- 注文住宅の照明で失敗したくない
- 照明を計画する際に知っておいた方がよいことってあるの?
- 実際に家を建てた人の感想を知りたい
新築の照明計画は、日々の暮らしすさや室内の雰囲気づくりに影響する重要な工程です。
しかし、初めての家づくりでよく分からずに建築士やハウスメーカーの担当者から提案された案をそのまま採用してしまい、後悔する人が後を断ちません。
この記事では、新築の照明に関する【よくある後悔・失敗】について解説いたします。
他の人の後悔や失敗を避けることで、満足度の高い照明計画ができるので、ぜひ参考にしてみてください。
ダウンライトに関する後悔ポイント
ダウンライトとは天井に埋め込んで設置する小型の照明機器です。
ダウンライトを使用することで、天井の高さから飛び出してこないため、部屋がスッキリとした印象になります。
そんなダウンライトですが、デメリットもあり、知らずに採用してしまうと後悔につながることがあります。
ダウンライトにしたら、天井や壁が暗くなった
「ダウンライトにしたら、天井や壁が暗くなってしまった」という後悔は、実はよくあるダウンライトの後悔のひとつです。
ダウンライトには光が横に広がりづらいという特徴があるため、ダウンライトの種類や特徴を理解した上で、照明を計画するする必要があります。
照明計画のポイント
- 拡散タイプと集光タイプの違い
- 壁からの距離と光の当たり方
- 壁や天井を明るくする方法
拡散タイプと集光タイプの違い
メインの照明として使用するダウンライト(全般照明用)は、光が広い範囲に拡散する拡散タイプと狭い範囲を集中的に照らす集光(中角・広角)タイプに分かれます。
「中角」「広角」とは光の広がる角度のことで、を中角、30°以上90°未満を広角と呼びます。つまり、集光タイプの中でも中角の方がより光が集中し、狭い範囲を照らすものになります。
拡散タイプは広く均一に照らしたい場所、集光タイプはポイント的に明るくしたい場所や壁面を照らすなど陰影のメリハリをつけたい場所に使用するのがオススメです。
壁からの距離と光の当たり方
ダウンライトを設置する際に重要になるのが、壁からの距離です。距離が離れすぎると壁面まで光が届かなくなり、壁に暗い部分ができる原因となります。
一般的によく使用される100W(ワット)の拡散タイプのダウンライトの場合は、壁からの距離を1m程度までに設定するのがオススメです。
壁からの距離と光の当たり方↓↓
集光 | 60W 60W 拡散 | 100W 集光 | 100W 拡散 |
---|---|---|---|
15cm | 写真なし | 15cm | 写真なし |
30cm | 30cm | 30cm | 30cm |
写真なし | 45cm | 写真なし | 写真なし |
写真なし | 60cm | 写真なし | 60cm |
わが家の事例を元に、影のでき方を解説します。
わが家のダウンライトには大光電機株式会社のDDL-5104AWというダウンライトを採用しました。
ダウンライトの壁からの距離と天井から光が当たり始めるまでの、影になっている部分の長さをまとめました。
写真 | 壁からの 距離 | 影の 長さ |
---|---|---|
20cm | 約10㎝ | |
30cm | 約15㎝ | |
80cm | 約40㎝ | |
110cm | 約50㎝ | |
200cm | 約100㎝ |
ダウンライトと壁との距離が100cmを越えてくると、壁が若干暗く感じる程度です。
200㎝も離れるとかなり暗くなるで、ダウンライトを追加しておけばよかったです。
100Wの拡散タイプのダウンライトを採用する場合は、壁からの距離を1m程度までに設定し、それ以上になる場合はダウンライトや間接照明の追加を検討しましょう。
壁や天井を明るくする方法
ダウンライトをメインの照明にした時に起こる壁や天井の暗さを解決するには、間接照明を利用するのも有効な方法のひとつです。
カーテン照明を活用した事例
スポットライトを活用した事例
ブラケットライトを活用した事例
スタンド型の間接照明を活用した事例
