをすることを防いでくれます。また、隙間の狭い「目隠しフェンス」を採用することで、周囲の視線からプライバシーを守ることができます。
一方、敷地にフェンスをつける主なデメリットは設置費用が必要になることです。
フェンスの種類 | m単価 | 詳細 |
---|---|---|
スチール製 フェンス | ¥8,900‐ | メッシュ フェンス AM型(間柱式) 幅2000 ×高さ1000 |
アルミ製 フェンス | ¥12,720‐ | アルメッシュ フェンス フリーポールタイプ 幅1979.5 ×高さ1000 |
ハイスクリーン フェンス | ¥45,037‐ | ハイスクリーン フェンス フリーポールタイプ 幅1967.5 ×高さ1600 |
最も安価なスチール製のメッシュフェンスで1mあたり5千円~2万円、目隠しフェンスだと1mあたり1万円~5万円が必要となります。
例えば家の外周が40mある場合だと最も安価なスチール製のメッシュフェンスでも20万~80万円の追加費用が必要となります。
わが家の場合は敷地に2m以上の高低差があったため、メッシュフェンスを設置しました。
施工費用も含めて、18mで40万円かかりましたが、転落防止のためにフェンスが必須でした。
思わぬメリットとして、フェンスがあることで洗濯物や布団を引っかけて干すことができるので、とても助かっています。
敷地に高低差がある場合や1階のプライバシーを守りたい場所だけでなく、洗濯物干しスペースにもフェンスをつけておくのがオススメです。
ウッドデッキが必要だった・不要だった
ウッドデッキをつくることにはメリットとデメリットがあり、ウッドデッキをつくればよかった派とつくらなければよかった派の意見に分かれます。
わが家の場合はつくらなければよかった派でした。
ウッドデッキの メリット | ウッドデッキの デメリット |
---|---|
家族のだんらんスペースとして活用できる 洗濯物干しスペースとして活用できる 室内への出入りが楽になる | メンテナンスが必要となる 設置費用がかかる ウッドデッキ下に汚れが溜まりやすくなる |
ウッドデッキをつくる1番のメリットは家族のだんらんや家事のスペースとして活用できるという点です。
ウッドデッキがあればウッドデッキの上で子どもと遊んだり、ニオイを気にせずに焼肉を楽しむこともできます。また、天気の良い日には、洗濯物や布団を干したりと家事スペースとしても利用できます。
一方、ウッドデッキをつくる主なデメリットはメンテナンスが大変なことです。
自然の木材を利用したウッドデッキはきちんとメンテナンスをしていないと5年程で寿命を迎えてしまいます。
10年、15年と長く使用するには適切なメンテナンスを行う必要があります。
必要なメンテナンスとは?
- 砂ぼこりはこまめに取ります。
- 季節ごとにデッキブラシ等で軽くこすり、水を流します。
- コケのようなものが生えてきた時は、デッキブラシでこすれば落ちます。
- 木材保護塗装は、おおよそ1年~2年位の間隔で定期的に塗りなおすことが大切です。
一般社団法人住宅金融普及協会HPより一部引用
わが家の場合はメンテナンスを続けていく負担と設置費用を考慮して、ウッドデッキはつくりませんでした。
知り合いの家がリビングと併設して庭の前にウッドデッキをつくっていましたが、ウッドデッキ下は汚れが溜まりやすく、狭いので掃除が大変そうでした。
どうしてもウッドデッキをつくりたい場合は、天然木でなく人工木のウッドデッキがオススメです。
人工木のウッドデッキなら湿気で腐ることがなく、シロアリによる被害の心配もいりません。また、ささくれになることもないので、小さな子どもを遊ばせるのにも安心です。
玄関へのスロープが必要だった・不要だった
玄関のスロープについては、家族の身体的な特徴や年齢などを考慮し、必要性を検討することが重要です。
玄関にスロープが必要となるケースの例
- 家族内に車椅子を使用している人がいる場合
- 親との二世帯住宅の場合
- 家族内に足が不自由で階段が上がれない人がいる場合
日常的に車椅子を使用して生活している人にとっては、少しの段差でも大きな負担となるため、玄関までのスロープは不可欠なものとなります。
しかし、自分達の将来的な利用を考えてつけたスロープは不要だったと後悔につながる可能性があります。
後悔につながる理由
- 理由①使われないスロープになってしまう可能性があるから
- 理由②スロープの設置には広いスペースが必要となるから
- 理由③スロープの設置には設置費用がかかるから
将来のためのスロープが不要な理由①使われないスロープになってしまう可能性があるから
将来を見越して設置したスロープは使われないスロープになってしまう可能性があります。例えば足腰が丈夫で自足歩行が可能な状態のまま亡くなる可能性もありますし、要介護状態になったとしても、自宅で介護できなくて施設に入る可能性もあります。
せっかく高い費用やスペースを使って設置したスロープが使われないのでは全く意味がありません。
そもそも将来的にスロープが必要となるかは現時点では誰にも分らないなら、必要になってから設置を検討するのがオススメです。
将来のためのスロープが不要な理由②スロープの設置には広いスペースが必要となるから
スロープは階段と比べ、設置するのに広いスペースが必要となります。
敷地の広さに余裕がある場合は問題ないかもしれませんが、将来使われるか分からないスロープを設置するために、駐車場や通路が狭くなってしまったのでは後悔につながる可能性があります。
スロープが必要な要介護状態になった時には車を運転することもなくなっていて、若い頃と比べると駐車場の必要性が下がっている可能性が高いので、必要になってから計画するのがオススメです。
