- 簡単な間取りのシミュレーション方法が知りたい
- 間取りを自作してみたい
- 間取りのシミュレーションってエクセルでもできる?
間取りの作成は注文住宅において、家づくりのメインイベントであり、後悔したくないならシミュレーションを入念に行うことが重要です。
そんな間取りのシミュレーションですが、わが家はエクセルを使って行いました。
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この記事では、わが家が実践した、誰でも取り組みやすいエクセルを使った間取のシミュレーション方法をご紹介します。
エクセルを普段から使い慣れている方にとっては操作を1から覚える必要もなく、簡単にシミュレーションができる方法となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
【3ステップ】エクセルを使った間取りのシミュレーション方法
ステップ①エクセルのセルを尺モジュールに設定する
シミュレーションを行う準備として、エクセルのセル(マス目)を半畳サイズの尺モジュールに設定します。
ここ注意
畳のサイズは地域や使用される住宅に合わせて、主に4種類あります。
畳の種類 | 畳のサイズ | 使われる地域 ・住宅 |
---|---|---|
京間 | 955mm ×1910mm | 関西地方、中国、四国 九州地方など |
中京間 | 1820mm ×910mm | 近畿や四国、東北地方など |
江戸間 | 880mm ×1760mm | 東京を中心に関東地域など |
公団間 | 1700mm ×850mm | 集合住宅で利用される |
この記事の中で登場する尺モジュールは中京間の半畳サイズ(910mm×910mm)です。
半畳の尺モジュールに設定しておくことで、シミュレーションが簡単にできるようになります。
セルの尺モジュール設定方法
①エクセルの列を選択
②右クリック→列の幅を選択
③列の幅を3.63に設定
④エクセルの行を選択
⑤右クリック→行の高さを選択
⑥行の高さを25.5に設定
エクセル上の1㎝が実際の1mに設定された状態になります。
試しに図形を縦1.82㎝×横0.91㎝に設定してみると、ちょうど1畳の大きさになっていることが確認できます。
セルの枠を点線に変更
後々作業しやすいように、セルに点線をつけます。
①セルを選択→右クリック→セルの書式設定を選択
②罫線(けいせん)のシートを選択→線のスタイルから点線を選択
③右側の罫線設定位置を選択するところ全てを選択→OKボタンをクリック
設定完了
ステップ②土地の形状を作図
作図するためには、土地の形状を把握する必要があります。
土地の形状を把握する方法
方法①地籍測量図を確認
方法②現地を測量して確認
土地の正確な形状については「地積測量図」と呼ばれる図面で確認できます。
地積測量図のサンプル
地積測量図の所得が困難な方は、実際に現地でメジャーを使って測りましょう。
あくまでもシミュレーションなので、多少の誤差があっても問題ありません。
土地図形の作成方法
①挿入→図形から線を選択
②図形を選択→サイズとプロパティをクリック
③土地の形状に合わせた長さ(実測値の100分の1)を幅に入力
④作図した線をグループ化して作成完了
shiftキーを押したまま図形を選択→右クリックからグループ化を選択
ステップ③間取り図形の作図
室内及び室外の間取りに必要な要素を、図形を使って作成します。
室内に必要な図形例
玄関、廊下、トイレ、リビング・ダイニング、畳スペース、キッチン、子ども部屋、脱衣所、洗面所、浴室、階段、ソファーなどの大型家具、窓、ドア、テレビなど
室外に必要な図形例
駐車場、駐輪場、倉庫、洗濯物干しスペース、エアコン、エコキュートの室外機、フェンスなど
何から手をつければよいか分からないという方は、理想に近い間取り図を参考にすると、とても作業しやすくなります。
タウンライフ家づくりという無料サービスを使えば、簡単に間取り図の例が見られますので、活用してみてください。
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四角形の間取り図形作図方法
大半の図形は四角形の図形で表示することが可能です。
①図形の四角形を選択
②適当なサイズで四角形を作図
③図形を選択→右クリックでサイズとプロパティを選択
④サイズを調整
例として四畳半の畳スペース作図します。
高さと幅を1畳半の長さの100分の1(2.73㎝)に設定すれば、四畳半の図形が作成可能です。
開き戸図形作図方法
開き戸は四角い図形では開く方向が表現できないので、パイ図形を使って作図します。
①図形のパイを選択
②適当なサイズでパイを作図
③サイズと向きを調整して、作図完了
この作業を繰り返し、必要な間取りの図形をすべて作図し、重ねていくことでシミュレーションすることができます。
間取り作成時によく使う5つの機能
図形を重ねる
図形を重ねて表示することで、全ての図形を表示することができます。
図形の上で右クリックし「最前面へ移動」「最背面へ移動」という項目を選択することで、図形の重ねる順番を変更できます。
例えば床の場合、最背面に作図し、その上に他の図形を重ねていきたいので、最背面へ移動します。
図形を透明にする
図形を透明にすることで、階段下の収納を作図したり、重なったテキストが見えるようにできます。
①図形を選ぶ→右クリック→図形の書式設定を選択
②塗りつぶしの透過性のパーセンテージを調整
図形にテキストを追加する
図形にテキストを追加しておくことで、何の図形なのか分かりやすくなります。
①図形を選ぶ→右クリック→テキストの編集を選択→テキストを入力
図形の線の太さを変更する
図形の線の太さを変更することで、図形の境界線が分かりやすくなります。
①図形を選ぶ→右クリック→図形の書式設定を選択
②線のスタイルから線の幅や線の種類を変更することが可能
間取りのシミュレーションを行って、納得のいく間取りを手に入れよう!
後悔のない家づくりにしたいなら、シミュレーションを繰り返し行うことが最重要です。エクセルなら、基本機能を使って簡単に間取りのシミュレーションが可能です。
ぜひ、今回紹介したシミュレーション方法を参考に、家族で間取りについて話し合ってみてください。
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