スタンド型の間接照明なら、後から設置することができ、暗さが気になった箇所をピンポイントで照らすことができます。
自分好みの間接照明を探すのも、家づくりの楽しみのひとつです。
ダウンライトの数が多すぎた・足りなかった
「ダウンライトの数が多すぎた・足りなかった」という後悔も、実はダウンライトのよくある後悔のひとつです。
ダウンライトの数が多いと天井がゴチャゴチャした印象になります。逆に少なすぎると暗くなり、快適な生活空間を損なう要因となります。
注意ポイント
- ポイント①ダウンライト数の目安
- ポイント②垂れ壁などの有無
ダウンライト数の目安
一般家庭で使用されるダウンライトは主に60Wと100Wの2種類があります。
設置するダウンライト(拡散タイプの場合)の目安は60Wの場合、約1.3畳につき1個で、100Wの場合は約2畳に1個とされています。(Panasonic:すまいのあかり設計書より)
例えば20畳のリビングを100Wのダウンライトで計画するなら、10個が目安となります。
わが家のリビングでは20.25畳のスペースに対し、16個の100Wダウンライトをつけました。
目安とする個数より多くつけましたが、実際に生活してみて、特に多すぎると感じることはありませんでした。
狭い空間に大量に設置すると多すぎる印象を受けるため、バランスよく配置するように心がけましょう。
垂れ壁(たれかべ)の有無
垂れ壁(天井から50cmほど下がっている壁)がダウンライトの近くにある場合、垂れ壁によって光が遮断されてしまいます。
その結果、垂れ壁の反対側に暗い場所ができてしまうため、ダウンライトが足りなかったという後悔につながる場合があります。
垂れ壁によって光が遮られる箇所には、内側と外側にダウンライトを配置するようにしましょう。
ダウンライトの配置が悪く、見栄えが悪くなった
ダウンライトの配置を検討する際に、家具の配置に気を取られすぎると、不規則な配置になってしまい、見栄えが悪くなってしまう原因となります。
ダウンライトの配置を検討する際は、統一感をもたせるように配置するのがポイントです。
具体的な方法
- 孤立したダウンライトをつくらない
- ダウンライトの間隔を均等にする
孤立したダウンライトをつくらない
ダウンライトは2つから4つのかたまりでデザインすることが多く、孤立したダウンライトがあると全体のバランスが悪くなりがちです。
孤立したダウンライトをつくらないことで、統一感のある配置にすることができます。
ダウンライトの間隔を均等にする
壁からの距離やダウンライト間の距離を統一することで、統一感が出て、見た目がスッキリとします。
照明下の家具の配置に気を取られすぎず、全体のバランスを意識するのが重要です。
電球一体型のダウンライトにしておけばよかった
LEDダウンライトには電球が切れたときに器具ごと交換する一体型と自分で交換できる電球交換型の2種類があります。
種類 | 特徴 | カタログ 価格 |
---|---|---|
一体型 | 照明器具が安価 | 6,300円 |
電気交換型 | 照明器具が高価 | 16,800円 |
価格を比較した製品の詳細
一体型:大光産業株式会社(DDL-5104AW)
電球交換型:大光産業株式会社(DDL-3966YWG)
電球交換型を採用した場合、初期費用が高くなります。また、電球交換時期になると照明器具自体の耐用年数が近くなるため、一体型にしておけばよかったと後悔する可能性があります。
LEDの寿命40,000時間は一日平均10時間点灯したとしても約10年となります。照明器具の寿命が8〜10年であることを考慮すると、基本的にLED光源のみの交換は必要ありません。(大光電機株式会社公式HPより引用)
LEDダウンライトの電球は寿命が長く、蛍光灯のように頻繁に交換が必要なものはないので、ダウンライトを採用するなら一体型のタイプがオススメです。
ダウンライトにしたら、数が増えて金額が高くなってしまった
ダウンライトはひとつで照らすことができる範囲がシーリングライトと比べ狭いです。そのため、ダウンライトをメインの照明にすると、必要な照明の数が増えてしまい、コストが高くなってしまいます。