将来のためのスロープが不要な理由③スロープの設置には設置費用がかかるから
一般的な戸建住宅用のスロープを設置するには、コンクリートや手すりなどの費用として20万~50万円程度が必要となります。
例えば、20万~50万円程あれば、カーポートやフェンスの設置費用の多くをまかなうことができるでしょう。将来使われるか分からないスロープを設置するために、他のオプションを我慢したのでは後悔につながる可能性があります。
そもそも将来的に車椅子生活を送るかどうかわからないため、要介護状態になりスロープや手すりが必要になったら、介護保険による補助金を活用して住宅を改修するのがオススメです。
わが家の場合は現時点では家族が必要としていないため、スロープは設置しませんでした。
将来的にスロープや手すりが必要となったら、介護保険による補助金を活用して住宅を改修する予定としています。介護保険を活用した場合、最大20万円分の工事費に適応され、9割~7割は補助金でまかなうことができます。
玄関までのスロープについては、現時点で家族が必要としているなら設置し、現時点で家族が必要としていないなら、将来的に必要になった際に補助金を活用して設置するのがオススメです。
宅配ボックスを置く場所をあらかじめ決めておけばよかった
最近は、ネット通販の利用が増えたこともあり、自宅に宅配ボックスを置く家が増えてきました。
宅配ボックスとは、在宅・不在問わず、届いた荷物を受け取ることができる便利な収納スペースです。
受取人が家にいない時はもちろん、着替え中や調理中ですぐ玄関先に出ることができない時でも、荷物を受けとることが可能です。
そんな便利な宅配ボックスですが、外構を計画する段階で配置場所を決めておかないと後悔につながる可能性があります。
場所を決めておいた方がよい理由
- 宅配ボックスは玄関付近にないと宅配員が見つけられなくなるから
- 雨ざらしになると劣化してしまうから
- 出しっぱなしだと外観が悪くなるから
宅配ボックスの設置場所をあらかじめ決めておいた方がよい最大の理由は、設置場所によっては宅配員が見つけられなくなってしまうからです。
せっかく宅配ボックスを設置しても宅配ボックスを見つけてもらわなければ、意味がありません。そのため、宅配ボックスは一般的に玄関付近に設置するのがオススメです。
わが家の場合は玄関横の倉庫内に宅配ボックスを設置しました。
倉庫の中に保管しておくことで、外観を損なうことはありませんし、宅配ボックスが劣化することを防ぐことができますので倉庫の中に設置するのはオススメです。
立水栓の位置をきちんと計画しておけばよかった
外につける水道は立水栓(りっすいせん)や水栓柱(すいせんちゅう)と呼ばれ、水をよく利用する場所の近くに計画するのが一般的です。
しかし、外構を計画する中で駐車場の位置や倉庫の配置などにより、水をよく利用する場所から離れて設置してしまった場合、後悔につながる可能性があります。
オススメの立水栓の位置
- 駐車場の近く
- 玄関の近く
- ガーデニングスペースの近く
オススメの立水栓の位置①駐車場の近く
駐車場では洗車をする際に大量の水を使用します。もし駐車場近くに立水栓がないと、毎回長いホースを引っ張ってくる必要があり、洗車作業がとても大変になります。
また、夏場に子どものプール遊びをする際にも広い駐車場を利用するケースは多く、同じく大量の水を使用するため、駐車場の近くに立水栓を計画しておくのはオススメです。
オススメの立水栓の位置②玄関の近く
玄関付近に立水栓があることで、玄関に入る前に泥を落としたり、玄関周辺を掃除する際に水で汚れを流すことができます。
玄関につきがちな泥汚れはホウキで履いたりするよりも水で流した方が綺麗になるので、玄関の近くに立水栓を計画するのはオススメです。
オススメの立水栓の位置③ガーデニングスペースの近く
ガーデニングや野菜づくりが趣味の方にとっては、作業スペースの近くにも立水栓が必要となります。
水やりは毎日の作業になるので、遠くからバケツやジョーロに入れて水を運ぶのは重労働です。
ガーデニングや野菜づくりが趣味で専用のスペースを計画している方は近くに立水栓を計画するのがオススメです。
わが家の場合は駐車場と玄関近くに1つと、洗濯物干しスペースの近くに1つ立水栓をつけました。
洗濯物干しスペースの近くにつけた立水栓は主に洗濯前の予洗いや靴洗い場として利用しています。
水受けがあることで、水を溜めることができるので泥汚れがひどい洗い物を洗濯する前の予洗い場として活躍してくれています。一方で外にある水受けの排水は落ち葉などで詰まりやすいため、水受けの近くに植栽は計画しないのがオススメです。
駐車場と玄関の近くにつけた立水栓は主に洗車用に利用しています。
蛇口が2口あることで、洗車用のホースを繋いだまま、バケツに水を溜めたい時などにもうひとつの蛇口を利用できるので、駐車場の立水栓は2口にするのがオススメです。
まとめ:みんなの後悔を活かして、理想的な外構を手に入れよう
駐車場や庭などに必要な広さや設備などは家族構成やライフスタイルによって異なるため、十分に検討しておくことが重要です。
しかし、実際には住んでみないと分からない部分も多いため、後悔のない外構にするためには、既に新築を建てた人の後悔ポイントを自分の家づくりに活かすのがオススメです。
外構の後悔まとめ
外構の【間取り】に関する後悔
外構の【設備】に関する後悔
外構は家の見た目だけでなく、暮らしやすさに大きく影響します。
「みんなの後悔」を家づくりに活かして、理想の家づくりに役立ててみてください。
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