わが家のリビング(20.25畳)をシーリングライトで計画した場合とダウンライトで計画した場合の比較↓↓
種類 | 必要個数 | 価格 (設置費含む) |
---|---|---|
ダウンライト | 16個 | 132,800円 |
シーリング ライト | 3個 | 64,550円 |
価格を比較した製品や設置費用の詳細
ダウンライト:大光産業株式会社(DDL-5104AW)1個当たり6,300円
設置費用:1個当たり2,000円
シーリングライト:大光産業株式会社(DCL-40504W)1個当たり19,500円
設置費用:1個当たり2,000円
メインの照明にダウンライトを採用する際は、予算をオーバーしてしまわないように、しっかりと予算を把握しておくことが重要です。
コストを抑える方法として、間取りによって、シーリングライトと使い分けるのがオススメです。
わが家の場合は、畳スペース、寝室、子ども部屋はシーリングライトを採用しました。
シーリングライトなら、下から見上げたときの眩しさが軽減でき、安いタイプでも調光調色機能(照明の明るさや色を調整できる機能)が付いているので、寝室・子ども部屋の照明にオススメです。
リビングのダウンライトを調光調色できるタイプにしておけばよかった・しなくてもよかった
新築時のリビングのダウンライトの選択において、調光調色機能の有無が後悔の要因となることがあります。
調光調色機能とは照明の明るさや色を調整できる機能で、好みや使用シーンに合わせて自由に調整することができます。
調光調色機能の必要性については、家族構成や生活スタイルによって異なるため、必要性を見極める必要があります。
調光調色機能を採用した方が良い人
例えばこのような人
- 時間帯によって光を調整したい人
- シーンに合わせて光を調整したい人
時間帯によって光を調整したい人
調光調色機能があると、日中は明るめの光にしておき、夜は落ち着いた色に変えるといった時間帯に合わせて、明るさや光の色を調節することができます。
シーンに合わせて光を調整したい人
調光調色機能があると、細かい作業をするときは明るくしたり、リラックスしたいときは暗めにするなど、シーンに合わせて明るさや光の色を調整することができます。
調光調色機能をオススメできない人
例えばこのような人
- 日ごろから光にこだわりがない人
- なるべく予算をカットしたい人
日ごろから光にこだわりがない人
ダウンライトに調光調色機能を付けた多くの人が結局、固定で使用している人が大半です。日ごろから照明の明るさにこだわりがない人にとっては、調光調色機能は不要な機能になるでしょう。
なるべく予算を抑えたい人
ダウンライトに調光調色機能をつけると、1個当たり1万円~2万円程度の増額となります。
なくべく予算を抑えたい人にとっては、実際にあまり使わないものにお金をかけるのはもったいないため、調光調色機能の必要性を慎重に判断するようにしましょう。
シーリングライトに関する後悔ポイント
シーリングライトとは、室内の天井に直接取り付ける照明器具です。安価な製品でも調光調色機能が付いているものが多く、光が横方向にも広がるため、広範囲を照らすことができます。
そんなシーリングライトにはデメリットもあるため、知らずに採用すると後悔につながる可能性があります。
シーリングライトの中に虫が入り込んでしまい、掃除が大変だった
一般的なシーリングライトは本体部分とカバー部分に分かれており、中に虫が入り込みやすく、掃除が煩わしく感じることがあります。
シーリングライトの虫対策
- 虫が入りづらいものを選ぶ
- 照明をLEDに変える
虫が入りづらいものを選ぶ
虫の侵入対策がなされた製品を選ぶことで、シーリングライトへの虫の侵入を防ぐことができます。
照明器具は施主支給と呼ばれるいわゆる持ち込みが可能な工務店が多いので、指定された照明器具の中に希望のものがない場合には施主支給も検討してみてください。
LED照明を採用する
毎日新聞の記事によると虫が照明に寄ってくる主な原因は「紫外線」にあると解説されています。(毎日新聞:疑問氷解より)白熱灯や水銀灯から発する光には紫外線が含まれるため、虫が集まってきます。
市販されているほとんどのLED照明から発する光には、紫外線を含まないため、LED照明にすることで、虫が集まることを予防できます。
わが家のシーリングライトはLEDのものを採用しました。
虫の侵入対策がなされたタイプではありませんでしたが、3年以上経過して、小さな虫が1匹侵入していた程度でした。
LED照明を採用するだけでも、かなりの虫対策になりそうです。
大きなシーリングライトにしたら、天井に圧迫感が出てしまった
好みのデザインを採用することを優先して、大きな照明を選んだ場合、圧迫感が出てしまい後悔につながることがあります。
シーリングライトによって圧迫感を感じてしまう原因は「天井の高さ」と「照明器具の大きさ」にあります。
圧迫感を感じない「天井の高さ」と「照明器具の大きさ」
一般的な住宅の床から天井までの高さは240㎝で計画されることが多く、建築基準法上では210㎝以上を確保するように定められています。
仮に高さが40㎝もある照明を選んでしまった場合、照明までの距離が近くなり、かなり圧迫感を感じてしまいます。
圧迫感を感じないようにするには、自分の身長から照明器具の高さまでの距離を50㎝以上確保するのが理想的です。
日本人男性の平均身長(171.5㎝)から逆算すると、天井までの高さが240㎝の場合、照明器具の高さは20㎝以下のものにするのがオススメです。
20㎝以下の薄型の照明なら圧迫感もなく、スッキリとした空間にすることができます。
ペンダントライトに関する後悔ポイント
ペンダントライトとは天井からコードやチェーンなどを用いて天井から吊るすタイプの照明です。ダイニングテーブルやキッチンカウンター上に採用されることが多く、室内の雰囲気づくりに活用されます。
そんなペンダントライトにはデメリットもあるため、知らずに採用してしまうと後悔につながる可能性があります。
調理や配膳などの邪魔になる
ペンダントは設置する高さや位置を間違えてしまうと、調理や配膳などの家事の邪魔になってしまうことがあります。
キッチンカウンター上に設置する場合
キッチンカウンター上にペンダントライトを設置する場合は、カウンターの中心に設置し、設置する照明器具のサイズや光量に合わせて、高さをカウンターから60㎝~80㎝の間で調整するのがオススメです。
ダイニングテーブル上に設置する場合
ダイニングテーブル上にペンダントライトを設置する場合は、テーブルの中心に設置し、設置する照明器具のサイズや光量に合わせて、高さをカウンターから60㎝~80㎝の間で調整するのがオススメです。
高さの決め方がよく分からないという方は、高さ調整が可能なタイプにしておくのがオススメです。
実際に設置してみて、理想的な高さに調整できるので、買い替えせずに済み、ムダな出費を抑えることができます。
ダイニングテーブルの位置を移動できなくなった
ダイニングテーブル上はペンダントライトの定番の設置位置です。食事が明るく照らされ、食卓を温かい雰囲気にすることができます。
しかし、ダイニングテーブルの設置位置がペンダントライトの位置によって決まってしまうため、ダイニングテーブルの位置が固定されてしまいます。
来客時などテーブルの向きを変えたいというシーンは意外と多くあります。
ダイニングテーブルの位置を固定したくない方には角度を変えられるペンダントライトがオススメです。
角度を変えられるペンダントライトを取り付けることで、テーブルの位置が多少変わっても対応することができます。
スポットライトに関する後悔ポイント
スポットライトとは照らしたい場所をピンポイントで照らすことを主な目的とした照明器具です。間接照明としてよく利用され、ダクトレールを使って設置するのが一般的です。
インテリアや壁面を照らし、意図的に影を作って部屋に立体感を演出することができます。
店舗などでの利用が多い印象ですが、最近では一般家庭でも間接照明として取り入れる人が増えてきています。
そんなスポットライトですが、デメリットもあるため、知らずに採用すると後悔につながる可能性があります。
高い位置にあって、掃除が大変
スポットライトは高い位置に取り付けられることが多く、脚立や椅子を持ってきたりと、なにかと掃除に手間がかかります。
特にリビングはエアコンの風や人の動きによってホコリが溜まりやすいため、こまめな掃除が必要となります。ダイニングテーブル付近だと、照明に油汚れが付着してしまうことも。
スポットライトがホコリで汚れていると雑然とした印象になってしまうため、掃除が苦手な方は慎重に採用を検討しましょう。
ブラケットライトに関する後悔ポイント
ブラケットライトとは、壁面に取り付ける照明器具です。リビングなどの広い空間では補助的な役割を果たし、トイレや廊下、階段などの狭い空間ではメインの照明としても、利用されます。
そんなブラケットライトにはデメリットもあり、知らずに採用してしまうと後悔につながる可能性があります。
階段に取り付けたら、家具の移動の際に邪魔になった
ブラケットライトを階段のような狭い通路に採用した場合、家具などを移動させる際に、邪魔になってしまうことがあります。
ブラケットライトは簡単には取り外しができないため、階段や廊下などに設置する場合は設置する高さやブラケットライトのサイズに注意が必要です。
ブラケットライトを設置する高さ
ブラケットライトを設置する高さは目線より少し(床面より約1.8メートル)上に設置するのが効果的とされています。(大光電気株式会社よくある質問Q &Aより)
高さが低いと人が移動する際やものを運ぶ時に邪魔になってしまうので、身長を考慮しつつ、高さを決めるようにしましょう。
わが家の場合は床から2メートルの位置に設置しました。
少し高めにすることで、狭い通路を通るときに邪魔にならないので、廊下や階段に採用する場合は1.8~2.0メートル程度がオススメです。
ブラケットライトのサイズ
大きなサイズのブラケットライトを狭い通路に設置すると、通行の妨げになってしまいます。
また、狭い通路に大きな照明をつけるとバランスが悪くなり、圧迫感を感じる原因にもなりますので、ブラケットライトを選ぶ際はサイズにも注意しましょう。
ホコリが溜まって掃除が大変
ブラケットライトはスポットライトと同様に、高い位置に取り付けられることが多く、掃除にやや手間がかかります。
高い位置の照明の掃除にはクイックルワイパーハンディ(伸び縮みタイプ)がオススメです。
取手部分が伸縮可能で、先端のふわふわなハンディ部分は、汚れたら取り替え可能です。
わが家では間接照明やエアコン、冷蔵庫上などの掃除で活躍してくれています。
照明に関するその他のよくある後悔ポイント
間接照明が必要なかった
実際に生活してみると、間接照明は必要なかったという後悔は、間接照明のよくある後悔のひとつです。
必要なかったと感じる理由
- 他の照明で十分明るいから
- 電気代が気になり、点灯していないから
他の照明で十分明るいから
間接照明はメイン照明の補助的な役割で設置することが多いため、点灯しなくても日常生活に支障が出ることはほとんどありません。
そのため、わざわざ点灯することがなく、結果的に「必要なかったのでは?」と感じてしまうことがあります。
わが家にも2か所間接照明を設置しましたが、来客時ぐらいしか点灯していません。
ほとんど来客のないような家庭にとって、点灯する機会のない間接照明は不要だと感じるでしょう。
電気代が気になり、点灯していないから
近年値上がりが続く電気使用料。
ダイキン工業が全国528名の20歳~59歳までの男女を対象に実際した調査(電気代値上げとエアコンの節電に関する意識調査)によると、節電に取り組みたい人は9割以上ととても多く、電気料の値上げと共に、節電意識も高まっています。
節電意識の高い家庭にとって、点灯しなくても生活に支障のない間接照明は真っ先に節電の対象となるでしょう。
結果的に点灯する機会がなくなり、必要なかったと後悔してしまう可能性があります。
人感センサーライトをうまく活用すればよかった
人感センサーライトとは人の動きを感知して、自動で照明がついたり、消えたりする照明です。
人感センサーライトをうまく活用することで、スイッチを押すという手間から解放され、生活を楽にすることができます。
わが家が実際に採用したオススメの採用場所をご紹介します。
オススメの採用場所
- 廊下・階段
- 玄関ホール
- 玄関前
- 勝手口
- シューズクローク
- ウォークインクローゼット
- トイレ
廊下・階段
廊下や階段は頻繁に人が行き来する場所です。
人感センサーライトによって、スイッチ操作をなくすことができると、わずらわしいスイッチ操作が不要になります。
玄関ホール
玄関は外へ出る時だけでなく、外から帰宅する際にも利用する場所です。
人感センサーライトにすることで、夜間帰宅した際に、自動で照明が点灯するため、暗闇の中スイッチを探す手間がなくなります。
玄関を利用するときは、荷物で両手がふさがっていることも多いため、スイッチ操作が不要な人感センサーライトがオススメです。
玄関前・勝手口
玄関や勝手口は路面より高い位置にあることが多く、夜間階段や段差でつまづきやすい場所です。人感センサーライトにすることで、自動的に足元が照らされるため、転倒のリスクを軽減することができます。
人が近づくとライトが光るため、防犯効果も期待できます。
シューズクローク・ウォークインクローゼット
シューズクロークやウォークインクローゼットのように、中に人が入り込むタイプの収納の照明には人感センサーライトがオススメです。
シューズクロークとは主に靴の収納を目的としてつくる収納スペースで、土間収納やシューズクローゼットなどとも呼ばれます。ウォークインクローゼットとは中に人が出入りできる収納です。
中に入り込むタイプの収納の場合、照明を消し忘れてしまうことがよくあります。人感センサーライトにしておくことで、自動で消灯されるため、消し忘れることがなく、電気代の節約につながります。
トイレ
トイレに人感センサーライトを採用するかどうかは、意見が分かれます。それは、トイレに座っている時間が長くなると、照明が消灯してしまうからです。
わが家のトイレは人感センサーライトを採用しました。
時々照明が消灯してしまうことがありますが、電気の消し忘れがないことやスイッチのオンオフの手間を考慮すると、人感センサーライトにしてよかったです。
消灯が気になる方は、消灯までの時間を長めに設定しておくのがオススメです。
照明の色選びを間違えてしまった
照明の光には種類があり、調色機能のついていないタイプを選ぶ際には、何色の光を採用するか検討が必要になります。
採用する光の色によっては、暗すぎたり明るすぎたりと感じてしまい、後悔につながる可能性があるので、注意が必要です。
照明の色 | 特徴 | オススメ 採用場所 |
---|---|---|
電球色 | オレンジ色強め 電球のような温かみのある色 リラックスしたい空間に〇 | トイレ 廊下 玄関 寝室 |
温白色 | ややオレンジがかってっている 温かみのある色 電球色と昼白色の良いとこどり | リビング ダイニング |
昼白色 | やや白色がかっている 日中の太陽光の色に近い色 細かな作業を行う場所に〇 | 洗面所 脱衣所 台所 |
昼光色 | やや青みがかっている さわやかな色 読書や書き物をする場所に〇 | 学習スペース ワークスペース |
光色に関するよくある後悔・失敗
よくある後悔・失敗談としては、リビングに電球色を採用して、暗く感じるという話しがあります。
リビングで過ごす時間はとても長いため、リラックスしたい時間があれば読書や書き物をしたい時間もあります。電球色の光の下では文字が見えづらく、細かな作業には適していません。
わが家の場合、リビングには温白色を採用しました。
電気色ほど暗くは感じず、昼白色ほどは眩しく感じないちょうどよい明るさなので、リビングにオススメです。
まとめ:みんなの後悔を活かして、理想的な新築を手に入れよう
照明は快適な居住空間を計画する上で、大切な設備のひとつです。
ですが、照明の選定や配置計画はプロでも完璧に計画するのは難しく、後悔や失敗につながりやすい設備でもあります。
後悔のない照明を計画するには、既に新築を建てた人の後悔ポイントを自分の家づくりに活かすのがオススメです。
「みんなの後悔」を家づくりに活かして、理想の家づくりに役立ててみてください。
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